8月20日と21日は、「モロッコ国王と国民による改革の日」で
モロッコは、祝日でした。
19日は、月曜日で通常出勤日なのですが、私が勤めている会社では
ラマダン明けからこの休日までを繋げて、大型連休となりました。
でも、私は日本との電話会議が予定されていたため、19日の月曜日は
出社しなければならず、前の週のうちにセイシェルからモロッコへと
戻っていました。
月曜日は通常通り出社したのですが、会社はシ〜ンと静まり返っています。
電話会議を済ませ、メールをチェックしたり連休明けの業務の準備をしたりして
一段落ついたのは、お昼すぎ。
翌日からの連休は、海峡のお向かいに見える大陸、スペインへと出かける事に
しました。
目的は、豚肉などの食料品の買出しですが、せっかくの連休なので、
私たちが大好きな街”マルベージャ”で宿泊することにしました。
セイシェルへ行っている間、プーはペットショップ「Animaloo」で
預かってもらいお留守番していたので、そのご褒美も兼ねて、マルベージャで
プーと一緒の時間を過ごします。

アパートでは、妻が荷造りを済ませて車に積み込むだけになっていま
した。
今回は、タンジェ市街港からの出発を目指しています。
アパートからは10分で港に着きますので、とっても便利ですが、風が強く
なると、欠航しやすいのが難点です。
この日も欠航を心配していましたが、妻が窓からフェリーの運行を
チェックしていたので、大丈夫。
14時出発予定のフェリーを目指して、ばたばたと荷物を積み込んで
タンジェ市街の港へと出発。
正直、間に合わないかと思ったのですが、何とか出航30分前に到着。

港へついて、チケットを購入。
パスポートのコントロールを受けて、イザ!乗船。
今回は、前売りのチケットではなく、直接フェリー会社のオフィスで
チケットを買ったのですが、フェリー会社のおじさんが窓口まで付いてきて
あれこれ親切にサポートして下さいました。
なんと、チケットは30%割引で購入することが出来たのですが
お世話をして下さったフェリー会社のおじさんに、当然チップを
要求されます。
それでも定額よりは安いのと、何よりも優先的に通してもらえるので
VIP気分で乗船できました。
チップを払った方が得か、断ってすべて自分でやったほうが得かは
そのときの状況次第ですね。
今回は、出港ギリギリに港へ行ったので助かりました。

ヨーロッパ大陸の最南端、私の住むアパートからも見えるスペインの街
「タリファ」に到着したのは、約一時間後。
時差があるので、時間は午後4時です。
それでも、サマータイム中は夕方というより、まだ日中です。

高速道路を東へ走り、マルベージャの街を目指します。
距離にして、およそ100km。
距離だけだったら、モロッコの首都・ラバトやカサブランカへ行くよりも
ずっと近いのです。
この辺りは海岸と隣り合わせに切り立った岩山が壮大な景観を作り出して
います。
標高1000m位の山ですが、まるで高速道路の行き先を阻んで
いるかのような威圧感があります。

タリファから、およそ1時間半程で、目的のホテルに到着。
実際には、マルベージャと言いながらもマルベージャの旧市街から
5km程西のプエルト・バヌスという場所です。
目的のホテルと書きましたが、実際にはアパートメントホテルと呼ばれる
宿泊施設です。
まずは、受付のオフィスで、チェックイン。

地下の駐車場に車を停めて、部屋を探します。
アパートメントホテルは、家具や台所用品などがすべて備え付けられていて
自分の家のように過ごすことができる、家族旅行には打って付けの宿泊施設です。
私たちが予約したコーラルビーチアパートホテルは、大きな建売のアパートで
その施設を貸し出してくれる仕組みになっています。
実は、この施設への宿泊は、今回で4回目となるのですが、あまりにも
巨大なので、いつも部屋を探すのに一苦労。

結局、今回も一旦フロントに戻り、部屋まで係りの人に連れて行って
もらいました。
今回の部屋は玄関側から雄大な岩山を見ることが出来ました。
先端が尖っており、険しさを醸し出しています。

アパートメントホテルと普通のホテルとの大きな違いは、部屋が一般的な
アパートのように、リビングや寝室が分かれている事です。
リビングにはダイニングテーブルと、ソファやテレビが備え付けられており
部屋に入った瞬間から、長い間暮らしていたかのような生活感に溶け込むこと
が出来ます。

更に、キッチンには調理に必要な家電製品が備え付けられています。
電子レンジや冷蔵庫、電気ポットやコーヒーメーカー。
もちろん、食器やコーヒーカップ、スプーンやフォーク、まな板や包丁
すべて揃っています。
そして、ここではIH式のレンジが装備されていました。
さらに、洗濯機やアイロン、食洗機に至るまで、生活に必要なものは
全て備わっています。
シャワー室は2ヶ所あり、普通のホテル同様小瓶のシャンプーや石鹸が備わって
いますし、タオルの交換も毎日行われます。
寝室も2部屋有り、ベッドメイキングやお掃除も毎日実施してくれるので
まさにアパートメントでありながら、ホテルですね。
ただし、アパートメントホテルと呼ばれている施設も、ピンからキリ
まであります。狭い部屋に小さなベッドしかない場合や、小さな冷蔵庫に
ドライヤーやタオルが無かったりという所もあります。
インターネットで予約するにも、写真で見るととても良さそうだった
のに実際に行ってみるとがっかりなんてこともありますので、初めての
予約の時には、注意と覚悟(?)は必要です。

プーにとって、ここは4回目の宿泊。
施設がとても広大なので、毎回部屋のレイアウトは異なりますが
すぐに落ち着きます。
部屋のどこにトイレを作っても、プーは一回で場所を覚えてくれるので
安心です。

ここ、コーラルビーチアパートホテルでは、どの部屋にも広々とした
バルコニーが付いています。
バルコニーでまったりとくつろいだり、ここで夜風を浴びながら
ビールを飲んだり。

バルコニーから望める中庭には、プールもあります。
警備は結構厳しいので、利用者だけのプライベートエリアです。

施設の外は、地中海。
このあたりは、コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)と呼ばれ、スペイン
の有数なリゾートのひとつです。
海岸には、沢山のビーチパラソルが置かれ、各国から訪れた観光客
で賑わいます。

到着した時間が、遅かったため荷物の整理も程々に、夕食を食べに
プエルトバヌスの港へと出かけることにしました。
準備している間に、プーはソファの上で、すっかりと寛いでいました。
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