明日の深夜から、サークルで大会に参加してきます。
そして、どうやらこのブログも、10/8で5周年になります。
中学の時から続いてると思うと何となく感慨深いですなあ。
どうせ明後日は大会中で更新できないから、今の段階でご報告してみます。
だがしかし、容量使用率まさかの1.10%……
このまま更新を続けていく計算だと、大体あと495年更新できることになりますね。やったね。
画像を貼らないからかな?
無料レンタルにしては、相当の能力だなあ。
文字なら容量も知れてるけどさ。
さて、俺の更新ストップが早いか、このページが消えるのが早いか、どちらになる事やら…
まあ、俺も更新出来る限りはし続けようと思ってますがね。
緩勾配の風景C
それからも、正志は時々小夜に会う事があった。特に会話を交わすでもなく、挨拶をするだけの日も少なくはなかった。あまり軽々しく声をかけるのは躊躇われたが、彼女の名前も知らぬまま既に2ヶ月が過ぎようとしている。小夜は気まぐれのように、何日かに一度だけこの細い道を散歩しているようだ。彼はその時間帯に合わせてコンビニを出て来ることが多くなった。店員の目が心なしか険しい。
ある夏日の昼である。坂の上に、小夜が愛犬を連れているのが見えた。
「こんにちは」
「こんにちは」
正志が先に声をかける。小夜は綺麗な笑顔をしていたが、彼女の右腕にはあざがあった。
「それ、大丈夫ですか? 随分痛そうですけど」
「そうなんですよ、実は昨日、階段から落ちちゃったんです」
「うわあ……よく無事でしたね」
「はい。なんて言うんだろう、心臓が縮む感じがしましたよ、ふわっとして」
「ジェットコースターみたいですね」
「ほんとに」
2人の笑い声は、今は他に誰もいない小さな住宅地に吸い込まれていった。
「あっ」
ふと、小夜が突然小さく声を上げた。
「どうしたんですか?」
「そういえば、私の地域の公民館のすぐ上に、小さなケーキ屋さんが出来たらしくて、ちょっと興味あるんですよね」
「ほう、この辺りにはコンビニ以外何もないですもんね。よくこんな所で始める気になったもんだ」
「そうですよね。美味しかったらまた紹介しますね」
「ほんとですか? 当たりを期待しますね」
「あっ、すみません、関係無い事をだらだら話してしまって」
「とんでもない! 学生は毎日お暇でいらっしゃるので」
正志がそう言うと、小夜は笑って
「私も学生ですよ。でも、私の大学は素敵な事に、課題とテストが充実してます」
「そうなんですか! それは良いなあ!」
「ご冗談を」
また2人して笑った。
「それじゃあ、そろそろ行きますね」
「あ、はい、暑いですし、気をつけて下さいね。ポンちゃんがバテない程度に」
「ありがとうございます」
そんな会話の後、正志は自分からその場を去るのは気が咎めたので、遠ざかる小夜の後ろ姿を見送った。その時、不意に風が吹き、小夜のワンピースがなびいた。正志の目は自然と彼女の脚に向かう。ふわりと舞い上がった白い衣服の中の、太ももに一文字のあざがあった。正志は何かいけないものを見てしまった気がして、少しバツが悪くなった。急に、陽射しが暑くなった。

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