ジャイアントオーシャンタンク。
映画では、ボランティアダイバーの主人公が、ここを掃除をしながら、将来出会う彼女を、実はガラス越しに見ていた。
映画の話をするのは、ちょっと違和感がありますけど、この「ワンダーランド駅で」という映画を初めて見た時は、目がテンになりました。
場所はボストン、主人公の男性は水族館のボランティア、女性はMGH(マサチューセッツ総合病院)の看護士なんです。
”ボストン水族館”の実際はもちろん、ニューイングランド水族館です。
水族館の拡張に反対する悪徳会社が、水族館で働く主人公の男性に、イメージキャラのハリセンボンを消させようとするお話が伏線としてあるので、水族館のシーンもたくさん。
シンキングギャラリーやトロピカルギャラリー、ジャイアントオーシャンタンク、ペンギン、ピラニアの水槽など出てきます。
街のなかも、バーも、病院も、出るシーンの殆どが、「あ、あそこじゃないかしら」と思われるところばかり。
ストーリーそっちのけで見てました。
もとあそこにいたものとして、つっこみどころも随所にありました。
水族館の警備員たるもの、夜の見回りでイワトビペンギンの声に驚いて銃を構えてどうする!とか、出演者がどうも、ボストニアンというよりハリウッダーで(当たり前と言えば当たり前ですが)、水族館の職員ってもっと地味だわとか、淡水ギャラリーのピラニアの水槽の隣がハリセンボンの水槽って不自然だなあとか・・。
そうそう、主人公の男性が自分に気のある女性をつれて、ホエールウォッチングに行くシーンもあります。
残念ながら、彼の言う「30分の行程」ではなく、現実は、片道2時間弱かかりますし、そのため、映画のように街が見える場所で鯨が見えることはなく、目的地(ステルワーゲン堆)は海の真っ只中、突然島でもできない限りは、陸地が見えることはありません。
彼らが乗っているのは、ボストンハーバーを周り、クルーズを楽しんだり、湾の環境調査に参加したりできる、”ドック・エドジャートン”号です。
あとで、水族館の友人にきくと、たしかに、ニューイングランド水族館でロケがあったそうです。
ちなみに、映画のタイトル”ワンダーランド駅”は、”水族館駅”がある地下鉄ブルーラインの終点です。
今月のスカパー、ザ・シネマのチャンネルで、この映画をやっていますが、何度見ても、シーンに目を見張るばかりで、いまだにストーリーを味わうことができないでいます。