2008/11/30

ミクロネシア連邦ヤップ州学術調査4  調査
7年ぶりに訪れたウルシー環礁・・・また来ることになるとは思っていませんでした。

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チャーター機から見たモグモグ島
定期船が見えます。マイクロスピリッツに代わる新船ですが、いきなりの故障で数ヶ月ぶりの物資補給とのことでした。物資が途絶えていた影響は深刻で、島には缶詰すらない状況でした。

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ファララップ島の海岸
環礁にはいくつか有人島がありますが、滑走路のあるファララップ島には公共の電気が整備され、10台ほど車が走っています。

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我々が宿泊した家
酋長さんの娘夫婦の家にお世話になりました。

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聞き取り調査の傍ら、ファララップ島のリーフでライントランセクト調査をおこないました。
リーフが100mほどありますが、末端はほぼ垂直に水深数百メートルまで落ち込んでいます。引き込まれるような透明度の高さです。

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スズカケモ
海藻は多くありませんでしたが、スズカケモやサボテングサ類が見られました。

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5日間の滞在を経て、チャーター機でヤップ島に帰ります。

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機内の様子

ヤップ島に戻ってからは、南部のギルマン地区で調査をおこないました。
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ギルマンの男性用集会所。なかなか立派です。

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こちらでもライン調査をおこないましたが、見渡す限りのアマモ場は圧巻でした。

なかなかハードな調査でしたが、一人も体調を崩すことなく全ての目的を達成し、帰国できました。世界各地を渡り歩いている方々ばかりでしたので問題ありませんでしたが、海外初心者の人は絶対ムリですね。
なお、すべて州政府と伝統的な酋長会議の許可を得て実施しています。特にウルシーやファイスは許可なしに入れませんのでご注意下さい。
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2008/11/30

ミクロネシア連邦ヤップ州学術調査3  調査
ガギール地区での調査を終了し、州都コロニアで一泊した後にファイス島に移動しました。
10人乗りのビーチクラフト機で約1時間の旅程です。

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絶海の孤島といった場所で、礁池(イノー)がほとんどありません。人口は300人で、ホテルはありません。ここでは学校の先生宅に泊めてもらいました。

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女性の集会所
ファイス特産のラバラバ(腰巻)を作っています。

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ここでも聞き取り調査です。島嶼域社会学がご専門のN嶋教授が質問されています。

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島には小(中)学校がひとつあります。灯りはランプか自家発電ですが、学校と一部の家屋に太陽光発電が最近整備されました。学校ではパソコンが動くようになりました。

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学校の太陽光発電装置

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水は雨水を貯めて使います。写真は雨水をためるタンク。
ミネラルウオーターのペットボトルはありません。我々も雨水を湧かして飲みました。

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お酒は、ココナッツの花穂から採水した液を発酵させたツバという飲み物があります。ツバを作っているところ。

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ファイス島は、終戦まで日本人がリン鉱石を採取していました。日本人の居住後やリン鉱石の採石場、工場跡が残っています。積み見出し場所の跡にて。

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リン鉱石の工場跡
木々で覆いつくされています。象徴的な光景ですね。

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5日間の滞在を経て、次の目的地であるウルシー環礁に向かいました。ファイス空港の発着ロビー(!)にて、迎えの飛行機を待つ調査隊員。
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2008/11/29

ミクロネシア連邦ヤップ州学術調査2  調査
ヤップ島ガギール地区での海藻・海草調査の方はリーフ内でライントランセクト調査をおこないました。

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リーフは1km以上先まで広がっており、船で移動します。

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チャーター機より撮影、調査地上空
リーフのスケールが南西諸島と桁違いです。ラインは引けないので、沖合から概ね一定の間隔で緯度経度を測定しながら潜りました。

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Halymenia durvillei(かな?サンプルはQ大のK口先生これから送ります)
リーフ外縁からサンゴ群集と岩盤、砂地にサンゴ群集と変化しますが、海藻はあまり見られませんでした。Halymenia durvilleiはサンゴに絡まる形で大きな群落を形成していました。

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チャーター機より撮影、調査地の岸より上空(写真中央の海岸から少し出たところに見える白い点が、我々の宿泊したメンズハウス)
海岸にはマングローブ群落が広がっています。海岸よりのやや色の濃い海底はすべてアマモ場(!)です。ものすごい面積ですね。

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ウミショウブの群落
宿泊したメンズハウスのまわりは全てアマモ場でした。

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ウミショウブの果実

とても充実した調査になりました。
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2008/11/29

ミクロネシア連邦ヤップ州学術調査1  調査
鹿児島大学多島圏研究センターでは、太平洋島嶼域における自然環境や人と自然の相互作用、社会・文化の変容や医療問題に関する研究に取り組んでいます(私は当センターを兼務)。今回は「ミクロネシア環礁域生態系における環境変動の影響を類型化するための定量調査」と題した学際的調査に参加してきました。
果樹育種学、生態学、文化人類学、島嶼域社会学、公衆衛生(蚊)、水産植物学の専門家6名の調査団です。

ミクロネシア連邦はグアムの南にあります。4つの州からなる連邦国家ですが、人口は10万人ほどです。
ヤップ州はヤップ島と130の環礁域からなり、人口は約1万人です。今回は、ヤップ島、ファイス島、ユルシー環礁のファララップ島で調査をおこないました。地域社会に入って調査をするため、ホテル等には宿泊しません。民家や男性用集会所に泊めてもらいます。なお、調査は、ヤップ州の担当部局と伝統的な酋長会議の正式な手続きを経て、各村の酋長の承諾を得た上で実施しています。

最初はヤップ島北部のガギール地区で調査をおこないました。

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ガギール地区某所の男性用集会所(メンズハウス)
最初の数日間の宿泊先でした。海に突き出ているというか、島です。大潮の満潮時には丸太の橋が冠水しました。断っておきますが、観光用の施設ではありません。

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内部の様子(調査の打ち合わせを現地の人としているところ)

釘を使わない建築法は見事でした。入口兼用の窓(?)はありますが、ガラスや網戸はありません。電気水道もありません。

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私の寝床
葉を編んだマットの上に雑魚寝です。トイレは100mほど内陸に歩いたところにあります。食事は現地の人に用意してもらいました。タロイモを主食とした料理でした。

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時折降るスコール
トイレに行く途中に降ると全身ずぶ濡れになります。

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ランプを購入して夜の灯りにしましたが、ランプって暗いですね。おかげで満点の星空を眺めることが出来ました(写真はありません)。

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各自の調査以外に、全員で分担して地域住民にアンケート調査をおこないました。全戸調査というものですが、すべて英語とヤップ語でおこないます。前を歩くのは道案内兼ヤップ語通訳として協力してもらったガブリエルさんです。

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ヤップ名物、石のお金
道の所々にありました。

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海沿いの家(奥に見えるのはマングローブと海)
この家では、大潮の満潮時に庭の芝生の縁まで海水があがってきます(ウミショウブの切れ端が打ち上がっています)。2004年の台風で家屋が全壊し、政府の援助で立て直しましたが床を大幅にかさ上げしました(左の家)。海面上昇が現実的な脅威となっています。
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2008/11/8

日本藻類学会第33回大会(沖縄県・琉球大学)  学会
日本藻類学会会員の方には和文誌藻類がお手元に届いていることと思いますが、日本藻類学会第33回大会が来年3月に琉球大学で開催されます。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsp/taikai-33.html
日本藻類学会のHPにも開催告知があり、申込用紙をダウンロードできるようになっています。

私はエクスカーションIIをお手伝いします。参加費が15000円と高額ですが、2泊分の宿泊費と食費、テキスト代込みですのでほぼ実費です。瀬底島の琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底実験所に宿泊し、沖縄の海藻や微細藻の話題提供、備瀬崎や周辺での採集会と観察、ちゅら海水族館見学等を予定しています。

種子島から与那国島まで1200kmに及ぶ、琉球弧(南西諸島)における海藻と生育環境の多様性をスライドでご紹介できればと思います。
もっとも、私のつたない話よりも、沖縄からお帰りの際に与論、沖永良部、徳之島、奄美の各島を廻る鹿児島行きフェリーに乗船し、島々で途中下船して廻るのが一番よいのですが(笑)。
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2008/11/6

第5回アジア太平洋藻類フォーラムとミクロネシア調査  学会
来週から第5回アジア太平洋藻類フォーラムがニュージーランドで開催されます。
http://www.appf2008.com/index.htm
プログラムがwebsiteで公開されています。ポスター要旨がpdfで落とせるようになっています。

明日あたりから日本の研究者もニュージーランドへ続々と出発されますが、皆さんお気を付けてどうぞ。

私は来週火曜から月末までミクロネシアに行きます。7年ぶりのヤップ島とユリシー環礁訪問ですが、今回はチャーター機(といってもプロペラ)を飛ばして環礁から環礁を移動するなど大規模な調査になりそうです。18日間滞在してホテルには3泊だけです。あとは各集落の酋長さん宅か集会所にやっかいになります。

7年前の鹿児島大学学術調査の様子が以下のwebsiteで見られます。
http://cpi.kagoshima-u.ac.jp/yap-gallery-j.html
思い返すと、これもスケールの大きな調査でした。N大のグレッグ先生も院生として参加しています。今では学部長やセンター長をしている方々が一ヶ月間も大学を空けていたとは信じられません。

3年生の皆さんは研究室訪問の時期ですが、上述の理由で不在です。研究室のことなどは大学院生や4年生に聞いてみて下さいね。
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