2007/2/11
この3連休は、1日しか休みがとれません。少し疲れ気味の今日この頃。
今日は、新しくなったPCの環境を整えています。
iTunesも新たにダウンロードしなおして、少しずつHDのアーカイヴからインポートしたり、CDからファイルをつくったりと、自分の音楽棚を少しずつ構築していきます。それはそれで楽しい作業です。
知らないうちに、iTunesのヴァージョンが新しくなっていて、ブラウザに新しい機能が追加されていました。音楽トラックをインポートすると、ネットで自動的にアルバム・ジャケットのイメージを引っ張ってきてくれて、ブラウザのモードを変えると下のように3Dでパラパラとページをめくるようにアルバム・アートワークが閲覧できるという趣向です。今もっているiPodはイメージの描画機能がないので、端末では見ることができませんが、自宅でパソコンをステレオにつないで気まぐれに曲を聴くぶんには、楽しいですね。こういった遊びの機能はこれからどんどん新しいものが出てくるのでしょう。アップルも、アップル・コンピュータからアップルとなり、事業の主力はPCからiTunesなどのネット・コンテンツ事業へとシフトしていくようです。iPodケータイも発表されました。Vistaも結局のところ、OSXやLinuxと競うというよりは、こういったiTunesやGoogleを敵にまわしての奮闘の結果があのようなものとなってしまったのでしょうか。少しOSとしての分際をわきまえてほしいところです。

上のブラウザ内のアートワークは、日本のマイク・オールドフィールドといわれる大山曜のユニット、アストゥーリアスというグループの2ndアルバム“Brilliant Streams”です。1988年から1993年にかけて本作を含む3枚のアルバムを発表しています。レコーディングにはZABADAKの上野洋子や新月の花本彰、津田治彦といった方たちが加わり、打ち込みのリズムやシンセの上にストリングスやガット・ギター、ヴォイスが重ね合わせられ、透明感のある流麗なインストルメンタル・ミュージックに仕上がっています。この3枚のアルバムの中でもっとも好きなのは、大山曜のアコースティック・ギターと上野洋子の歌だけのシンプルな曲“O Tempo Passa”なのですけれど。
打ち込みや多重録音によるミニマル・エレクトリック・ミュージックのイメージが強かったアストゥーリアスですが、最近、“Acoustic Asturias”として生楽器主体のアンサンブルで復活しました。2005年になんと、フランスのプログレ・レーベル“MUSEA”からミニ・アルバム“Bird Eye’s View”を出した彼らは、これもなんと、昨年の秋にあのAVEXからフル・アルバムをリリースしたのでした。そのアルバムのアートワークが上の画像の左側に見えているものです。
これまでのような楽曲のリリシズムは変わりませんが、AVEXだけにちょっとメジャーな音づくりとなっています。彼らのWEBサイトもいつのまにかあか抜けたものに生まれ変わっていました。確かにもっと人気が出てもおかしくはないグループで、喜ばしい限りですが、シリアスなプログレ魂はこれからも失ってほしくないですね。彼らのブログのほうはプログレ魂爆発のようですけれど(笑)。

0
2007/2/4
今夜はめずらしく時事ネタ。
昨日一昨日のニュースで、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告が、地球温暖化はほぼ人為的なものに起因すること、このままでは世紀末には気温が4℃ほど上昇し、海面も60cm弱上昇するとのことだった。いよいよ、地球温暖化対策待ったなしの局面を迎えつつあるという。一方で、京都議定書の批准国である日本の現状はどうかといえば、締結時の2002年当初よりもCO2の排出量が増加しているというありさまで、掛け声ばかり大きくて具体的な成果は伴っていない。国のほうから、自治体がまず率先して地球温暖化対策をとれということで、どこの市役所でも実行計画をたててやっているようだけれど、そもそも、ほとんどの自治体では月々のCO2排出量の追跡さえできていないだろうから、行動のフィードバックループを形成させるところまではいかず、とおりいっぺんの、休み時間の消灯や裏紙コピーの使用は習慣づけられたところで、さあ、次にどうしたらいいのかというところでなかなか抜本的な対策が見えないのではないだろうか。
翻訳家・環境活動家の枝廣淳子さんのメルマガで知ったアル・ゴアの『不都合な真実』は、本で出てすぐに読んだ。その後、当人が来日してキャンペーンを行ったり、映画も上映されたりと、いまや多くの人の目に留まるところとなっている。本のほうはきれいな写真も多くてなかなかの豪華本で2800円もするのだが、結構インパクトのある内容だ。この本を読んで思い出したのが、学生時代に読んだローマ・クラブの報告『成長の限界』だ。

0
1 | 《前のページ | 次のページ》