2007/12/31

かごしま海の森連載終了  教育
本日の回を持って,一年間続いた南日本新聞の連載「かごしま海の森」を無事終えました。
期間中,多くの方々から励ましの言葉をいただきました。このブログを見ると一年間にいろんな所に行っているのがわかりますが,原稿のゲラ刷りもいろんな所にFAXで送ってもらいました。ギリギリに提出した原稿を素早く校正していただきました南日本新聞文化部のH氏に心より御礼を申し上げます。

掲載した種の同定は基本的に自分で行いましたが,いくつかの分類群についてはそれぞれの専門家の方にご助言をいただきながら原稿を書きました。こちらの方も深く感謝する次第です。来年は,しばらく時間をおいてから改訂作業に入り,フィールドガイドとしての出版原稿を纏めたいと思っています。

どうもありがとうございました。
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2007/12/28

石垣島調査(カタメンキリンサイとリュウキュウオゴノリ)  調査
25-28日の予定で石垣島に来ています。
(注:沖縄県水試八重山支場に連絡した上で実施しています)

今回は,カタメンキリンサイとリュウキュウオゴノリ,ソゾノハナ,ラッパモク,その他熱帯性種の生育調査が目的です。

カタメンキリンサイは主要なカラゲナン原藻ですが,日本では形態的に類似した他種とよく誤同定されています。図鑑にも,カタメンキリンサイの名前でリュウキュウオゴノリが掲載されています。

こちらはカタメンキリンサイ
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同じサンゴ礁リーフ内に二種は生育しますが,場所が異なります。カタメンキリンサイはリーフ礁池のサンゴ岩盤上やサンゴと一緒に生育しますが,リュウキュウオゴノリは陸に近い場所の砂のかかる岩盤上に生育します。

リュウキュウオゴノリ
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さわるとキリンサイ特有の質感がないことで区別できます。迷う場合は,内部構造を確認すると確実です。

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いくつかの場所で調査しましたが,石垣島のサンゴ礁リーフは美しいですね。今回は,某所でウミショウブを観察することができました。国内で見るのは初めてで,感動です。

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この場所は,5-6種の海草が混生しており,大変興味深いところでした。これだけ密に混生すると,種ごとの被度は出せませんね。

天候に恵まれ,無事調査を終了することができました。
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2007/12/19

新聞連載もあとわずかです  研究室
元旦から毎日書いてきた新聞連載(南日本新聞朝刊)もあと10日で終了します。調査や会議、海外出張で研究室を不在にすることが多いにもかかわらず、穴をあけずに連載できたことにほっとしています。新聞休刊日があるので、約350回の連載になりました。総説的な話が40回ほどあったので、種として紹介できたのは約300種になります。撮りためた写真と先々代からの標本があるので材料に困ることはありませんでしたが、ボツになった種が多いことが唯一の心残りです。ボツになった例の一つがこれ

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けかざしぐさ

あくまでコラムなので、形や特徴の紹介に終始していては面白くありません。多少なりとも生態系とのかかわりや、有用性に関することが書けることが優先されます。地方名があると書きやすいですね。
ボツになるのは
・形が単純すぎて、226字分書けない。例:ウミフシナシミドロ・・・・
・形態以外、書くことがない。例:上記他イギス科藻類等
・和名がない。これは結構あります。例:イギス科藻類
・分類が整理されていない。南西諸島には多いですね。例:カサモク。小型の匍匐生ラッパモク属藻類をカサモクとする場合もありますが、原記載や関連する論文を読むと、どうも違うようですね。

話しが脱線しましたが、来年は紹介できなかった種のデータを充実させ、年内にフィールドガイドか図鑑のような出版物を計画しています。
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2007/12/10

ITPに関する国際シンポジウム  会議
日本G術振興会のITPプログラムに採択されたことを受けて,大学院教育の国際化に関する国際シンポジウムが稲盛会館でおこなわれました。

学内の理工学研究科,連合農学研究科に所属する生物学,生態学関係の研究者がメンバーですが,私もその一人です(水産学部は他に1人)。JSPS外国人研究員のグレック博士を連れて稲盛会館に行きました。

インドネシアのLIPIやアンダラス大学,マレーシアのサバ大学やトレンガヌ大学の紹介があり,訪問したくなりました。このプロジェクトに関する大学院生も好評募集中です。
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2007/12/7

種子島沖,馬毛島海域における深所性海藻ドレッジ調査  調査
12月5-7日の予定で,種子島沖にある馬毛島周辺で深所性海藻の調査をおこないました。
前日まで冬型の前線が発達し,出航が懸念されましたが,5日からは海もやや穏やかになり,無事海域までたどり着きました。

今回のメンバーは,海藻研4年生4人,他に学生4人が乗り込みます。初日は多少うねりが続いていて船酔いに苦しむ学生もいましたが,夜は西之表港に入港したので安眠できました。

6日は穏やかな天気で,この時期としては最高のコンディションでした。

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乗船した海藻研メンバー,プレ卒業旅行みたいな形になってますね。ただ,調査自体はしっかりたのみますよ。


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これまでの調査でよく採れている「定点」での採集です。量の少ない時期なので,何回もドレッジして深所性ヤブレグサ属を確保します。

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みんなでソーティング。波の穏やかなときは学生が加勢してくれるので助かりますが,時化ると私と二等航海士のM田さんのみの作業になってしまいます。

全部で6回ドレッジをおこない,二日目は山川港に入港しました。
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2007/12/3

鹿児島藻場造成研究会公開シンポジウム  会議
平日に開催したシンポジウムですが,約100名の方が参加されました。佐賀県など県外や,県内でも与論島からお越しになった方もいました。

T京海洋大のF田大介先生のご講演は,先生が委員長をされていました水産庁の緊急磯焼け対策事業の概要の説明や,公共工事に関する興味深い内容でした。他に,不動Tトラ株式会社の方によるサンゴの増殖研究や,指宿漁協組合長による藻場造成(この場合は再生)の実践例,鹿児島県林務水産部からは藻場に考慮した港湾整備のあり方等の発表がありました。私も,鹿児島湾の藻場の分布と特性について紹介させていただきました。

各講演のつながりもよく,大変興味深いシンポになりました。ありがとうございました。

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ほぼ満員の会場。ピンぼけで手前に写っているのは私。ギリギリにスライドつくって、話しの展開を確認中です。

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コンビーナーのN呂先生。最前列におられるのはT京海洋大学のF田先生。

*写真は鹿児島県水産技術開発センターの方からいただきました。
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2007/12/2

藻場に関するシンポジウム  会議
「鹿児島藻場造成研究会」という産官学による藻場に関する勉強会(会長:N呂鹿大教授)があり,年に一度シンポジウムを企画しています。

今年度は,

藻場と藻場造成の「いま」と「これから」

と題した公開シンポジウムを,12月3日午後2時より鹿児島大学水産学部41号教室で開催します。

大学関係者(T京海洋大学のF田先生,私)や行政(鹿児島県),漁業関係者(I漁協組合長),企業(消波ブロック等で有名な企業)の担当者の講演を予定しています。

すでに関係機関には案内状を発送していますが,学生の皆さんも大歓迎です。入場無料ですので,興味のある方は是非お越し下さい。

水産学部内は,案内板を掲示しておきます。
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