翌日の8月20日。
モロッコは、20日と21日が祭日で休みなのですが、21日は
モロッコへと戻る日ですので、一日中ゆっくり滞在できるのは、この日
しかありません。
朝、どこへ行こうかと考えていたところ、以前マラガの街へ行く途中
高速道路をまたいで、ゴンドラが山の上のほうに昇っているのを
見かけたことがあり、「このゴンドラ・・・どこまで昇るのだろう」と
気になっていました。
そこで、この日はゴンドラの乗り場を探しに出かけてみることに
しました。
インターネットで調べてみると『ゴンドラ』では調べられず、『ケーブルカー』
という名前で検索出来ました。
(と、言うことでこれからはケーブルカーと呼ぶことにします。)
場所は、TIVOLI Worldと言う遊園地の入り口に近くに
あると書かれていました。
早速、TIVOLI WORLDをカーナビの目的地に設定してGO!!

高速道路を降りて、一般道に入るとまもなく、ちょっと変わった
モニュメントを発見。
カーナビは、このモニュメントのところから、分かれ道を進んでいく
様にガイドしています。
なるほど、道標としては目立つので絶対に忘れないよね。

その道をしばらく道なりに進むと、TIVOLI WORLDの入り口に
到着。
駐車場がすぐ近くにあり、広いので早めに行けば駐車で困ることは
無いでしょう。
車を降りて、ケーブルカーの乗り場は、どこかいな? と探すよりも
ケーブルカーのケーブルを目で追っていった方が、間違いなし。

あっという間に、乗り場を発見。
時間は、午前11時を少し回ったところ。
チケット売り場を見つけるのも簡単でした。スペインでは、大きな
ホテルや観光地では英語が通じます。
ここでも、私たちがアジア人の顔つきと見るや否や、英語で話しかけ
られ、事前に指差し会話帳を見ながら、スペイン語でシミュレーション
していた私は、混乱してシドロモドロに・・・。
このケーブルカーの営業時間は 午前11時から午後9時までやっていて
料金は往復で13.25ユーロでした。
ちなみに、夜になると15ユーロになるようです。
夜間の営業は、この時期限定らしく、冬場になると早く終了するとの
ことでした。
また、向かいの遊園地やシャトルバスで行ける水族館、動物園へも行ける
お得なセットチケットなどもあるようですので、券売所で問い合わせて
みるのも良いでしょう。
チケットと共に、本日のアクティビティを印刷した紙を渡され、
「デイスプレイ(と、紙にも書かれていた)は、12時からですよ。」
といわれ、何かの展示があるのかと思いながら、キャビンに乗り込み
ます。

キャビンは、4人乗りです。
よく、スキー場などで見かけるゴンドラです。
出発して、まもなくTIVOLI WORLDの上空を通過。
遊園地のアトラクションを上から見ながら通り過ぎます。

プーも見たことの無い景色に、ご満悦。
高いところから、一生懸命下を見下ろしています・・・・と、思いきや
数分したら、寝てしまいました。

いつも、高速道路から見上げていたケーブルカー。
今日は、キャビンから、高速道路を見下ろします。

さらに、急斜面を登っていくケーブルカー。
山は、ごつごつとした岩で出来ていました。
この山はカラモロ山と呼ばれ、ケーブルカーは標高769mの地点迄
およそ15分で昇っていきます。
昇りきったところに、ちょっとした展望台がありましたが、その地点
から、更に上まで登っていく遊歩道がありました。
遊歩道に向かって歩いていくと、その途中には大きな鷲小屋が沢山
並んでいました。

と、その奥に板を敷き詰めたベンチがあり、そこには沢山の人たち
が腰掛けて、なにやらショーの始まりを待っているようでした。
時間は丁度12時。ケーブルカーに乗るときに渡されたアクティビティ
とは、このことだったのかと思いつつ、折角来たのだからちょっと
見てみようかと、私たちも腰掛けます。
時間になると、どことなくヨレヨレとしたおじさんが観客の目の前に
現れ、先ほど通り過ぎてきた鷲小屋のほうを指差しながら、大きな
鷲の体重や、行動範囲などについて話はじめました。
なるほど、ここはきっと鷲等の鳥たちの飼育センターなんだなと
そういう活動についての話なんだな・・・と、思っていた矢先。

奥の小屋から、一羽のイヌワシが飛び立ちました。
助手のお兄さんが、小屋を開けて3羽・・立て続けに飛び立って
いきました。
皆、一旦観客の頭の上を掠めるようにして、山の斜面の向こうで
旋回していました。
羽を広げると、1.5m位・・いや、2m位はあったでしょうか・・
物凄い迫力でした。

プーが、連れ去られるのではないかと、ヒヤヒヤしながら見て
いましたが、お兄さんが何か合図をすると、バサッバサッと大きな
音を立てながら、戻ってきました。

その次は、一回り小さい鷹。
こちらは、えさの採り方に注目・・・と言うことで、おじさんが
放り投げたえさを、空中で急旋回と宙返りを繰り返しながら、見事な
空中キャッチ。
そう、これは正しく”ハヤブサ”の飛び。
戦争時代に活躍した、ゼロ戦の”ハヤブサ”とは、考えられないような
急旋回で、相手の後方に回り込むことができた旋回性能を持つことから
名づけられたのは、有名な話ですね。
そのほかにも、何種類かの鳥たち(というより、トンビや鷹などの猛禽類)
を華麗に扱って、いろいろなパフォーマンスをして、ショーが終わり
ました。
そう、このおじさんたちは、鷹匠と呼ばれる人たち。しかも1羽2羽では
なくて、沢山の種類の猛禽類をいとも簡単に操っていました。
どうやって、トレーニングするのか・・・・・終わった時には全員が、
スタンディングオベーションを贈っていました。
もちろん、私たちも・・・プーがさらわれなかった事に感謝しつつ、
熱い拍手を贈りました。

最後に、ミミズクの展示。
どうやら、ミミズクは夜行性のため、パフォーマンスは見せてくれない
ようです。
オレンジ色のまん丸い目が、愛嬌たっぷりですね。

アクティビティが、行われている地点から、さらに遊歩道が延びていて
山頂まで、およそ50m程、さらに昇ることができます。

そして、昇りきったところから見下ろすマラガの街。
残念だったのは、この日は雲が多めで、地中海の水平線部分が雲に隠れて
良く見えなかったことですが、逆に雲海が見えたのでそれはそれで
とても美しい景色でした。

さらに、反対側。
マルベージャの街の方角です。
あんなに広い高速道路が、とても細く見えます。

頂上まで登った後は、又、下りのケーブルカー乗り場まで降りて
いかなければなりません。
途中まで降り 振り返った頂上の展望台は、実はほぼ垂直に切り立った
岩の上に、はみ出すように出来ていたんですね。

そんな光景を見たものだから、「今、私たちが下っている道は・・・?」
と、気にしてみると、やはり突き出した岩の上に造られた頼りない
鉄柵と簡単に滑って転びそうな石の階段。
滑らないように鉄柵にしがみつきながら下っていたのですが、その瞬間
から、鉄柵に体重をかけてしがみつくのをやめ、手を添える程度に。
そして、異常なまでに慎重に一歩一歩。
鉄柵が根元から折れて、崖下にまっさかさまなんて、シャレになりません
ものね。
もう、汗びっしょり・・・というか、これ冷や汗!?

乗り場まで無事に降りた所で暑さが最高潮。
うまく出来たもので、目の前の売店では美味しそうなアイスクリーム
や、フローズンドリンクが・・・
当然バカ売れですよね。
私たちも飛びつくように買って、体を冷やします。
ソフトクリームは、周りの暑さで直ぐに溶けていきます。
落ちるのが先か食べるのが先か・・・競うように食べないと大変。

帰りのキャビンの中。
壮大な景色と、鷹匠の素晴らしいショーの余韻に浸りながら
今度は、夜に夜景を見に来たいな・・・と思いました。
と、現在モロッコは9月5日の木曜日、午後10時過ぎです。
このブログを書いている最中に、突然、外から爆発音が・・・・・
すわっ! 事件か? と窓の外を見ると・・・・・・
なんと!!モーベンピックホテルの方角から、花火が上がっているのが
見えました。
慌てて、カメラ、三脚を準備して写真を撮ろうとカメラを向けると
数発打ち上げて、花火終了!!
やっと撮れた2枚の証拠写真・・・5分にも満たない、短い花火でした。
ところで、何故に・・・・今?
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