妻のモロッコ滞在許可証が、7月の初めに期限切れになるので、更新
の手続きを進めています。
今までは、在住外国人に対して発行される許可期限は1年間のみだった
のですが、今年から法が改正されて最大5年間の滞在許可が与えられる
ことになりました。
これは、仕事等で明確に任期が与えられているときに、その任期までの
範囲で、最大5年間の滞在が許可されるということです。
毎年のことながら、滞在許可の更新については毎度毎度、こちらから必要な
準備書類を所轄警察署に確認して、準備していきます。
ちなみに、モロッコでは滞在許可証の発行は、警察署管轄になっています。
そして、今回、警察署から指示された必要書類とは、この法改正に伴って
今まで以上に大変な書類を準備しなければならない事が判明しました。
1.妻と私の婚姻証明
2.妻の無犯罪証明
3.妻の健康証明
4.私のアパートの契約書
5.アパート代金の領収書
6.写真
今までは、2と3はありませんでした。どうやら、これらが法の改正に
よって、書類追加となったようです。
特に、2.無犯罪証明は日本国大使館で発行してもらう書類をもって
ラバトの法務省へ行って、申請・・・その数日後に証明をもらいに行く
ということで、今までは一度だけ大使館発行の書類を受け取りにラバトに
行けばよかったのが、最低でも2回・・・法務省の営業時間によっては
3回もラバトへ行かなければならない事になりました。

先週の月曜日に、FAXで申請していた書類を受け取りに大使館へと
向かいました。
午後の時間に間に合うように行けばいいと、ゆっくりしていたのですが
電話で大使館と話をしているうちに、この日のうちに法務省へと行くには
もっと時間を早める必要があると言うことで、あわてて出発です。

天気がいいので、気持ちのいいドライブ・・・のはずなのですが、どうにも
心が落ち着きません。
大使館だけなら、なんとかなるのですが、法務省なんて行ったことありま
せんし、ラバトの土地勘だってありません。
まずは、なんとか午後2時過ぎに大使館へと到着。
婚姻証明書と出生証明書を無事に受け取ります。
その後、法務省へと出生証明書を持っていき、無犯罪証明書の申請を
行わなければなりません。
大使館でも、この法改正についてはサポートしてくれており、パスポート
のコピーなどの書類準備を手伝ってくれたり、事前にGoogleでの
地図コピーを準備してくれたりして一生懸命、私達が迷わないように
教えてくれました。
が、土地勘の無い私達に「メディナ」といわれても、ピンと来ない。
書類の受け取りには10DHの収入印紙がいるといわれてもどこで売って
いるものなのか、さっぱり分からない。
とにかく、最大限の準備を進めていただいた大使館の方に感謝しつつ、
あとは、地図を手がかりに行ってみるだけ。
もし、とんでもないところへと入り込んでしまったらどうしよう・・・
1時間や2時間のロスでは、済まないかも・・・・。
そして、ふと「カーナビ持って来るんだった・・・」と思ったのですが
後の祭り。
で、案の定、途中で道を見失ってしまいました。
「今、ここは何処?私は誰?」状態・・・車を停められるところに停車させ
じっくりと、地図とにらめっこ。
そこで、ハタ・・と気づいた事。iPhoneがあるではないか。
iPhoneの地図表示を見る限り、自分が思っている以上に手前にいた事
が分かり、妻にiPhoneを見てもらいながら、目的地へ向かいます。

多分、iPhoneを持っていなかったら通り過ぎてしまったであろう
メディナの城壁の中へと入っていきます。

そして、150m程進んだところに、地下駐車場を発見。
iPhoneで見る限り、無事に到着したようです。
地下駐車場に車を停めて、外にでます。

法務省は、地下駐車場の真上にあり、辺りは広い公園になって
いました。
法務省に入る前に、「10DHの収入印紙」が必要だとの事だった
ので、まずは収入印紙を売っている場所を探します。
大使館では、法務省の回りに店があるので、そこで買ってください。
といわれ、それなら簡単に見つかるだろうとタカをくくっていました。
一応、収入印紙は、無犯罪証明書が出来上がった後で受け取るときに
必要とのことだったのですが、万が一聞き間違えていたら、大変だと
いうことで、先に買ってから法務省へと入ることにしました。

収入印紙等は、割りにコピー屋さん等にありそうなので、近くの店で
「PhotoCopy」と書いている店に入ってみます。
ところが、収入印紙は置いていないと言われ、何処で売っているか
聞いてみたところ、目の前の道をまっすぐ行ったところだとの
返事。
まっすぐ行って、右なの?左なの?と聞いたが、とにかく真っ直ぐと
言われ、言われるがままに通りを進んでいきます。
途中に又それらしい店があったので、そこでも聞いたら「真っ直ぐ行け!」
との事。
暫く行くと、大きな通りに出ました。
「こんなに遠くなの?」と思いつつ、辺りを見渡すと「宝くじ」を売って
いる店を見つけ、なんとなく収入印紙を売っていそうだったので、聞いて
見ると、「向こう側だよ。」と指差した先は、トラム(路面電車)の線路
と駅。

収入印紙を買うのに、えらい離れたところまで行くのだなぁ・・・
と思いつつ、線路を渡り辺りを見渡すと、とても収入印紙を売っていそう
な店は、ありません。
とりあえず、駅の回りをうろうろ。
ちなみに、この駅はメディナ駅というのだそうです。

駅のホームの直ぐそばにキオスクみたいな、店を発見。
良く見たら、本屋でした。
「本」=「紙」:「収入印紙」=「紙」
どちらも、「紙」なのでもしかしたらと思い、自信なさげに「あのぉ・・
収入印紙・・・ありますか・・?」と恐る恐る聞いてみたら、
「あるよ!」
といわれ、無事に収入印紙を購入することができました。
大使館の方には、今後、法務省マップに「収入印紙を買える場所」も
追記していただけると、非常にありがたいと思います。
・・・・
時間は、もう既に午後3時を回っています。
法務省は、午後4時までやっているということなので、時間的には余裕
があります。
法務省に戻ってみると、今度は入り口が分からない。
鉄柵のところに空いているところがあったので、そこから中へ入ろうと
したら、警備の人に止められてしまいました。
でも、申請書類を見せながら入り口を聞いたところ、直ぐ隣の小さな
建物が、受付でした。
X線の手荷物検査を受けて、中に入るとそこで、申請書類に添付する
表紙が置かれていて、それに必要事項を記入して、提出します。
出来上がりは、2日後の15時といわれて、受理番号を記載したチケット
をもらいラバトを後にします。

そして、2日後の水曜日。
指定された時間に合わせて、再びラバトへと向います。
今度は、事前にカーナビに目的地をセットして迷わず到着することが
出来ました。
カーナビは、ラバトのサレ地区のほうからナビしてくれました。
以前来た時は、工事中だった橋も道もすっかり完成し、トンネルも
出来ていました。

無事に無犯罪証明書を受け取って、タンジェに戻る途中。
今回の申請書類のうちの最大の難関である無犯罪証明書をクリアし、
ホッと一安心。
途中、食用に栽培されているひまわり畑の脇を通過するとき、
「なんて、綺麗なんだろ。」と感じながら帰路につきました。
さて、まだまだやらなければならないことは残っています。
新法律下の滞在許可証の準備は、ホント・・・大変だ!!
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