3日間の短いヘレスツアーもいよいよ最終日の日曜日。
スペインでの日曜日は、開いているお店はほとんどありません。
午後のフェリー出発時間を調べたところ、午後1時発の後は、午後5時
のみとなっていました。
スーパーでも開いていれば、ちょっと立ち寄ってお惣菜等を仕入れて
午後5時便でタンジェに戻ってもいいのですが、どこへも行くところが
無いのに、午後5時迄待っているのはとても退屈。
おまけに、お惣菜も買えないとなるとタンジェに戻ってから夕食の支度を
始めると、何時に食べ始めることやら。次の日は仕事もあるので早く就寝
したいところ。

と、いうことで午後1時のフェリーでタンジェへと戻れるように、ヘレス
の宿を少し早目の10時少し前に出発。
およそ、1時間30分もあればタリファの港へ到着できるのですが、
その前にちょっと立ち寄ってみたいところがありました。
ところで、この正面に見えるゴミ袋の山。
私たちが泊まったアパートホテルのオーナーが言うには、11月14日に
実施されたスペイン全土のゼネラルストライキの後、本来はこの日だけで
ストは終了する予定だったのに、市の清掃局が勝手にストライキを継続した
のだとか。
住民の皆さんは、ゴミの山から出る異臭と、所によっては一般道まで
はみ出したゴミで交通障害も出ていて、多大な迷惑を被っている様です。
それは、観光客にとっても印象はあまり良くありません。
観光客に美しい街を見せるためにも、局の皆さんには考えてほしかった。

大分秋らしくなってきたヘレス。
広葉樹が黄色に色づいていました。

それにしても、ヘレスには沢山のBodegaがあります。
車でヘレスの街を走っていると、必ずBodegaの横を通ります。

郊外にも、Bodegaは、あります。
このBodegaのすぐ先にIKEAヘレスがあります。
もう、10時をすでに回っているので、もし営業していればすでに
お店は開いているはず。

ところが、ご覧のとおりIKEAの回りは、ガラ〜ンとしたまま。
そう、これがスペインの日曜日なのです。
12月に入ると、クリスマスが近いということもあり、日曜日も営業
する所も出てきますが、それ以外のシーズンでは、日曜日はどんなに
大きなショッピングセンターも、閉まっています。
スペインをこれから訪れようと計画している方は、ショッピングの際
には、営業日に気を付けましょう。

さて、ちょっと立ち寄りたいところ・・・それは、ヘレスのサーキット場
でした。
セナやプロスト、アロンソ等が走ったサーキットはどんなサーキットなのか
一度、見てみたいと思っての事です。

この日は、レースの開催も無く、ガランとしていました。
が、耳を澄ますと、塀で囲われたサーキット場の中からは、練習している
らしい、カ〜ン!!ビ〜ン!!と、ものすごく甲高いエキゾーストサウンドが
聞こえてきました。
中を見学させてもらおうと、入口のゲートの係員さんに話したところ
許可が無いと入れないので、管理局のほうへ行って頼んでください。
との事、でもどうやって管理局の方へ行くのかわからず、とりあえず
指さされた方向に行くと・・・

サーキットの裏迄行ってしまいました。
ついに事務所らしきものは発見できず、サーキット裏に立てられた
コース説明の看板を見て、こういうサーキットになっているのかと
見つめること暫し。
現在は、ここでのF1開催はありませんが、それでも市販車ベースの
改造車レースやバイクレース等大きなレースは時折行われているよう
なので、チャンスがあれば、一度レース観戦に来てみたいなと思いました。

さて、後は高速道路をひた走り、タリファの港へと向かいます。
ヘレスとタリファを結ぶコースは、海沿いを西に走りカディスという街
からヘレスへ行く方法と、タリファから一度北上して、アルヘシラスと
いう街からヘレスへ行く方法の2ルートありますが、帰りのルートは
アルヘシラス経由。
こちらのほうが、高速道路の移動区間が長く少しだけ時間が短いのと
アルヘシラスには、大きなスーパーやショッピングモールがあるので
もしかしたら開いていないかな? という淡い期待を寄せてのルート設定
です。

結局、どのショッピングセンターも営業している様子は無く、タリファの
港には出航1時間前に到着。
車3〜4台しか、待機していませんでした。
ちょっと、早く着きすぎたかな?と思ったのですが、ここは、じっくりと
待ちましょう。
遅れるよりは、ましです。

フェリーが到着し、私たちはスペイン側のパスポートコントロール後、
車両の乗船待ちエリアに移動して、待機します。
いつも、タンジェのアパートから見えるFRSのフェリー。
近くで見ると、とても大きく感じます。

フェリーは、ほぼ定刻にタリファの港をスタート。
どんどん小さくなっていくタリファ。

タリファからモロッコへと向かうフェリーの中では、モロッコ側の入国
手続きが船内で行われます。
手続きは、船内においてある入国カードに記入して、パスポートと一緒
に審査官へ提出し、パスポートにスタンプを付いてもらいます。
これを済ませておけば、タンジェの港に到着したときにパスポートの
スタンプ待ちすることなく、タンジェへと入れます。
私たちは、車両積み込みも先頭のほうだったので、乗船後すぐにパスポート
にスタンプをもらう事が出来、船内では余裕のお昼寝が出来たのですが
この日は、タンジェの港に入るまで、ご覧の行列でした。
港に到着して、直ぐに私たちは車の方へと移動したので、確認できなかった
のですが、全員スタンプをもらうことが出来たのでしょうか?

さて、フェリーはタンジェへと無事に到着。
タリファ発が、午後1時で、およそ1時間の航海。モロッコとスペインの
時差は1時間。モロッコ側が遅いので、到着時間は午後1時。
目と鼻の先なのに、時差があるものだからややこしいですね。
下船の際、陸地側で待機している警察官にパスポートを提示し、確実に
スタンプが押されている事を確認し、出口ゲートへと移動。
出口ゲートでは、ライトバンや乗用車のように荷物室が確認できない車両
は、基本的に税関で開けられ、違法物の持ち込み等の検査が行われます。
が、私たちの車はリヤシートを完全に倒して荷物を積んでいるので、外から
何が積んであるか、丸見えです。税関の方が、パスポートをチェックし窓の
外から車内を覗き込んだだけで、通過の許可が出ました。

そして、無事にタンジェの街へと入ります。
あとは、一路いつもの道を通ってアパートへと戻ります。
11月18日の日曜日は、モロッコの独立記念日の為、祝日です。
街の中には、沢山の国旗が立てられていました。
モロッコは、日本のように日曜と祭日が重なったときは、振りかえ休日に
するという法律はありませんので、日本人から見れば、なんとなく一日
損したような気分ですね。

無事アパートに到着し、荷物の整理をしてホッと一息。
ふと窓の外に目をやると、私たちが乗って来たフェリーが再びスペインへ向け
出航して行くのが見えました。
シェリー酒の魅力に触れた、2泊3日のヘレスの旅。
ヘレスはシェリー酒だけで無く、フラメンコや騎馬、そしてモーターレースも
盛んな街です。
機会があれば、ぜひまた訪れてみたいと思いました。
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