腹が痛い。
腹痛に悩まされることがよくあるんですよ。
病弱な俺ですから。
むかーしむかし、あるところに、おばあさんがいました。
おばあさんがいつも通り今でテレビを見ておりますと、なにやら電話が騒がしくなっているのが聞こえました。
おばあさんは、重い腰を持ち上げやっとのことで受話器を取りました。
「はい、もしもし?」
「あ、もしもし?」
「おお、○○○かい?」
「そうそう。今事故起こしちゃって大変なんだよ!」
「ああ、そうなの?」
「ちょっとお金が必要でさ…」
「ほう、そうかいそうかい。でも事故を起こしたのはあんただ。お前が悪い。おばあちゃんがお金を払ったらまたお前は自分で解決できなくて頼ってくるだろ?そういうのは本当に良くないと思うんだよ。そろそろちゃんと自立してね。ほら、あの時だって……」
と、喋ること三十分。
「それじゃあ、自分でどうにかしなさいね。」
ガチャ。
その日おばあさんは満面の笑みで一日を過ごしたという。
※この話は、微妙に実際にあった話が混ざってるほとんどフィクションな昔話です。

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