
原産地は日本となっていますが自生品は知られていません。古い時代にガクアジサイから作り出されたものと考えられています。
古い学名には"Hydrangea macrophylla Ser.va.Otaksa"と長く難しく書かれています。
これは1835年にシーボルトが「日本植物誌」に発表したものでその中には17種ものアジサイがすでに紹介されていたのです。
そして学名には「Otaksa」と綴られています
1823年に日本にやってきた医師、シーボルトは植物学者でもあり日本固有の植物に関心を示していました。とりわけアジサイには深い関心を持っていたそうです。雨に濡れるヤマアジサイの清楚な趣が東洋的と映ったのでしょうか。
そんな日本での生活で、6年もの間愛し続けた女性がありました。その最愛の女性の名は楠本滝。そう、学名の「Otaksa」はそんな彼の想いをアジサイの花に託したものなのです。

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