2010/9/23
右手に夕空をバックに美しいシルエットの富士を見ながら真夏日の東京から帰ると、こちらは雨、中秋の名月は時折雲間から現れるばかりで、一夜明けてみれば強風・雷・豪雨の荒れ模様です。
今夜は満月で、おまけに土星-太陽-地球-月-木星-天王星が一直線に並びそれに冥王星と水星のラインが交差するグランドクロスという、天空は一大イベントの様相ですが、この天気ではそのスペクタクルを望み(臨み)ようもありません。
天気の良い地方にお住まいの方は、今夜満月のそばで一際明るく輝く木星がご覧になられます。50倍くらいの天体望遠鏡でも惑星の縞模様と近くのいくつかの衛星を見ることができるでしょう。
これから冬至に向けて徐々に日は短くなっていき、夏の記憶は扉の向こうに仕舞い込まれるでしょう。今年の夏の出会いや再会を今後どのようなかたちで育んでいけばよいのかまだよくわかりませんが、これから思索を深めるには良い時節柄、秋の夜長に様々なことに思いを馳せましょう。


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