お久しぶりです。
折角なのでカラマーゾフの兄弟について書いておこう。
俺が聞いた人の中で、読んでる人は今まで1人しかいなかったんだけど、頭がくらくらする様な名作ですので是非読んでみて下さい。
海外の文学小説に登場する主人公には情熱家が多いけど、この小説の登場人物たちは本当に癖の強い情熱を持ってますね。
なんでだろう、と思ってたけど。
憎しみ、正義、信仰、愛、同情といった感情が、一々激しく燃え上がっていくからなんじゃないかな。あとはドストエフスキーと訳者さんの力が凄すぎるからか。
引き込まれるものがあるっていうけど、圧倒されるレベルだね。これはドラマや漫画じゃ中々真似できないと思う活字の力だと思うよ。
読者が場面を想像するからこそ生まれる緊迫感と感動です。
高校時分に罪と罰は読んだんだけど、その時と読み終わった瞬間の感動は別種。でも、同じ作者だからか不思議と似てるね。
現実のエンドにそぐわない爽やかな感じが残るのは、エピローグの内容からでしょう。
これも、カフカの変身に対して残るような、なんか理不尽な気さえする鬱々とした爽やかさとは別種ですね。
尤も、昔と比べて読み方が変わった事もあるかも知らんけど、ひとまず目茶目茶楽しめた事だけは事実です。
まだの人は是非読んでみて下さい!
↓ヨケレバヨロシク


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