みるなと言われるとみたくなるのは人情で、みました。
もう1ヶ月ほど前です。
それ以来、新聞の映画評なんかも読んでみますが、当然と言えば当然なのか、ほとんどが占めるイルカ漁を擁護する立場での批評でコメントされてない部分がとても気になります。
イルカ漁を認める立場の場合、鯨(イルカを含む)はあますことなく食べられる、ずっとそうしてきた、コレステロールも低くアレルギーの心配もない健康食品で、これからの食糧不足の時代には必要な食料だという意見があります。
言われていることは分かります。
ただ、食料としての話をするなら、その先の鯨肉汚染の話まで触れなければいけません。
水銀などの化学物質汚染は、水俣病をみれば分かるように、知らずに忍び寄り、時には後代までその生物を苦しめる魔の手です。
化学物質汚染に関しては(も?)、いつも奥手、奥手で対処してきた日本政府ですから、個人的にはせめて、もう少し神経質になってもよさそうです。
この事実は、映画を見た人は見知ったことですが、映画を見ずに批評だけ読んだ人(多分大多数)には、単にイルカを含む鯨肉は健康食だという不公平な事実誤認を起こさせそうで納得いきません。
映画では、北海道の大学準教授が、そのデータを示しています。
彼は、後に、反捕鯨の映画に使われると知らなかったと、その部分の削除を求めているようですが、それがデータの間違いによるものなのか、あるいは新聞が伝えていたように反捕鯨の映画に使われることを拒んだだけなのか、はっきりとききたいところです。