






3月の「雑音祭りvol.2」で久々に登場する
ひよめき。
今回はその音楽を読み解く上ではずせない重要ディスク9枚、とゆう手前ミソ企画をば。
spacemen3[sound of confusion]
歪んだギターと舞い上がるエフェクトの組み合わせが気持ちいいー。
この頃仲がよかったのかどうかは知らんが真っ当なバンドサウンド。
ひたすら音響に身を委ねるSPECTRUMもカッコイイけど、
この1stはコレはコレでかなりきてます。
spiritualized[royal albert hall october 10 1997 live]
で、そのspacemen3から分裂した片割れジェイソンピアーズのバンド。
たゆとう極上サイケデリックライブ。天国的ゆらめき。
名古屋クワトロで見たピンク色の照明がやけに記憶に焼き付いている。
sonic youth[syr1]
自身のレーベルからリリースした実験シリーズその1。
混沌とした中から静かに奏でるエレキギター。
やがてバンドサウンドに結実していく様子は快楽の極地。
何か生まれそうなとこですかさず破壊。
yolatengo[danelectro]
牧歌ギターゆるゆるサイケ。
エレキギターdanerectroに捧げたのか、
それともそれを使っての演奏か。
そんなこと言ってる間に別の世界へちゃっかりシフトチェンジ。
リミックスもまあまあだけどA面だけで充分いけます。
miles davis[in a silent way]
朝、夜明けを連想させる音。
まだ暗い時間からしだいに太陽が昇る。あくまでゆるやかに。
その抑え具合がよろしいです。
これをサイケとはあんまり言わないでしょ。
そこを敢えて。
sun electric[kitchen]
以前ひよめきの初ライブで「ufo」をカバーしました。
曲の後半で突如入るオギャアァァァとゆうギターノイズが
たまらなく良いです。
コード進行の浮遊感も影響マル受け。
近未来の清浄な空間といった趣。
kraftwerk[radio-activity]
「人間解体」でも「ヨーロッパ特急」でもなく
クラフトワークの中ではやっぱこれ。
骨組みのみのサウンドがすごく渋い!
ラストの「ohm sweet ohm」でたまらない気持ちになります。
人間が滅びた後の荒野でロボットが一人夢を見てるかのよう。
amon duul[disaster]
同じドイツでも特にこいつはぶっちぎれ。
太古の昔、原始人から少し進化した人類がアコギと太鼓をブチ鳴らし
それをラジカセで一発録音したような音。痛快。
とりあえずこれを聴いてみんなで「え〜!!?」って言おう。
pink floyd[meddlle]
シンプルな構成の曲を熱血に盛り上げて行くスタイルに
だいぶ影響受けた。
特に「狂気」以前のこの時代のピンクフロイド。
言ってしまえば「live at pompeii」あたりの感じなんですが。
アルバムでゆうと「エコーズ」のあの感じなんです。
以上。
統一性あるセレクトだなあ、と我ながら感心している次第ですが
全体的にギターが目立つ位置にいるバンドだとゆうこと。
フワフワしている。ユラユラしている。キラキラしている。
陽が昇るような陽の落ちるような
日常とは微妙にズレた世界にチャンネルを合わせる感覚。
これをサイケデリックとよぶかどうかは個人の勝手。
ギュワギュワとワウのかかったエレキギターがやけにうるさい、
それでいて破壊の後のような静けさを内包した音楽。
「新しいサイケデリックの夜明け」とでも銘打っておきましょう。
これは即ち次回「雑音祭りvol.2」の隠されたテーマでもあります。
乞うご期待。
ひよめきは結成当初ハモンドオルガンとギターのデュオから始まり
最初のライブはツインギター、ベース、ハモンド、とゆう編成でした。
その後、ハモンド担当のちーずの上京に伴いドラムを加えたバンド編成に変化。
honio808こと高橋禎氏(syn,sampler)が参加したことによりトビ度をアップ。
数度のメンバーチェンジを経て今回のライブでまたまたメンバーを一新。
新たな知覚の扉をブレイクオンスルーします。多分。
以前プロフィールに書いた「牧歌でアシッドでイルでラウンジなギターサイケ」
とゆうのはあながち間違ってないのではないか、と今思う。
つづく。