
朝、目覚めてホテルの窓から外を眺めると・・・なんと!晴れている!
どうやら、観光初日は少なくとも午前中は雨が降らずに済みそうです。
さっさと、仕度を整えて観光に出かけることにします。

ここで、前日に購入しておいた「Roma Pass」について、少し
紹介しましょう。
一人分のRoma Passは、28ユーロ+税で、30ユーロ(約3000円)
このパス一枚で「地下鉄」「パス」「トラム」が3日間乗り放題。
さらに、公共の観光名所が2箇所まで入場無料で、3箇所目からは割引に
なるという、とてもお得なパスなのです。

パッケージを開けると、「パスカード」「インフォメーションカード」
「パスが使える施設リスト」「ローマの地図」そして、最新の話題を集めた
「ローマニュース」が同梱されています。
観光のときに、必ず携帯しなければならないのはこのうち、真ん中上方に
写っている「ローマパスの本券」だけです。
パスの裏には、名前と使用開始日を記入します。
パスの使い方は、とても簡単で、日本のPASSMOと同じように改札機の
磁気読取装置の上にかざすだけです。
最初に駅の改札等でパスをかざした時点から、3日間の有効期限が
スタートします。
さぁ、地下鉄に乗って最初に向かったのは・・・・

コロッセオ。
テレビで見るよりもずっと大きくて、迫力があります。
入館料は11ユーロ(約1100円)ですが、ローマパスを利用すれば
もちろん無料。
コロッセオの中には、後で入るとしてまずはあたりをぐるりと回って
みましょう。

コロッセオの直ぐ隣には、凱旋門がありました。
この凱旋門の周りには、お土産屋さんがひしめいていました。
さらに、犯罪の多い都市ということもあるのでしょう。
警察があちこちにいました。

歩いていると、なにやらプロ用ビデオカメラで撮影している現場に
出くわしました。
水色のシャツを着ている人がカメラマンですが、地面に這いつくばって
撮影しています。
面白そうなので見ていると、民族衣装をまとった中高年の男女がカメラ
に向かってにこやかに歩いてきました。
旅番組の取材でしょうか? それとも、なにかのドラマでしょうか?
ドラマにしては、スタッフが少なすぎるので、私たちは勝手に旅番組の
取材と決め付けながら見ていました。
なんというか、「世界ふしぎ発見!」・・・みたいな〜〜〜。
そして、この2人のバックにも凱旋門がありました。

コロッセオの中へ入ってみます。
入り口は「入場券を購入」してから入るゲートと、団体専用のゲート・・・
そして、ローマパス専用ゲートの3箇所あります。
ローマパスを係りの人に見せると「こちらのゲートからどうぞ」と案内された
ので、従って進んでいくと、あっという間に入場する事が出来ました。
隣のゲートは「入場券購入」のゲートですが、その行列のすごいこと。
300人以上は並んでいたと思います。
最後尾の人が、無事にコロッセオに入れるのは何時になるのでしょう?
ローマパスは、お金だけではなく時間もお得です。

さて、コロッセオとは一体なんなのか?
今まであまりよく理解していませんでした。
コンサートが開かれていたのか、あるいは闘牛場のようなものだったのか・・・。
実はコロッセオで行われていたのは、本当の人と人・人と猛獣との
殺し合いでした。
迷路のように見える部分は、地下収容所で、この上はステージになっており
そのステージは今は壊れて無くなっていますが、そこで戦いが繰り広げられて
いたそうです。
紀元72年に着工してから300年以上も続いた剣闘士による真剣勝負。
今でこそ残酷な話ですが、そういう出来事の一つ一つが歴史の大事な
1ページなのですね。
さて、コロッセオを後にして、お次は地下鉄で一駅の所にある、人気のスポット
へと向かいます。
ローマパスは、何度公共機関を利用しても3日間使い放題なので、たとえ一駅でも
利用しちゃいます。

到着すると、こちらもすでに行列が出来ていました。
その行列の先にお目当てのものがチラリと見えます。
並ぶ事数分。
やっと、あの有名なお顔とご対面です。

ジャジャ〜ン!
映画「ローマの休日」のワンシーンであまりに有名な「真実の口」です。
アン王女役の、オードリー・ヘプバーンがとても可愛かったですね。
それにしても、この名所。
せっかくはるばる来たと言うのに、とてもあっけないもので、列の一番先頭
には係りのおじさんがいて、カメラを手渡し、「真実の口」に手を入れた
ところを写真に撮ってカメラを返してくれるのですが、ここはまるで
「どこかの工場?」とでも言いたくなるほど「ハイ、次!ハイ、次!」
と行列をさばいていました。
しかも撮る時「はい、チーズ」などと合図を送ってくれる訳でも無く、後から
撮ってもらった写真を確認したら、微妙な写りです。
妻に至っては、真実の口より大口を開けて写っています。

なので、代わりに私達の前に並んでいたお二人をご紹介。
皆さんこのお決まりのポーズで、カメラに収まります。
「真実の口」は、嘘をついている人がこの口の中に手を入れると、抜けなく
なると言い伝えられているのですが、無事に抜けた私達はまたまた
地下鉄に乗って、今度はバチカンへと向かいます。

ところで、地下鉄・・・とりわけ型の古い車両が走っているB線と呼ばれる
路線は、こんなに落書きがいっぱい。
いかにも、スリがウヨウヨいそうな雰囲気ですね。
とにかく、乗り物に乗っている間は気が抜けません。
私たちも、お互い声を掛け合いながら、バッグのファスナーを
こまめにチェック。
私はカメラをウェストバッグに入れて持ち歩いているのですが、これも
バックルを外されたらアウト。
なので、ちょっと役に立つスリ対策を考えたので機会があったら紹介したい
と思います。

地下鉄を降りて、バチカンへと向かう途中に見つけたお菓子屋さん。
ここで、ショーウィンドウの中のお菓子に、妻の目が釘付けになってしまい
ました。
「カンノーロ」と「ババ」がある・・・と喜んでいるのです。
何のことか分からないまま、とにかく食べてみることにしました。
店内に入ると、奥にちょっとした立ち食いスペースがあり、そこに通されて
「カンノーロ」と「ババ」を注文。
どちらも、イタリアでは有名なお菓子のようです。

こちらが、「カンノーロ」
リコッタチーズがベースのお菓子です。

そして、こちらが「ババ」です。
中には、クリームなど何も入っていないパンのようなお菓子。
ところが、スプーンですくおうとすると、中からジュワッとシロップが
染み出します。
このシロップ・・・ラム酒がベースで、ラム酒の甘い香りが漂います。
アルコール分がまだ残っている感じで、食べ過ぎると酔っ払ってしまい
そうです。
私は、すっかり「ババ」の魅力にはまってしまいました。
飲ん兵衛の皆さんは、ローマに行ったら是非、試してみる価値ありです。
お腹が落ち着いたところでいよいよカトリックの総本山、バチカン市国
です。
まずは、バチカン美術館に行ったのですがあまりに大きな美術館だったので
次回ご紹介します。
お楽しみに。
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