前回の続きです。
前回の記事では、フラミンゴに関する話題だったので、あの記事を
読まれた皆さんは、フラミンゴの続き・・・たっぷりと購入した食材
とフラミンゴの関係について、期待していることと思いますが、実は
タイトルの通り、冷蔵庫の話題です。
セウタで、たっぷりの食材を買いこんで、冷蔵庫の中には入り
きらない程のパンパンの状態・・・食材の宝庫になりました。
暫くは、野菜やお肉に困らないしお酒の肴もたっぷり。
と、喜んでいたその2日後の月曜日・・・妻から、会社にかかって
きた電話・・・
「冷蔵庫が、壊れたかも知れない・・」
え!? 食材たっぷりあるのに、今壊れてもらっては困る!!
と、その2時間後・・・「冷凍庫の中が、融けた・・・」
ガーン!! セウタでたっぷりと買ってきた食材が、とっても
やばいことになってしまった。
幸いにもアパートには、小さめの冷凍専用庫を設置していたので
冷蔵庫の冷凍食品は、何とか冷凍専用庫へと移し替える事が
出来たとの事で一安心するも、冷蔵品はかなり大変な状態だとか。
そこで、会社の仲間に「修理できる人を紹介して!!」
とお願いしたところ、「忙しいので・・・」という事で、修理は
水曜日迄おあずけになってしまいました。
タンジェのこの時期の気温は、最大でも15℃くらいだったので
日の当たらない涼しいところに保管すれば、何とか持ちこたえられ
そうだという事で、妻は、食材を日陰の涼しいところに移動し、
何とか耐えていました。
いや〜〜ホント!! 夏じゃなくてよかった・・・ホッ!。
そして、水曜日・・・一旦会社へ出社してから、冷蔵庫修理の時間
ちょっとだけ抜けさせてもらい、アパートへ戻って修理屋さんを
待っていると・・・

町の修理屋さん・・・無事到着。
たいそうな工具を持っているわけではないのですが・・・冷蔵庫
を一目見て、ガチャガチャを分解し始めます。
そして、一言「コンプレッサーが壊れている・・」との事。
そんな部品、直ぐに手に入るものなのだろうか?
と、思っていると・・・
修理屋さん、突然何処かへ電話をし始めました。
その後、コンプレッサーを買いに行くがコンプレッサー代は、修理
依頼主である、私持ちだという事で、一緒に部品屋さんへと行く
事に・・・
その部品屋さん・・・写真は撮ってこなかったのですが、なんだか
東京の秋葉原にある「オタク系のパーツ屋さん」みたいな店で、
薄暗い店内には、見たことも無い部品がゴロゴロ眠っていました。
修理屋さんが、なにやらアラビア語で喋っています。
理解はできませんでしたが、どうも「さっき電話したら、部品が
あると言っていたので、買いに来た。」みたいな事を言っている
らしい。
店員が奥に行って「コンプレッサー」を幾つか持ってきたら、
修理屋さんは、色々調べながらその中の一つを取り出して「正に
このコンプレッサーだ!!」と私に「この、ワット数でこの番号・・
これさえあれば、直るぜ!!」と得意げに説明してくれるの
ですが・・・箱はボロボロだし、ちょっとサビているようなところ
もあるのだが・・・。
でもそれよりも、冷蔵庫なんて、世の中に何百種類と販売されて
いる筈なのに、その何百分の1の部品が即、手に入る事のほうが
不思議。
取り敢えず、直る事を信じてコンプレッサーを購入。

その後、修理屋さんは修理に必要な工具を取ってくるから、私の
アトリエ(工場)へ行こう・・・と車に乗せられたまま、街外れの
閑静な住宅街の中へと向かいます。

その工場・・・店の前には沢山の壊れた洗濯機が並んでいます。
「工場の中を見るかい?」と言われて、狭い入口から中へ入ると
電子レンジやら、洗濯機・冷蔵庫等の壊れた家電製品がずらり。
「これらは、全部修理すれば使えるのさ。」
そういいながら、修理屋さんは店の奥へいってなにやらわけの
わからない工具を持ち出して来ました。
今の時期、ちょっと壊れると新しいものを買う人が増えていると
いうのに修理しながら大切に使用するという、なんだか自分も
反省しなければならないような光景を見て、なんとなく嬉しい
気持ちになりました。
その後、修理屋さんとアパートに戻って修理作業再開。
およそ、30分後・・・冷蔵庫にスイッチが入り、なんとなく
冷たい風が冷蔵庫内に吹き付けます。
そして、修理屋さん・・・「直ったよ!!」と笑顔満面。
ただ、一旦コンセントを抜き「コンプレッサー内のガスを安定
させないといけないので、1時間放置してからコンセントを繋ぎ
その1時間後に食品を入れるように。」
という、注意事項を残して帰ってしまいました。
修理屋さんに払った修理代700ディルハム。コンプレッサー
の購入費700ディルハムで、トータル1,400ディルハム。
およそ1万5000円の修理代・・・本当に直ったかどうかが判明
するのは、2時間後。
私は、1時間後にコンセントを繋ぎ、冷蔵庫を元の場所に戻してから
会社へと戻りましたが、本当に直ったかどうか心配。
会社へ戻って、しばらくしてから妻に電話し「冷えてる?」と聞いた
ところ、「冷凍庫も冷蔵庫もガッチリ冷えている!!」という回答。
どうやら、大きな被害も無く無事に日常生活が復活したようです。
日本では、最近見る事が無くなった「町の修理屋さん」・・・モロッコ
では、大活躍していました。
どんな物でも、直してしまうあのバイタリティと、知識には脱帽です。
忘れかけていた、なにか大切なものを思い出させてくれる事件でした。
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