このところ、在モロッコ日本国大使館では安全意識の高まりにより
モロッコ在住の方を対象に、こまめに安全情報の発行に努められて
おります。
この情報は、在住者のみならず旅行者の方にとっても、大変参考に
なる情報であります。
今まで私のブログでも、このような情報を何度か掲載させて頂きましたが
今回、新たに「大使館情報」というカテゴリーを新設し、記事の左にある
カテゴリーから、情報をまとめてご覧頂けるようにしました。
中には、私の経験を基に、多少の個人的なコメントも記載する
場合もありますが、基本的な情報は「−−−−−」にて区分していきます
ので、参考になさって頂ければ、幸いです。
2月1日付けにて、在モロッコ日本国大使館より、次のような
安全情報が発行されました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
モロッコ在留邦人の皆様へ
いつもお世話になっております。
さて、先日29日(水)の夜19時頃、大使館の緊急電話対応
委嘱会社の方より、私の携帯電話に以下の緊急連絡が入りました。
・現在、合計64名の日本人観光客を乗せたバス2台が、
マラケシュとワルザザートの間のアトラス山脈において、
雪のため立ち往生した。
・旅行代理店担当が、モロッコの警察に「バスが立ち往生して
しまっているので何とかしてほしい。」と電話したものの、
警察からは「雪のため、対応するのが難しい。」と言われた。
・そこで、旅行代理店担当から、バスが移動できるよう、大使館から
警察への働きかけなどをしていただきたい、という緊急連絡が入り
私からマラケシュとワルザザートの警察へ電話連絡し、最終的には、
警察が指示を出した除雪車が立ち往生したバスのところに到着、
バスはマラケシュへと戻ることができました。
また、日本人観光客64名の全員、皆元気であったこと、また、
当旅行代理店は、アトラス山脈を越えない旅程に変更したことから、
本件、無事に過ぎたところです。
(※補足;大使館の業務時間外(平日の業務終了時間中や土日・祝日
の大使館の休日中に大使館に電話いただくと、音声案内により緊急
電話対応委嘱会社に繋がります。事態が緊急という場合、当会社
から私の携帯電話に緊急連絡が入り、24時間、大使館として緊急
事態においても対応できるようにしております。)
在留邦人の皆様においては、御存知の方も多いとは思いますが、
マラケシュとワルザザート間や、イフレンとエルラシディア間の
陸路移動は、標高約2000mのアトラス山脈を越えなくては
なりません。
例えば、マラケシュとワルザザートの天気が晴れであったとしても、
その間のアトラス山脈では雪が降っていることもあります。
また、積雪により道路が封鎖されている場合もあります。
このようなことから、冬の時期にアトラス山脈を越えて陸路移動する
場合は、事前にアトラス山脈の天気予報などの情報を確認した上で
行動するよう、ご注意ください。
本件に関する「注意」につき、当館HPに掲載いたしましたので、
以下よりご確認ください。
http://www.ma.emb-japan.go.jp/japonais/chuikanki/ryoji_chuikanki_toukiatlass140131.html
それでは、今後ともよろしくお願い致します。
**************************
在モロッコ日本国大使館
<追加情報>
モロッコ設備・運輸省の道路交通センターの電話番号は、
0537−71−1717です。
24時間対応しており、雪や雨などの気象に伴うモロッコ国内の
道路閉鎖に関する情報提供を行っております。
道路交通センターの担当者は、「雪が降り出すと、多くの電話が
かかってきてしまうことがあり、電話がなかなか繋がらなくなる
状況にありますが、24時間対応なので、あきらめずにかけ続けて
ください。」、ということでした。
以上、大使館からの情報でした。
(文章を割愛する為、多少編集してあります)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
モロッコの緯度は、タンジェで東京とほぼ同じですし、年中温暖と
言われているアガディールでも種子島とほほ同じです。
南国のイメージがあるモロッコですが、決してそうではありません。
さらに、アトラスの山々は4000m級にも達する、高アトラス山脈や
中アトラス山脈がサハラ側と大西洋側を隔て、背骨のように走っています。
モロッコには、山脈を突き抜けるトンネルなどありませんので、アトラス
越えは、およそ2000mの高さまで駆け上がり、そして下ります。
特に、今年はヨーロッパからの強い寒気の影響で、例年よりも長い冬に
なっているようです。
以下の写真は、2011年2月5日に撮影したものです。

大西洋側の開けた道。
山と言うほどの高山は無く、緑に輝く丘が広がっています。
タンジェからだと、地中海側に抜けるのにおよそ、400mの山岳道路
を抜けていく程度ですから、雪の心配は殆どありません。
この日は朝から天気が良かったので、車でリフ山脈越えにチャレンジ
しました。
標高は、高いところで1500mのところを越えます。

平地は天気が良く、雪こそ降っていなかったのですが、頂上付近は
圧雪路になっていました。
そこを、怖いもの知らずのノーマルタイヤの車がビュンビュン飛ばして
行くものですから、突っ込まれやしないかとハラハラドキドキでした。
その時の記事は、
ここをクリック
するとご覧いただけます。

そして、ぐるり回ってフェズの方へと抜けていくときに遠くに見えた
アトラス山脈。
真っ白な山々がとても綺麗で、印象的でした・・・・が、あそこを
越えるとなると・・・・。
下の写真は、2010年7月に、イフレンからミデルトの街へ抜ける
ために通った、中アトラス越えの写真。

標高2000mまで上ると広がる草原とまっすぐな道。
道は、広くて走りやすいのですが、制限速度が80〜100km/h
と表示され、皆、制限をはるかに超えたスピードでバンバン駆け抜け
ていきます。
また、登ってしまえば直線ですが、それまでの間はクネクネと曲り
くねった峠道です。
そんなところでも、調子よく飛ばして行くので、さらに雪道となると
何が起きるか想像がつきません。
マラケシュから、ワルザザードへのアトラス越えは更に厳しい峠道とも
聞いています。
モロッコを訪問される方は、治安のみならず、天候についても、十分
お気をつけ下さい。
←クリックしていただきありがとうございますm(_ _)mにほんブログ村
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
仕事で遠い国に移り住み、離れて暮らす家族や知人を少しでも安心させようと
始めたブログです。
どうしても仕事中心となり、頂いたコメントにタイムリーにお返事できないと
かえって失礼にあたると考え、大変申し訳ありませんが、ブログのコメント欄は
閉じさせて頂いております。が、左側に表示されている「掲示板」からコメント
していただければ、遅くなっても必ずお返事いたします。
尚、このブログはリンクフリーです。

1