海外に駐在していると、日本の物が無性に食べたくなる時って
ありますよね。
実は、先週末の金曜日・・・無性に「おでん」が食べたくなりま
した。
食べたくなると体の中で「おでんスイッチ」が入ってしまい、もう
どうにも止まらなくなってしまいます。
おでんの具と言えば「昆布」「こんにゃく」「大根」「さつま揚げ」
そして「はんぺん」。
「昆布」は、日本から持ってきた乾物。
「こんにゃく」は、過去のブログでも紹介していますが、粉末の
こんにゃく芋から作ることができます。
「大根」は、モロッコには「蕪」しか無いのですが、先日、スペイン
の中華食材店で買ったものがあったので、これを使用。
「さつま揚げ」は、これも私のブログで掲載しましたが、魚を
擦って作ることができます。
問題は「はんぺん」・・・。
今回の「おでんモード」から開放されるには、どうしても「はんぺん」が
入っていないといけないのです。
と言う事で「おでんモード」のまま、土曜日になりおでんの具材
の「はんぺん」作りに挑戦することにしました。

インターネットで調べると、沢山の方が「はんぺん」作りについて
書かれていて、とても参考になります。
その中で、特に気になったのが皆さん「はんぺん」は魚の粘りを
あまり必要としないので、冷凍の魚でも上手くいくと書いていました。
これをモロッコでも実証できるか・・・と言うことで、今回は
冷凍のタラを買ってきて、実験。
あ、ちなみに「さつま揚げ」も「はんぺん」の後に作ったのですが
こちらには、ちゃんと生のタラを買ってきて作りました。
・・・ならば、なにも冷凍でなくても・・という声が聞こえてきそう
ですが、「粘りが無いほうが・・」と言う点が気になって、わざわざ
冷凍で、今回はチャレンジしてみたと言う訳です。

冷凍のタラから身を取り出して、フードプロセッサーにかけてミンチ
にします。
タラの身は、全部で250g取れました。
と・・・このとき、ちょっと気になった点が・・・
それは、冷凍のタラの身があまりに水っぽく、しかも冷凍焼けを
起こしていたために、乾燥タラを水で戻したような状態になって
いたのです。

フードプロセッサーから、すり鉢に移して、一生懸命擦ります。
が、擦っても擦ってもあの「乾燥したタラ特有の繊維」が無くなら
ないのです。
これ・・・上手くいくのでしょうか?

かなり、不安になってきましたが作業継続!!
卵2個分の卵白(インターネットでは、200gに対して卵白1個
分と書かれていましたが、モロッコの卵は小さいので、2個使用)
と、みりん 5cc、砂糖 4%=10gを加えて、さらに擦って
いきます。
今回、繊維質のタラがとても不安だったので、卵白は泡立ててから
投入しました。
が、結局すりこぎで、擦っていくので泡立てた意味は全くありません
でした

そこに、これも今回中華食材店で購入してきた「山芋」を15cc
程投入。
これも後で思った事ですが、日本で売られている粉末の山芋を
水溶きせずに加えたほうが、強い粘りを出せるのでは無いでしょう
か・・・と、言っても今回はそれ以前の問題を抱えていますが。
最後に塩2%=5gを入れて暫く擦ってたねの完成です。

インターネットなどではクッキングペーパーで、箱を作ってはんぺん
を形成すると紹介されていましたが、私はもっと簡単に加工できる
アルミフォイルで箱を作りました。

これに、練ったタラを入れて「お船のように浮かべながら茹でる」
の予定だったのですが、あまりにアルミフォイルの箱が大きかった
ために、3つ入れたところで互いに干渉し、あげくに沈没してしまい
ました。
げ〜〜っ、煮えきる前に沈没した「はんぺん」が、表面から溶けて
いく〜〜〜
あわてて箸で持ち上げるのですが、時既に遅し。
本来は、5分くらい茹でてから船をひっ繰り返して本茹でするよう
なのですが・・・。

一応、出来上がった「はんぺん」
かなり、デリケートな「はんぺん」になってしまいましたが、味は
抜群!!
今回の教訓!
モロッコで売られている冷凍品は長い時間の間に冷凍焼けを起こして
いる可能性があるので、魚介加工品は市場で買った魚から作るべし!

こちらは、市場で買ったタラと鯛を混ぜて作った「さつま揚げ」。
が、ここで大失敗。
「はんぺん」で時間を費やしてしまったため「さつま揚げ」に
混ぜる具材の「きくらげ」の水戻し後の水分ふき取りが不十分でした。
そのため、大爆発発生

跳ねた油のみならず、「破裂したさつま揚げ」がフライパンから飛び
出して、私たちを襲って来る

気がつくと、まっ二つに破裂したさつま揚げの片方がシンクの横に
もう片方は妻の足元に落ちているではないですか。
あ〜〜〜、私の薄〜くなった頭頂部に落ちてこなくて良かった
と喜んでいる場合では無い。
この後も、妻はフライパンの蓋を盾にしながら逃げ回り、私は妻を盾に
しながらなんとかかわそうとするも、上から横から熱い油が飛んでくる。
「ギャ〜〜」「ひぇ〜〜」「あちぃ〜〜」「もー嫌っ!!」
アパートの住人たち・・なんと思ったことでしょう。

と、大騒動があったものの、どうにかこうにかさつま揚げが完成

今回はきくらげ入りの他に、人参と玉ねぎ入りも作ってみました。

とりあえず、具材がある程度そろったところで、「おでん」作り
をしていたことを思い出しました。
味付けは「おでんの素」
もう疲れてしまったのでインスタントの「おでんの素」で煮込んで
いきます。

そして、出来上がった「おでん」
え? 「はんぺん」は何処にあるのかって?

それは、あまりにデリケートなので別の鍋で静かに煮込んでから
盛り付けました。
卵の上に寄り添っているのが「なんちゃってはんぺん」です。
味は申し分無いのですが、箸でつまむとすぐに崩れてしまう・・・。
これは再度「はんぺん」作りに挑戦しなくては!
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