
前回の続きです。
Machine a Pastaを買って来てから、週末が待ち
遠しくて仕方がありませんでした。
朝に晩に・・・箱を見ながら、ムフフ・・・。
とうとう手打ちうどんの夢まで見る始末。

お待ちかねの、待望の土曜日がやってきました。
箱を開けて、装置を取り出して、マニュアルを見ながらしげしげと
見つめます。
粉をこねる箇所はアクリル製のケースなので、中が良く見えるのは
いいのですが、見た目がおもちゃっぽい印象。
今回購入したSimeoというメーカは、フランス製なので
マニュアルには、うどんやそばの作り方は書いてありません。
パスタを作るには、オリーブオイルを少々加えると書いてありますが
その理由は、油分を加えることによって押し出しがスムーズになると
いう事でした。
前回のブログでも書きましたが、私たちが欲しかった日本で発売されて
いるPHILIPSのヌードルメーカーは、うどんや、そばと言った
油分無しの麺を作る事が前提になっている為、粉をこねた後、720kg
の強い力で押し出すのが強みです。
そんな心配もあったので、機械の購入の前にはちょっとしたためらいも
あったのです。
また、インターネットで調べたところ、ヌードルメーカーは、
PHILIPS社発祥の国、アメリカでは販売されているようですが、
パスタの国・イタリアやその他ヨーロッパでは販売されていないようです。
本当は欲しかったPHILIPS ヌードルメーカーの製品紹介Web
については
ここをクリック
してご覧下さい。
数年後には、ヨーロッパでも販売されるかもしれませんが・・・
全く同じコンセプトで、生産されたこの機械ですが、対象としている
麺の種類が異っているので、今回購入したパスタマシーンで、
油分を含まない日本の麺を押し出す事は可能なのでしょうか?

付属する麺のパターンは、13種類ありました。
それぞれのパターンを作り出す丸い部品は「Disqques
d’extrusion(抽出ディスク)」と呼ぶようですので
以下、これらをディスクと呼ぶことにします。
パン用の生地を押し出すディスクや、カッペリーニから、太目のスパ
ゲッティ、平たい麺やペンネやフィジッリ等のマカロニ系等、
色々ありますが、PHILIPSのような日本の「角麺」のディスク
はありません。
若干長方形にはなりますが、リングイネのディスクを使って
ラーメンやそばに使えるかな?・・という感じです。
どうしても、太い角麺のうどんが食べたいという場合は、
写真左上にある、「真実の口」のような形をしたルガーラという
分厚いシート状の生地を押し出して、切ってうどんにするという
手段もありそうですが・・・

今回は、丸穴のディスクで「Oriental Noodle」と書かれ
たディスクを使用してみます。
測ってみると、直径約2.5mmの丸麺です。

装置のお手入れですが、写真のように本体以外は全て取り外す事が
出来、洗浄可能なのでとても清潔に使えます。
が、説明書どおりに「油」を加えた場合にはキチンと油分まで洗浄
出来るのかは、疑問が残ります。
それでもこの構造は、使う人にとって嬉しい構造です。
では、早速組み立ててうどんを作ってみましょう。

モロッコで販売されている小麦粉は、「強力粉・中力粉・薄力粉」と
いった分類は明確では無く、パン用とかパティスリー用とかに分か
れている程度で、うどんに適した中力粉というのが、どれなのか分かり
ません。
以前、パン用の粉を強力粉と信じてグルテンを引き出して「麩」を作ろう
と試みた事がありましたが、思った程グルテンが引き出せなかったので、
パン用と言っても、強力粉では無いのかもしれません。
粉は、ザラザラと粗びきにしたものは「Ble Dur」、そして
真っ白いパウダーは「Ble Tendre」と表示されているので
日本で良く見かける「白い小麦粉」については、「Ble Tendre」
を購入すればよいので、これについては迷う事はなさそうです。
今回は、この写真のものを中力粉と信じて、購入してきました。
ちなみに、お向かいの国スペインでは「Strong」等と記載された粉が
売られていて、強力粉・薄力粉の区別はされているので、混ぜて使う事
で、中力粉を作り出すことは可能です。

今回の粉の分量は、PHILIPSヌードルメーカーのサイトの
うどんレシピを参考にしました。
欄外には、片栗粉を加えるともっちりした麺になると書かれていました
ので、そちらのタイプの麺を作ってみる事にしました。
サイトに記載されている分量を、比例計算して・・
小麦粉:330g、片栗粉の代わりにコーンスターチ:45g、
塩3gを溶かした冷水:135cc。

PHILIPSのヌードルメーカーは、全てがタイマーセットで
練りから押し出しまで、自動でやってくれるようですが、この機械
は、全て手動。
しかも、上下に「MIX(混ぜ&練り)・EXT(抽出)」の
スイッチが並んでいます。MIXとEXTのスイッチは一つにして
欲しいところですが、そこはPHILIPSの機械の1/3のお値段。
よく見ると、上下はそれぞれモーターとギヤに分かれているらしく、
下のスイッチでギヤを切り替え、上のスイッチでモーターのパワーの
切り替えを行っているようです。
マニュアルによると、切り替えは必ず上のスイッチがOFFの状態で
行う事、更にMIXとEXTのスイッチは必ず上下合わせるようにする事
と書かれていました。

最初は、本体に粉のみを入れてMIXにして、撹拌開始。

そこに、冷水(5℃以下と、PHILIPSのサイトに書かれていま
した)を少しずつ投入。
この冷水・・・私は30秒くらいで入れきってしまったのですが
これは、もっとゆっくり・・3分位かけて入れないといけなかった
ようです。
通常はMIX5分との事ですが、これもPHILIPSのサイトで見た
「コシの強い麺用に8分コースがある」との事でしたので、タイマーと
にらめっこしながら、練る事8分。

その後、麺の抽出です。
スイッチを一旦切り、ギア側のスイッチをEXTにしてモーターの
スイッチをEXT側で「オン!!」
ウニュウニュ〜〜と麺が押し出されてきました。
適当な長さになったところでカットし、打ち粉をまぶしながら、麺を
受け取っていきます。
この機械・・音がかなりうるさいです。
では、練っている様子から、麺が出てくるまでの過程を動画に
収めましたので、ご覧下さい。
再生時は、音量にご注意ください。
麺をディスクと同じ高さで受け取らずに、自然に下の方に垂らしたの
が原因したのか、麺は多少ささくれてしまいました。

この後、茹で時間7分で茹で上げてみました。
これも、PHILIPSのサイトでは、2.5mmの角麺で茹で時間
8〜9分と書かれていたので、丸麺なら若干細い計算になるので、
1分短くしてみました。

そして、水洗いして器へ。
妻が水洗いをしながら「なんだかブツブツ切れてるみたい」と
言うので、盛り付けの後で箸で持ち上げてみたら、押し出した状態と
同じ長さの麺もありますが、5cm位で切れてしまった麺もあります。
その原因を後で調べてみたところ、練りの際の水の加え方に問題が
あったという事が判明。
粉に対して、水が均等にいきわたらなかった為に乾いている部分と
水を吸った部分にムラが出来、麺を茹でている際に、乾いた粉の部分
から、ブチブチと切れてしまうという事なのだそうです。
水の加え方は次回の課題という事にしましょう。

とにかく、出来上がった「うどん」
今回はモロッコで手に入る材料のみを使い、シンプルに「生醤油うどん」

トッピングは、ネギと生卵・・・といきたいところですが、綺麗に
洗浄されずに販売されているモロッコの卵は、サルモネラ菌に侵されて
いる心配があり、100%安全とは言えません。
そこで、温泉卵にしてトッピング。
では、夢にまで見た、パスタマシーンを使って作ったうどんを実食
してみましょう。
一口、食べてみると・・・その食感!!
もっちりして、コシの強い麺。
日本では、讃岐うどんのチェーン店が随所にありますが、まさしく、
それに近い・・・いや、それ以上のコシ。
角麺と丸麺の違いこそあれ、これぞうどん・・と言った感じでした。
これだけの、うどんをモロッコで食べる事ができたのも、このパスタ
マシーンのおかげ。
機能はPHILIPSのヌードルメーカーに劣りますが、十分な性能
です。
今後は、ルガーラを使用して、切って角麺にしてみたり、重層を使って
ラーメンを作ってみたりと色々チャレンジしてみたいと思います。
又、モロッコでは「セモール粉」が安く売られていますので、基本の
スパゲッティや、ペンネ等のパスタも作ってみたいと思います。
このパスタマシーン・・・本当に夢が広がります




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