
午前中に会議を終えて、再びスペインへと向かいます。
今回は、列車時刻を考えて移動しなくてもよいので準備が出来次第
出発します。
準備が出来たのは11時30分。
これなら、13時発のフェリーに余裕で乗れそうです。
閑散期ならば、フェリー出発30分前に出発しても乗船できるので
すが、この時期はモロッコで夏休みを過ごしたヨーロピアンの帰省
による混雑が予想される為、準備が出来たらすぐに出発です。
当初私は、コーヒーでも飲んでから出発しても良いのではないか
と言ったのですが、今回の旅行では交通機関で色々と予想できない
事が発生している為、直ぐに出たほうが良いとの妻の意見。
バタバタと荷物を積んで、出発です。
パスポートコントロールを受けたときは、ほとんど車が居なかった
ように見えたのですが、乗船待ちの車列に並んだ時・・・結構な
車の数でした。
皆、早めの行動の様です。
それでも私達もアパートを早めに出発したので、余裕で乗船出来る
だろうと思っていたら・・・

突然私たちの2台前方の車の前に、フェンスを置かれてしまいました。
え、もう満積なの!? 次のフェリーまで待たないとダメなの?
と、気が遠くなりそう・・・と、思っていたら1列前の車が通されて
私たちの列の前にフェンスが・・・!!
私たちの後ろには、まだまだ車が待っています。
いよいよ、先頭で次のフェリー待ちか・・・と、思ったときフェンスが
開いて、私たちは無事乗船。

フェリーに乗船すると、残りスペースは後5台程度しかありません
でした。
フェンスで、乗船をコントロールしていたのは、フェリー内の駐車スペースが
ギリギリの状態になってきたので、車を数台づつ乗船させるためでした。
と言う事は、出発する時「コーヒーでも飲んで・・・」なんて事
をしていたら、完璧に乗船できなくなるところでした。
私も妻も、心臓がバクバクでした。
そして1時間後、無事にスペインに到着。

ギリギリに船に乗ったので、スペイン側のパスポートコントロールは
最後尾。
殆どの車が出て行った頃、スペインの最南端の街タリファを
後にします。

車を東に走らせる事15分。
ジブラルタルが見えてきました。
目指すは、スペインに接しているイギリス領ジブラルタルとの
国境の街「ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン」。
今回の旅は、ジブラルタル行きを計画していたため、その街に
宿泊する事にしたのです。
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ちなみにこちらは、モロッコの新タンジェ地中海港から見た
ジブラルタルで・・・

こちらはモロッコと地続きのスペイン領セウタから見た
ジブラルタルです。
モロッコとスペインに挟まれたイギリス領の街ジブラルタル。
いつか行ってみたいと思っていたのですが、念願かなって
この夏休みに訪れる事になりました。
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ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンへは、タリファから、アルヘシラスを
通っておよそ50分で到着します。
アルヘシラスの街を抜ける頃「Gibraltar」の看板が出て
きますので、看板に従って高速道路から一般道へ。

広くて走りやすい道を、ジブラルタルの目印となる向こうに見える
ターリクの岩山目指して進んでいきます。
今走っている道はスペインですが、ターリックの岩山はイギリス領に
なります。
高速道路を降りて、およそ15分・・・

予約していた宿「Hostal Margarita(オスタル・マルゲ
リータ)」へ到着です。
本当は、色々な食材購入を考えて、大きな冷蔵庫付きのアパート
ホテルを探したのですが、どこも予約が一杯でした。

ペットも宿泊できて、ジブラルタルへも行きやすいと言うのは
このホテルしか無かったので、ジブラルタルでの食材購入を断念
して、今回はジブラルタルのリサーチに専念。
オスタルとは小規模なホテルを表す言葉で、その名の通り
ベッドとシャワールームがあるのみ。
ドライヤーも冷蔵庫もセーフティボックスもありません。
一応、最悪の事態を想定して宿泊するための必需品は持ってきて
いましたが、ここはエアコン完備だしタオルの部類も準備されて
いて快適です。

部屋でくつろぐ為のソファーも無く、小さなオットマン
が一つと、勉強机のような小さな机が一つあるだけです。
が、窓を開けると・・・・

目の前にターリクの岩山が・・・。
スペインにいながら、イギリス領のジブラルタルに手が届きそうです。
このオステルを選択した理由は、この立地条件も関係しています。
地図で見る限り、歩いてジブラルタルへ渡れそうなのです。
事前にネットで調べたところ、車でジブラルタルへ入国するには
国境で、かなりの渋滞を覚悟しなければならない・・・とあった
ので、今回私達は徒歩で入国してみようと決めました。
そのため、国境に近いこのオステルはベストな立地です。

実際にジブラルタルへ行くのは、次の日にするとして、この日は
チェックインの後、ジブラルタルまでの道のりや、車での渋滞状況
等のリサーチに出てみることにしました。

オステルから、国境まではゆっくり歩いて15分位で到着します。
「これなら、明日、余裕だね!!」と、徒歩では問題無く行ける事
を確認。
しかし、車の場合はやはりそう簡単にはいかないようです。
国境からは、遥か彼方まで車列がつながっていました。
これが、午後だけなのか朝から渋滞になるのかは、明日わかる事。
一方、徒歩で渡る人たちは、スイスイと通り抜けていました。
国境の近くには有料の駐車場もあるようですので、日帰りの方は
スペイン側の駐車場に車を止めて徒歩で行った方が良さそうです。

ジブラルタルの国境の状態を確認した後、外があまりに暑いので
国境近くのタパスで、冷たい飲み物を探します。
真っ青なオープンカフェスタイルの「TragaTapas」という
お店。

沢山のスパニッシュたちが、ビールを飲んで、皆、機嫌良く
酔っぱらっていました。
ビールをオーダーしようとカウンターへ近づくと、店の人ではない
お兄さんが勝手にビールを注いで飲んでいました。
注いだ後にお店の人にお金を払っていたので、常連さんのようです。
私は、お店の人にビールをオーダーした後、何か食べるもの・・と
聞いたらムール貝があるというので、それをつまみに一杯。
常連さんたちは、つまみ無しでビールだけで盛り上がっていました。

一旦宿へ戻り一休みした後、あちこちブラブラしながら夕食へ
向かいました。
「ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン」という街の印象は、閑散
とした街といった感じで、人通りが少ないなぁ・・・と思っていたら
通りから、一本裏道のレアル通りでは、道一杯にテーブルが並べられ
ていて、沢山の人たちが食事をしていました。
あらら・・こんなに沢山の人がいたのね。

今回は、国境近くの先ほどの「TragaTapas」のすぐ隣に
あるグリルレストランでの夕食です。
メニューに「イペリコグリルの盛り合わせ」というのがあったので
そちらをオーダー。
スペイン人のイベリコ豚の食べ方に興味があったのです。

店内はとても広いのに客は私たちを含めて3〜4組といったところ。
結構ガランとしています。
時間が早いせいだったのかもしれません。
実際、この店に来る途中も幾つかレストランを見かけましたが、
殆どがシャッターを下したままでしたが、食事を終えて帰る
時には、オープンしていました。

前菜としてのオーダーは、グリル野菜。
野菜を炭火で焼いて、オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付け
です。炭火が香って、シンプルながらとても美味。
そして、イベリコ豚のグリル盛り合わせ。イベリコの色々な部位と
イベリコのソーセージがグリルされて、熱々の鉄板の上で、ジュージュー
いいながら出てきます。
こちらも、炭火でグリルしたものなので、最初は美味しく食べていたの
ですが、鉄板がいつまでも熱くて、お肉に火が通りすぎて、すぐに
肉が硬くなってしまいました。
間髪いれずにムシャムシャと食べるか、火が通った肉は鉄板から
のけさせるべきでした。
さて、翌日は初めてのジブラルタル。
旅行記は、まだまだ続きます。
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