「三崎海外港 伊三郎丸 中深場五目 沖ノ瀬かな?」
美味しい海の釣り

待ちに待ったコマンドX-4のデビュー戦です。
前日の夜から風が強くなり出船が危ぶまれましたが、船長判断で予定を少し押しての8時。
三崎海外港を無事出船となりました。
港ではベタ凪のように見えた海も沖に出るにつれてだんだん波が高くなっていきます。
僕は朝から酔い止めを飲んでるからへっちゃらです。
本日の釣り人は左舷ミヨシからあけちゃん、僕、そして艫にもう一人おじさんがいるのみ。
片舷のみ3人とはちょっとした大名釣行気分♪
「ねね、このリールはどこでスピード変えるの?」
「それはだね、ここにツマミが…、ああっ、ないぃぃ〜っ!!」
早くもアクシデント発生です。
なんとコマンドX-4のパワーコントロールノブがモゲてなくなっているではありませんか!
あー、そういえば港で竿を持ったとき、バット部が継ぎ目からすっぽ抜けてリールごと地面に落っことしたっけ。
あの時だぁ〜〜!
筆おろしもしないうちに壊してしまうとは、なんということでしょう。
まさか、これでスイッチONで巻き取らなかったら手で巻かなきゃいけないのか!?
バッグに入れてたねじ回しを折れたノブのあった穴に突っ込んでみたら、液晶のスピード表示が変化します。
ああ、これで調節すればなんとか使い物になりそうだ。 (^◇^;
まずは一安心。
ポイントに着いて船長が釣り方を早口でアナウンス。
僕はマイクを通した言葉を聞き取るのが苦手で、どこの船でも船長がなに言ってるかよくわかりません。
どうやら今回は片舷3人だけなので順番に仕掛けを投げる深場スタイルじゃなくて、3人同時に投げろということみたいです。
「合図があったら20秒以内に投げてくださーい」
長ーい仕掛に塩漬け鰯を付けて緊張しながら合図を待ちます。
「どうぞー」
あたふたとロッドキーパーに引っ掛けてあったハリスを外して錘を投げたら、鈎が磁石板に引っかかってしまいました。
それを外してやるとするすると仕掛が海に吸い込まれていく…、はずでしたが、まだ落ちていきません。
あっ、リールがフリーになってない!!
慌ててフリーにして、やっと投入完了。
全てが如何にも不慣れでぎこちないのが自分でもよくわかります。 (^ー^;

200号のオモリは200mを超えた辺りからスピードが遅くなり、波で船が上下するとときどきリールから糸の出るのが止まるほど。
そのせいもあって底ダチがイマイチ自信を持ってわからない。
底かな? と思ったところでスプールを押さえてハンドルを1回転。
おっとコマンドはこれではクラッチがロックしないんだった。
不慣れな手つきでレバードラグを押し込みます。
程なくアタリかな、という感触が…。
深場は一度仕掛けを上げちゃうと、自分勝手に再投入できないのでなかなか巻き上げる決心が付かなかったのですが、意を決して巻き始めると上がってくるにつれて明確な引きに変わります。
でも上がったのはサバの一荷でした。 (^ー^;
仕掛の回収で僕がまたもたもたしてると船長が上からレクチャーしてくれます。
「そのまま全部上げちゃうとグチャグチャになっちゃうから、まず魚外したらいったん錘から海に下ろして、それから上の鈎から磁石板にセットしながら上げて」
なるほどー。 (^ー^;
さて船長の合図で全員が巻き上げて、流し変えて2投目。
錘を投げようとしたら、風で仕掛がぐちゃぐちゃになってることに気が付き断念。
僕は1回休みです。
この回、艫のおじさんがメダイをあげました。
そして3投目。
移動中仕掛が絡まないように手で押さえ、今度は無事投入成功。
底がよくわからないまでも、ここかな? というところで止めるとすぐにアタリが。
巻き上げるとなんとクロムツが付いてました〜!
「船長! クロムツ来ました!!」
「うんうん」
そうです、これが釣りたかったんだよねー。
さっき釣ったサバを餌にしたのが良かったのかも。
その後も仕掛が絡まって1回休んだり、根がかりでオモリをロストしたりしながら2尾追釣。
若干のサイズアップ(39cm)で合計クロムツ3尾+サバ少々という釣果でございました。

今回、初めての中深場で、内容的にはお粗末だったけどもそれでも本命クロムツを3尾も釣ることができたのは大変ラッキーでした。
いろいろ気が付いた点は次回の課題として更なるステップアップを目指したいです。
課題:- 仕掛けを下ろしてる時ちょっとでもコツンと当たったらまずスプールを止めてみる。
その直後に食うことあり。
- 駆け下がりで仕掛けをしっかり止めずに調子こいてそのまま下ろしてると根がかりする。
- アタリかな? と思ったらいきなり電動ONじゃなくて、手巻きでちょっと巻いて様子を見てみよう。
- コマンドを落とすな!

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