2008/1/25
家に帰ってぼんやりテレビを眺めていたら、急に泣けてきた、コブクロ。
番組の終わり方もなかなかにくい演出でした。
話はかわって、なんと、須賀敦子が終わってしまった。
今月出た第五巻「イタリアの詩人たち、他」で全巻完結です。
前回の第三巻「ユルスナールの靴」まで少しブランクがあって
いつになるんだ、と思っていたのだけれど、終わってみればはやい。
終わりはいつもこんなかんじ。
個人全集を通読したのは、はじめてです。
須賀敦子という非常に多面的な作家を文庫全集という形で
読めたことはしあわせだった。だいたい須賀敦子を読まなければ
翻訳とはいえイタリア詩なんて読むこともなかっただろうし、
カトリック左派について意識することもなかっただろう。
河出文庫に拍手。
須賀敦子も、仕事の行き帰りの電車の中でぼんやりと読んでいるうちに、
泣けてくることが多かった。急に泣けてくるのだ。
僕には詩がよくわからない。音楽の詩もあまり頭にはいってこない。
でも、散文と詩とそして歌とはひとつながりのものなのだろう。そうそう、
先日も洞口さんの朗読を聞いて目を開かされたというか、耳を開かされたばかりではないか。
朗読という行為によって、言葉が眼を通してではなく、耳を通して入ってくるという事実。
これまであまりにも自分のなかで言葉を黙読することに慣れすぎたのだ。
そして、第三巻の帯を見ていたら、なんと、
原田知世が須賀敦子を朗読しているじゃないか。
これ、BSじゃないと聞けなかったのか。
明日のコブクロもBSじゃないと見れないのだ。
よかったね、BSのひと。

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2008/1/1
地球温暖化のせいか、自然の四季感は薄れつつありますが
人生の四季というものを感じ始めた今日この頃です。
昨年十数年ぶりにニューヨークを訪れる機会がありました。
マンハッタンの夜景を眺めながら、都市の破壊と再建、
ジェントリフィケーションの功罪に深く思いをいたした次第です。
それでも季節ははじまり、巡るでしょう。
今年もよろしくお願いいたします 2008年元旦

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