2014/2/12

それでいいのか?  コラム
 

先日、こんな新聞記事を目にした。
 ↓
<毎日新聞ニュースサイトより引用>

消費者担当大臣が、「サーモントラウト」を使用した弁当を「サケ弁当」と表示しても問題ないという見解を示したのだという。

食材偽装問題を受けて消費者庁が公表したガイドライン案が、「サーモントラウト」を「サケ」と表示するのは不可、本来は「ニジマス」が正しいと示したことについて、各方面から疑問の声が上がっていたことはニュース等でも報道されている通りであり、消費者庁の対応もこれを受けてのことと思われる。
しかし、私としては、この変節には少々違和感を覚える。

「サーモントラウト」とは、ご存知の通り海面養殖されたニジマス(大型に育つよう品種改良された所謂ドナルドソン・トラウト)であり、どうひっくり返してみたところで「サケ」ではない。実物を確認したい方は、管理釣り場に行けば自分で釣ることができる。
業界の一部には、サケ目サケ科に属する魚だから許容範囲とする見解もあるようだが、その理屈を許してしまうと、ワタリガニ科のイシガニを「ワタリガニ」と称して料理に使うのもOKということになる。さすがにそんな乱暴な話はあり得ない。

なにより、「ニジマス」を「サケ」と表示することを無条件に許容すると、「バナメイエビ」を「芝エビ」と表示したことを食材偽装として厳しく糾弾したこととの平仄が取れなくなってしまう。
以前にもこのブログで書いたことがあるが、当時、「シバエビ」という名称が、クルマエビ科ヨシエビ属の特定の一種のみを指す限定的なものだと正しく認識している消費者が、いったいどれだけ居ただろう。
消費者の多くは、「芝エビ」を、クルマエビ科の小さなエビの一般名称として抽象的に認識していたに過ぎないのではなかろうか。

誤解のないよう申し上げるが、私は決して「ニジマス弁当」を世に送り出すべきだと考えているわけではない。
さすがにそれは違和感があるし、行き過ぎだと思う。
そして、同様に、先般の「芝エビ騒動」も行き過ぎだったのではないかと思うのである。

降海型のサケ・マス類を総称して「サーモン」「サケ」と表示することと、クルマエビ科の小型エビを総称して「芝エビ」と表示したこととの間に、おそらく本質的な違いはない。
どちらも、一般消費者には馴染みの薄い正式名称を持つ近縁種が多数市場で流通していて、それらを消費者になじみの深い名称、誰でも知っている名称で包括的に示そうとしたら、おのずとそうなってしまったということなのだろう。
正式名称を表示したのでは、かえって消費者に食材のイメージが適切に伝わらないから、代わりに最も近くて分かりやすい名称を使うという対応には相応の合理性があり、許容されてもよいように思われる。

特定の種の名称を、一定の範囲の近縁種を包括する「一般名称」として使用することを認めたうえで、そのガイドラインを消費者庁が示し、かつその場合には別途詳細表示を義務付ける(※)などして誤認を防ぐというやり方もあるのではないかと思う。

※例えば、メニューに「サケ弁当」と表示することも可とするが、その場合には「チリ産サーモントラウト使用」と表示させるなど。

 

2014/1/18

本気で考えておいた方がいいかもしれない  コラム
 

今朝の日経新聞を読んでいたら、「SNSの終活のススメ」という記事が目に入った。

「終活」とは、ご存じのとおり、自分が死んだときに備えて、相続その他の身の回りの事についてあらかじめ整理しておくことを言うが、「SNSの終活」とは、ブログやツイッターなどのSNS上の自分の活動履歴をどうするか、ということらしい。

当ブログも、開設以来十年を経過し、投稿記事数は今回で2137件目になる。
仕事をしているとき以外は、釣りの事を考えているか、そうでなければぐだぐだ晩酌をしている私であるから、私のプライベートのほとんどは、このブログを見ればわかる。
私が日々何を考え、何をしていたか。
このブログ以上に詳しい記録は他に存在しない。

放置するか、家族に委ねるか、それとも消してしまうべきか・・・
人生折り返し点を過ぎると、そんなことも真面目に考えざるを得なくなるのである。


昨年末に急逝した大瀧詠一氏は、私達に素晴らしい作品を残してくれた。


クリックすると元のサイズで表示します


私にも、何か残せるものがあるだろうか・・・・

  

2014/1/1

謹賀新年  コラム
 

旧年中は大変お世話になりました。
日頃のご厚情に深く御礼申し上げますとともに、皆様方の今後益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。
管理人でございます。


さて、恒例によりまして、新年の抱負を述べさせていただきます。
今年も、「三つのこだわり」を持って釣りを楽しみたいと思います。

1.「釣りたい魚を釣る」にこだわる

「釣れる魚」よりも「釣りたい魚」。
今年も懲りずに、南方系のレアな魚を狙ってみようと思います。
釣果が得られればラッキーですが、二年連続敗退も覚悟の上です(笑)。
坊主釣行の回数が昨年以上に増えそうですが、そんな細かいことは気にしません。
私の座右の銘である「坊主上等!」を、今年も連発することになりそうです(爆)。

2.「プロセス」にこだわる

最近の子供は「攻略本」を読みながらゲームをすると聞きますが、もったいないです。
推理小説を読む前に犯人やトリックを知ってしまったら、面白くないでしょう。
釣りも同じで、狙ったターゲットに辿り着くまでの推理と検証、ダメ元で試行錯誤するプロセスにこそ面白さがあると思っています。
意味不明なポイントで場違いなタックルを振り回し、釣れない釣れないと悶絶しているオヤジがいたら多分私ですので、どうか温かい目で見守ってやって下さいませ(笑)。
今年は午年ですので、もしかしたら「瓢箪から駒」が出るかもしれません(爆)。

3.「キャッチ・アンド・イート」にこだわる

キャッチ・アンド・リリースされた魚は確実に傷付き、弱ります。
食べるつもりもない魚を徒に釣って、無意味に傷付けてはいけません。
リリースは免罪符にはならないと思っています。
釣るのは美味しく食べられる分だけ。リリースするくらいなら最初から釣らない。
今年も「適量釣ったらやめる」を心掛けたいと思います。
もっとも、釣れないことの方が圧倒的に多いのですが(笑)。


本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

  

2013/11/2

気になるニュース  コラム
 

こんばんは。
昼間の仕事の延長で、妙に筆の軽い管理人です。
ストレスを受けると、ハイになるタイプです。
ハイ。

それはさておき・・・。


今週気になったニュース。
某ホテルのメニュー誤表示問題を発端に次々と発覚している食品偽装疑惑。

輸入蕎麦を信州蕎麦と表示するような極端な例は置いておくとしても、「バナメイエビのチリソース」を「シバエビのチリソース」と表示した例については、多少は同情の余地もあるように思う(もちろん、正しいこととは思わないが)。

例えば、シシャモ。
スーパーなどで一般に売られているシシャモの干物の原料が、シシャモではなく「カペリン」であることは衆知の事実だが、これが特に問題になっているという話は聞かない。
もはや誰も誤解しないからか。

あるいは、ワカサギ。
現在、惣菜などの加工用原料として市場に出回っているものの多くは、ワカサギではなく輸入種の「スメルト」だという。
これを正しく表示するとすれば、「ワカサギのフライ」ではなく「スメルトのフライ」であろうが、それではとても売れそうにない。

こんなこともあった。
とあるスーパーで年末に売られていた立派な「活イセエビ」。
良く見ると棘の形が微妙に違う。
イセエビではなく、オーストラリア産の「ミナミイセエビ」だった。

今回のニュースが報道されるまで、「シバエビ」という名称がクルマエビ科ヨシエビ属の特定の一種のみを指すものだという認識を、果たしてどれだけの人が持っていただろう。
一般に馴染みのない輸入種のバナメイエビを、クルマエビ科の小型エビの名称として一般的なシバエビと表示したことの背景には、これらの事例と共通する事情もあるのではなかろうか。


どこまでがセーフで、どこからがアウトなのか。
かなり微妙な問題のようにも思う。
何でもかんでも正確に表示しようとしたらきりがないし、かえっておかしなことになってしまうかもしれない。

居酒屋のメニューにある「川エビの唐揚げ」を見て、「スジエビなのか、ヌマエビなのか、テナガエビなのか、はっきりすべきだ!」と指摘するのはナンセンスだ。
河川産ではなく湖産のエビを使っているからといって、偽装とまでいう必要はあるまい。

料亭でハマグリの吸い物が出てきたとき、「このハマグリは、ハマグリなのかそれともチョウセンハマグリなのか」などと詮索するのも無粋の極みである。
出入り禁止になっても文句は言えまい。


今回の問題の本質は、メニューに表示された本来の食材よりも安価な食材を使用することによって原価を下げ、利益を上げたことにある。
そのことも踏まえて、一定の範囲の近縁種を包括的に表示する際に使用すべき「一般名称」のガイドラインがあってもいいのではないかと思う。

 

2013/8/12

夢と現実の狭間で  コラム
 

このところ坊主釣行が続いている。
家族にとっては、これが結構不思議なことらしい。
確かに、これまでの私は、カゴアジをメインに、どちらかと言えば「お土産確保」優先の釣りをしてきた。

しかるに、最近の私はどうか。
星魚を追いかけ始めてからというもの、毎回、釣果は二の次で、七転八倒の珍釣行。
坊主上等!と啖呵を切って、案の定、坊主で終わる体たらく。

「最近なんで釣れないの?」

そう家族に聞かれて、私は答えに窮する。
釣り過ぎて、魚が絶滅しちゃったんだよね、などとおどけてみたりもする。

でも、本当は分かっているのだ。
釣れる魚よりも、釣りたい魚。
釣れる場所よりも、気になる場所。
釣れるメソッドよりも、試してみたいメソッド。
そりゃあ、釣れるわけがない。

「馬鹿じゃないの?」

自分でもそう思う。
そう、私は馬鹿だ。

馬鹿なので、お手本を真似ることができない。
要領よく立ち回ることができない。
器用に帳尻を合わせる釣りができない。

夢を追いかけようとして、現実から取り残された負け組釣り師。
それが今の私である。

でもいいんだ。
今、私はとても釣りが楽しい。
釣れても釣れなくても、釣りは楽しい。

もしも数年前の自分に会うことができたなら、私ははっきりとこう言ってやりたい。

「毎回こじんまりと釣果をまとめてブログにアップして、それで本当に楽しいのかい?」

奴はきっと、「ブログ病」でどんより濁った目をぱちぱちさせて、面食らうだろう(笑)。

  


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