モロッコは今、苺が出盛りの季節です。
市場やスーパーマーケットに行くと、真っ赤な苺が日本では考えられないほど
安い値段で売られています。

こちらはリヤカーでの路上販売の、苺とバナナ。
苺が美味しそうだったので買う事にしました。
500gで5ディルハム(約50円)。ね、安いでしょ。
妻がこの苺を使って、以前から興味を持っていたある事に挑戦しました。
それは「天然酵母」。
この苺から酵母を起こして、パンを焼きたいとの事。

ネットで調べたところ、材料は苺と水だけ。
それらを煮沸した瓶に入れ、一日に数回振り、蓋を開け新鮮な
空気をとり入れます。
気温にもよりますが、約1週間位で出来上がるようです。
さて、うまくいくかな?

こちらは3日目。
水が苺の色に染まっています。
蓋を開け鼻を近づけると、まるで苺のリキュールのような香りがします。
いい感じに酵母が育っているようです。
この後、4日目・5日目とも状態はあまり変わりません。
発酵が上手くいけば、気泡が立ってくるのですが、ほんの少し泡立つくらいです。
多分この期間、毎日雨降りで気温の低い日が続いたため、発酵しにくかった
のかもしれません。
糖分を補充すると、発酵促進になると書かれていたので、ここで少し砂糖を
加えました。

こちらは1週間目。
前日から上の方に少し泡が立ち始めましたが、これ以上泡立つ気配はありません。

これ以上待っても変わらないのでは・・・との判断で、この状態で
パンを焼く事にしました。

苺を濾して出来あがった「苺の天然酵母」。
本来なら、天然酵母を使って種生地を作ってからパン生地に加えていく
という作り方が一般的なようですが・・・

ネットで調べると、天然酵母をダイレクトに生地に練りこむ方法も紹介
されていたので、今回は、そのまま天然酵母液をパン生地に加える
ストレート法で作ってみました。

ホームベーカリーで生地を練り上げ、一次発酵までお任せ。
似たような写真が餅つきの記事のときにも使われていますが、実はこの
機械は、餅つき機能付きのホームベーカリなのです。
この後ガス抜きをして、分割、ベンチタイム、成形、二次発酵・・・と
手順があるのですが、私が会社に行っている間の作業だったため、粉だらけの
手では写真が撮れなかったとの事。
で、その間の写真は割愛させて頂き・・・

出来上がりました。
苺の天然酵母で焼き上げた、バターロールです。
見た目は中々美味しそうですが、妻曰く、フンワリとはいかずドッシリとした
焼き上がりで、失敗作・・・との事。
やはり、酵母の発酵が不十分だったようです。
もしかしたら、こういうときは酵母の力を均一にすることが出来る「種」つくり
から始めたほうがいいのかも知れません。が、これも経験しないと分からない
ことで・・・・

それでも初めてにしては、まずまずではないでしょうか。
卵サンドにして頂きましたが、美味しく完食。
酵母を育てるのは、動物や植物を育てているみたいで、とても楽しかったようで
もう少し暖かくなったら、再度挑戦してみたいとの事。
今度は、種つくりからはじめた場合と生の酵母をそのまま使う方法とで
比較してみようかな・・・と、言っておりました。
←クリックしていただきありがとうございますm(_ _)mにほんブログ村
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
仕事で遠い国に移り住み、離れて暮らす家族や知人を少しでも安心させようと
始めたブログです。
どうしても仕事中心となり、頂いたコメントにタイムリーにお返事できないと
かえって失礼にあたると考え、大変申し訳ありませんが、ブログのコメント欄は
閉じさせて頂いております。が、左側に表示されている「掲示板」からコメント
していただければ、遅くなっても必ずお返事いたします。
尚、このブログはリンクフリーです。

2