4階は、ギャラリー、コールドマリン、かつてボラをやっていた場所です。
3階・淡水ギャラリーからのスロープより4階を見る
入り口の展示は奥まっていて、「ボストンハーバーアイランド」と銘打って、ボストンの干潟に住む鳥たちと魚が展示してあります。
以前は、ボストンハーバーナウ(ゴミや泥の積もった水槽)とフューチャーの展示(きれいな水槽)が比較展示されて、大都会ボストンを控える港の水質問題を提示していました。
展示がこんな風に変わったのは、ボストンハーバーの水質は改善されてきたということのようです。
水族館のエドジャートン研究室や、湾内クルーズのドックエドジャートン号でも、湾の水質検査を行っていましたが、今はきっと、以前よりいい結果を得ているのでしょう。
ボラの日の朝、水槽のガラスを拭きにここに来ると、ここだけ窓があって、差し込む朝日がなんともすがすがしく、この気分を味わうだけでも眠い目をこすって来た甲斐のある場所でした。
今も窓が残って、ここから見える港の景色が、そのまま展示のバックになっています。
次にあるのは、円柱型に前方に突き出た、新設(といっても私的に、ですが)の大型水槽です。
食物連鎖のパネル
その隣はポラックやタラ、エイのいる北大西洋北部の海。
昔は網にかかったこれらの目的外の魚は、”ゴミ”として捨てられてたのですが、資源の少なくなった今は食用に利用されています。
だいたいどの水槽も、表から見るより、実際は大きいんですが、この水槽では、エサの切り身をぽーんと放らないと奥まで届きませんでした。
エサに反応して、魚がざわめいて波打ってたのを思い出します。
掃除も、自ら浸からないとできません。
掃除のために、ウェットスーツをきたマイクが、「もし何分経っても上がってこなかったら、誰かに連絡とってね」と頼まれて急に不安になったことがありました。
次の水槽には、ランプフィッシュ(ダンゴウオ)がいました。
私が気に入ってた魚。(といっても、もちろん、その頃いたのとは当然、違いますが)
よく食べるので、すぐおっきくなるんですよね。
当時は、レッドフィッシュと一緒だったと思いますが、何倍も大きなレッドフィッシュを後目に、落ちてきたエサをかっさらってました。
ランプフィッシュ
レッドフィッシュの水槽↑ と レッドフィッシュ↓
白いロブスター
その隣りは、現在は、レッドフィッシュやオレンジや黄色、ブルーなど、色とりどりのロブスターのいる水槽です。
ロブスターは、ボストン湾でもとれるんですが、たまに変わった色や形のロブスターが見つかることがあります。
以前に書きましたが、片方の腕が幾重にも枝分かれしていたロブスターもいましたが、淡水ギャラリーのスティーブの話では、脱皮出来ずに死んでしまったとか。
奇形が汚染と関係しているのかどうかは、分かりません。(と、その昔、エドジャートン研究室のマリアンが、マスコミに答えていました・・受け売り)
定期的に波がどっと押し寄せるイメージの、グリーンのイソギンチャクとロックフィッシュの展示は、ないも知らずに展示に見とれている人をびっくりさせます。
以前は、ボストンハーバーのお隣にあった展示でした。
最後の一角は、人気者のタコとでっかくて見かけに寄らず活動的なサンフラワースターフィッシュ。
タコは昔も今も、水槽の左スミが居場所
サンフラワースターフィッシュは、でっかいヒトデ。エサはイワシ丸ごと。
タコが、くちばしの部分さえ通れば、体を通すことが出来るという話は、これも以前しましたが、タコがどれだけ頭がいいかを証明するために、ボランティアの一人が、カギのかかる(ほんとの鍵でなく、手で開けられる仕組みの)透明なアクリルの箱を作ったのだそうです。
これが、その箱
さて、タコは、はたしてエサをとれたでしょうか?
と、ここまで書けば、どなたもご推察通り、イエスです。
タコは、ちゃんと箱の仕組みを理解して、カギを開けてエサを捕りました。
では、更にその中に小さな同様の箱を入れ、2重の箱でエサを覆ったら?
これもイエスでした。
ただ、このときは、タコは驚きのパフォーマンスを見せてくれたそうで!
私たちでもこれが一番とおもうはず。
そんな七面倒なことやってられるか!とばかり、箱をぶっ壊してエサをとったんだそうです。
ご覧の通り、写真の箱、壊れてます。
地味そうなコールドマリンも、実はこんなに色とりどり。
そして、ここから更に階段を上ると、ジャイアント・オーシャン・タンクのトップになります。