2005/11/27
新しい職場になってめっぽう忙しく(一体あの場所でいつまで続けられるでしょう)、日記の更新も出来ないし、本もあまり読めていないこの頃です。忙しいうえに風邪気味だというのに、昨夜は朝方まで飲んでいました。お酒と煙草の煙(私はもう煙草を絶って10年近くになりますが)にのどをやられて、今はまともに声を出すこともできません。
さて、今日は彫刻とミニチュアについてのお話です。
金井美恵子の『スクラップ・ギャラリー』に「箱の旅人」と題してジョセフ・コーネルについて書かれたページがありますが、その中で興味深かったのが、金井美恵子がデュシャンの作品で好きなのが、セールスマンが持ち歩くような小型トランクにミニチュアの精巧なレプリカを収めた、『グリーンボックス』という物自体の奇妙なミニチュア作品で、それを実際に制作したのがコーネルだったのだというところです。
このミニチュア作品についてはわたしも大好きで、たしか去年デュシャン展を見にいったときの日記にもそのことを書いたと思います。でも、金井さんが『グリーンボックス』と言っているのは本当は『トランクのなかの箱/The Box in a Valise』ではないかと思うのですがどうなのでしょう。

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2005/11/3
静かな音楽なのにどうしてこんなに心が震えるのだろう
シンプルな音のつながりがどうしてこんなに深いのだろう
そして、またも、鳥のイメージ、たくさんの鳥
鳥が...Sounds like they’re saying words
見ているうちに色が滲んでいく
聴いているうちに風になって飛んでいく
蜂蜜の海 蜂蜜の空 色が溶け出していく
わたしたちも溶け出して流れていく 海と空の両方に
わたしたちのいるところ 海と空の間の境界線で
鳥はさえずりつづける
寄せては返す波間に 夜と夜明けの間のグラデーションの合間に
二人は決して沈黙を破ろうとはしないだろう
ここには他に 誰一人もいない
わたしたちは この岸辺で パノラマの一部になる

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2005/11/1
トールキンの「The Silmarillion/シルマリルの物語」からその名がとられた英国のロック・グループ、MARILLION /マリリオンの初期作品6枚が、近頃紙ジャケットCDで再発された。デビュー以来、というと、もう20年以上になってしまうが、このグループを聴き続けてきた数少ない日本のファンの一人としては、嬉しい限りである。これで彼らのスタジオ・アルバムは一通り揃えることが出来たという次第。
1983/Script For A Jester's Tear 1984/Fugazi 1984/Misplaced Childhood 1987/Clutching At Straws

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