2008/2/29

南日本新聞に研究内容が紹介されました  研究室
2月25日付の南日本新聞朝刊に研究内容が紹介されました。
「かごしま知の最前線」という月に一度の連載記事で,私の最近の研究活動について掲載されています。

また,同紙の2月23日付の朝刊投書欄「ひろば」には,私の昨年の連載や藻場をとりまく諸問題について一般の方より投書がありました。

藻場生態系の保全等,身近な海に関心を持っていただいていることを感じます。研究や環境教育等にこれからも取り組んでいきたいと思います。どうもありがとうございました。
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2008/2/27

マルバアマノリ  調査
マルバアマノリは紅藻アマノリ属の一種で,北海道南部から九州,南西諸島にかけて分布し,海外でも朝鮮半島や東南アジアその他で見られます。鹿児島湾では2月頃に最も繁茂しますが,場所によっては5月上旬まで見られます。岩海苔として食用にされています。

写真は,22日のヒトエグサ養殖場付近で見られたマルバアマノリ群落(他の種も混生)です。岩一面に生育しています。

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2008/2/24

第5回亜熱帯性ホンダワラ属藻類の分類に関するワークショップ  会議
鹿児島県水産技術開発センター主催の「第5回亜熱帯性ホンダワラ属藻類の分類に関するワークショップ」が3月3日と4日の両日,同センターで開催されます。

大学や試験研究機関,環境アセスメント会社の研究者や技術者を対象にした研究会で,西日本(九州や四国,沖縄)の藻場で見られるホンダワラ属藻類を対象にしています。鹿大生で是非という学生(院生含む)がいれば,オブザーバーとして参加する方向で県の方と調整します。私まで連絡下さい(学生の皆さんへ:指宿までの交通費,食費等は自己負担です)。
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2008/2/23

多島域フォーラムの開催  会議
鹿児島大学多島圏研究センター主催の多島域フォーラム・シンポジウム「太平洋島嶼域における人と自然の共生」が鹿児島大学で開催されました。京都にある総合地球環境研のA道先生の基調講演や鹿大メンバーによるフィジーにおける地域研究の成果報告がありました。私は司会として参加しました。

最近,里山的な思考を沿岸域に応用した「里海」という言葉が提唱されています。南西諸島でのサンゴ礁のイノー(礁池)は前浜に暮らす人々にとって畑に近い存在であり,この考え方に近いものと言えます。太平洋熱帯域にもそのような「里海」的な生活スタイルの人々が暮らしています。

A道先生のソロモン諸島やインドネシアでの研究例は非常に興味深く,経済のグローバル化によって自給自足の社会構造が崩壊する過程や資源の枯渇が悲劇的でした。フィジーでの研究も大変興味深いものがありました。総合討論も司会をしましたが,人類学から経済学,水産学の多岐にわたる興味深い討論となりました。
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2008/2/22

ヒトエグサ養殖  調査
ヒトエグサは鹿児島県を代表する有用海藻のひとつです。県内各地で冬季に採取され,「あおさ」や「あーさー」と呼ばれています。東日本では佃煮にする地域が多いようですが,鹿児島県や沖縄県ではみそ汁の具として用います。鹿児島湾や長島等では養殖もおこなわれており,ヒビ建て養殖は冬の風物詩となっています。

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(喜入にて)
大潮の干潮時に撮影したため,干上がっています。

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(指宿市岩本にて)
多少うねりが入ってきて,採取も大変そうです。岩本は,NHKの大河ドラマでおなじみの篤姫の実家「今和泉島津家」の領地としても知られています。
(現場にいた方の了承を得て,撮影しています。どうもありがとうございました)
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2008/2/21

坊津で採取される坊海苔  調査
鹿児島県南さつま市の坊津地区(旧坊津町)では,冬季に「坊海苔」と呼ばれるアマノリを採取して食用にしています。すべて地域内で消費されることから流通することはありませんが,地域固有の食文化を支える貴重な食材です。坊海苔を採取される漁業者の方に同行し,生育地を調査しました。

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リアス式海岸の発達している坊津地区の海岸は複雑でダイナミックです。陸路では近づけないため,船で現地に向かいます。

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オニアマノリが主体でしたが,マルバアマノリも混生しています。他にツクシアマノリもあるようです。場所によっては「赤海苔」と呼ばれていますが,これら3種を利用しているようです。

九州・沖縄では,このような地域内消費の有用海藻が多く知られています。鹿大海藻研ではこのような地域固有の海藻類利用(利用法,調理法も含む)を記録する作業を進めています。地味な調査ですが,地域固有の食文化の維持,継承に貢献できればと考えています。

このような調査は,元鹿児島県水産試験場研究員のS村博士の長年の試験研究,普及活動が源です(現在も適宜お伺いしながら進めています)。同博士による鹿児島県産有用海藻の記録が日本藻類学会誌「藻類」に昨年の3号より3回連続で掲載されています。ご関心のある方はご一読下さい。

天候に恵まれ,無事調査を終えました。南さつま市坊津歴史資料センターのH口氏に心より御礼申し上げます。
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2008/2/14

卒論発表会  教育
ポスターはなんとか前日に仕上がりました。サイズを確認するように念を押したのに誤って大きく印刷したり,ギリギリで発表練習すらできない人がいたり,ため息が漏れることもありますが,発表会には全員間に合いました。

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2008/2/12

いよいよ追い込まれた卒業研究  研究室
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卒論発表会を二日後に控え,慌ただしい研究室。
皆さん例年になく仕上がりが遅く,本来はポスターの印刷の日だったのですが,全員間に合いませんでした。皆さん,ちゃんと午前中から研究室に来て,時間を有効に使わなくてはなりません。
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2008/2/11

沖縄奄美の新種ちゅらしまもく  研究室
水圏植物の学術誌Botanica Marina(ドイツ)の今年の1号(2月発行)で,鹿児島,沖縄両県に生育するホンダワラ属藻類の新種Sargassum ryukyuense Shimabukuro et Yoshidaが記載(発表)されています。和名は「ちゅらしまもく」と命名されました。「ちゅらしま」とは琉球方言で「美しい島」という意味です。「もく」とは,褐藻ホンダワラ科や近縁の仲間の海藻を指します。

候補はいくつもあったようですが,沖縄を愛するS袋君(鹿大海藻研OB)の思いが伝わる名前です。

生育量の多い海藻ではありませんし,将来的には保全に対する施策が必要かと思われます。

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写真は,奄美大島某所でのちゅらしまもく群落です。鹿児島県水産技術開発センターT中氏のご厚意でご提供いただきました。
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2008/2/10

スギモク  研究室
スギモクは主に北海道から本州,九州の日本海沿岸に分布し,海外では朝鮮半島,沿海州で見られます。分布の特性から日本海固有種として知られていますが,関門海峡を越えた周防灘にも群落が見られます。日本藻類学会の機関誌「藻類」の3月号に,本種の分布や基準産地(新種として報告された際に用いられた標本の採集地)に関する論文を掲載しています。
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スギモクの形態は成長段階で著しく変化します。写真の藻体には特徴的な気胞と鱗状の枝が形成されていません。本種の季節変化については秋田県産個体群の論文がありますが,九州では多少異なるかもしれません。姫島の群落も継続して観察していきたいですね。
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