先週末の土曜日は、またまたスペイン・・・と言っても、モロッコと陸続きの
スペイン領「セウタ」へと行って来ました。
タンジェに住んでいると、モロッコの首都・ラバトへ買い物に行こうとすると
国内ではあるものの、片道2時間30分かかります。
ところがセウタまでなら、出入国審査こそありますが、車で45分。
国境さえ混雑していなければ、ちょっとそこまでお買い物・・・と言う
感じです。
まずは、セウタ中央市場近くの地下駐車場に車を停めて、少しセウタの
街の中を散歩しましょう。

地下駐車場の前にはキオスクがあるのですが、そこに可愛いワンちゃんが
いました。
妻が撫でていると、お店からおじさんが出てきて、ワンちゃんの芸を
見せてくれました。
お菓子につられ、二足歩行をするワンちゃん。
なんとこの状態で、どこまでも歩いていました。

この日は、いつもの買い物コースをはずれ、別の道に入ってみました。
すると、小さな凱旋門を発見。
辺りは、ビルとビルの間に挟まれた小さな公園。

その反対側の建物の上には、想像上の生き物が、今にも空高く舞い上がり
そうな勢いで構えています。
このビルの一階には、ペットショップがあります。
が、開店時間になっていないために店は閉まったままでした。
今度、遅めに来たときにでも、立ち寄ってみる事にしましょう。

更にその近くには、ヨーロッパを中心に30ヶ国以上の地域で展開する
世界最大のコンビニチェーン「SPAR」がありました。
かつては、日本にも沢山の「SPAR」や「HOT SPAR」があり、私の
実家の近くにもありました。
良く、利用していたのですがネェ・・・現在、日本では北海道の1件のみに
なってしまったそうです。
先月、ラバトのスーパーマーケット・マルジャンに立ち寄った時に、SPARの
商品を見かけたので買って来たのですが、その後、タンジェのマルジャンでも
見かけました。
どうやらマルジャン全体で、SPARの商品を取り扱うようになってきたようです。

通りを一通り歩いたところで、目的の買出し。
セウタ中央市場へ入ります。
まずは、いつも立ち寄る野菜売り場に行って、新鮮な野菜を買います。
モロッコで白菜を見かける事は稀なのですが、このお店ではいつも
売られているので、必ず立ち寄るようにしています。
お店のおじさんはあまり笑わない人なのですが、最近は顔馴染みになったため
にっこりと笑顔を見せていました。
更に、おまけまで付けてもらい「グラッシャス!」

その後、鮮魚のコーナーへ。
この日は、カレイが豊富で、あちこちの店舗にカレイがありました。
もちろん、歯がガッシリとしたヒラメもいましたよ。
カレイの煮付け・・美味しそう・・と横目で見ながら・・・

今回購入したのは、ハマグリ程もある大きなアサリ。

それと、今回市場へ行った一番の目的の、これ!
何だかわかりますか?
エイリアンではありません。

海の生物「カメノテ」です。
磯の岩場に生息し、スペインではペルセべスと呼ばれる、ポピュラーな
食べ物です。
見た目が亀の手に似ているため、この名前が付いたそうです。
今までも市場に来るたび見かけていたのですが、買った事はありませんでした。
が、先日TV番組「鉄腕ダッシュ」で、TOKIOのリーダー・城島茂さんが
岩場で獲ったのを茹でて「旨〜い」と言いながら食べているのを見たら、私たちも
食べてみたくなったのです。

アパートへ戻り、まずはインターネットで紹介されていたアサリの即効砂抜き
を試してみます。
その方法とは、45〜50度の温水(塩水とは書いていなかったので、
水道水を使用)に、入れるとアサリが苦しくなって、即効で砂を吐き出して
しまうというもの。
レシピによって、5〜10分程度と書いているものや、20分と書いているもの
等さまざまです。
今回は、アサリを入れることでお湯の温度が下がることを考慮して50度の
お湯にして20分間放置することにしてみました。

すると、1分もしないうちに、顔を出し始めたのがいました。
が、ややっ・・・その後5分たっても、10分たっても状況が変わりません。
それどころか、20分放置した後のアサリをつついてみても、動かなく
なってしまいました。
「死んじゃったかな? しかも、閉じたままのが沢山!!」
砂を吐き出していないかも・・と不安になりつつも・・

アサリの酒蒸し完成!!
熱を加えたら皆、口を開いてくれました。
砂は、きっと市場で既に砂抜きの状態になっていたのでしょう。
問題なく食べる事ができました。
今度は、即効砂抜きを3%くらいの食塩水で、10分試してみたいと
思います。

さて、お次はこの日のメインイベント。
「カメノテ」の塩茹でです。
3%(水1リットルに対して30gの塩)の食塩水を沸騰させ、5分
程度茹でます。

茹で立ては、熱くてとても食べられません。
ちょっと冷めたところで、カメノテと握手するように持って・・

腕の部分の皮をくるりと剥いでいきます。
爪の根元の部分から、手で簡単に裂くことが出来ますが、時折
カメノテの中に蓄えられた塩水が、ピューッと飛び出し、顔にかかる
等、カメノテの復讐にあうことがありますので、気をつけて。

最後まで、剥き終わるとこのような身が現れます。
爪のほうに入っているのは、触覚でジャリジャリして食べられないので
爪の根元部分から、この柔らかい部分のみを食べます。
食感は、タコやイカの足のような弾力があり、味はエビとカニを足して
イカで割ったよう・・・(?)
とにかく、もの凄く美味しいです。
見た目はグロテスクですが、様々な必須ミネラルを含む、パワーフードの
カメノテ。
テレビで紹介されなかったら未だに食べようとは思わなかったでしょう。
と、このカメノテ。スペインだけではなかったのですね。
先日タンジェの魚市場でも売っているのを見かけました。
今まで、何気なく通り過ぎていたようです。
こんなに美味しいのなら、もっと早く知るべきでした。
世の中、見た目だけで判断して損する事って沢山ありますね。
私も、外見にとらわれず中身を磨いていくことを信条にこれからの
人生を歩んでいくことにしよう!(?)
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