2010/12/7
12月に入り冬至も近くなってくるこの頃は朝起きてもまだ薄暗いのですが、何かの気配で目覚め、窓の外東の空を見れば燦然と明けの明星が光っています。
この数日、金星が最も輝く時だそうです。先週の土曜の朝は下限の月の下で輝いていましたが、月はすでにより高度を下げ、昨日はすでに新月でした。
そして明日の朝、今年の5月に打ち上げられた金星探査機「あかつき」が金星の周回軌道にのる予定だそうです。今回のあかつきのミッションは金星の大気の謎に迫ることだそうですね。
ヴィーナスと呼ばれ美の象徴である金星。大きさや太陽からの距離が地球に近く「地球の兄弟星」ともいわれる金星。しかしその実際の姿は高温の二酸化炭素に包まれ、硫酸の雲が浮かぶ、地球とはまったく異なる過酷な環境だそうです。
どうしてそうなったのか、その原因を究明すれば、地球の誕生や気候変動を解明する手がかりも得られるとのこと。地球環境を理解する上でも金星は参考になるのだそうです。
興味深い話です。ちょっとしたきっかけが因果法則によって、まったく違った道を歩んでしまったのか。それとも金星は実は未来の地球の姿なのか。大昔住んでいた金星人が引き起こした人為的な原因で今の荒れ果てた環境になってしまったとか。
前世が金星人だったと言っている人もたまにいるようですし、京都の鞍馬寺の言い伝えもあります。その神様は650万年前に金星から地球に降り立ち、その体は通常の人間とは異なる元素から成り、その年齢は16歳のまま年をとることのない永遠の存在だといわれています。
そういえば、少し前にNASAが、有毒なヒ素で成長する細菌を発見したとの記事もありました。
地球上の生物は主に炭素、酸素、水素、窒素、リン、硫黄の6元素でつくられており、これらは生命活動に不可欠と考えられています。発見された細菌はリンをヒ素に換えても生きることができるのだそうで、現在知られているものとは異なる基本要素で生命が存在する可能性を示すもので、生命の誕生、進化の謎に迫る発見だそうです。だとすれば、現在の金星の過酷な環境にも生命の可能性が無いとはいえないのではないか。
明日の朝も金星が見れるといいのですが。さて明日の天気はどうでしょう。


0
2010/12/4
深まる秋、落ち葉がアスファルトの上をカラカラと舞っていきます。
先週金曜日、去年の銀河手帖ツアーから1年半ぶりに遊佐未森の歌を聴きました。今回は、小編成のアコースティックなバンド編成によるライヴです。
場所はbluenoteから代わって少しリッチな雰囲気になったBillboard Live Osaka。週末の仕事帰り、夜9時半からと少し遅めの二部のほうで、しっとりとした秋の夜長にふさわしいライヴとなりました。メンバーは以下の通りです。
遊佐未森
近藤研二(ギター)
鈴木広志(フルート、サックス)
吉野友加(アイリッシュハープ、コーラス)
ギターの近藤研二は、初期のころのツアーメンバーで、今年20年ぶりに仙台のステージで一緒になり、自然な流れでこのツアーに参加することになったとのこと。
鈴木広志は、銀河手帖ツアーのときの活躍ぶりも記憶に新しい若くて才能豊かなプレイヤー。
そして、今回もっとも楽しみだったのが吉野友加のアイリッシュハープの音色が曲にどのような彩りを添えるのかということでした。
二部公演なので演奏された曲は少なめですが、ゆっくりお酒を飲んでリラックスしながら、繊細で暖かみのあるアンサンブルに耳を澄ましていると、心身ともに浄化されたような感じになってヒーリング効果抜群のライヴだったというのが一番の印象でした。
ピアニッシモ
ショコラ
ripple
瞳水晶
冬の日のw.
つゆくさ
ハープ
クロ
野の花
Island of Hope and Tears
------ encore-----
I'm here with you
セットリストはだいたい、以上のようだったでしょうか。
ショコラやクロ、瞳水晶といったアップテンポの曲がかわいらしいアレンジになって、遊佐さんのヴォーカルもときに囁くように音に寄り添っているかのようでした。
「つゆくさ」や「ハープ」、「野の花」といった初期の懐かしい佳品もこの編成で生まれ変わり、アイリッシュハープの音色も歌声にぴったりフィットしていました。とくに「ハープ」での遊佐さんと鈴木くんの縦笛のデュオはこのステージのハイライトの一つでした。嬉しいことに昨年のコンサートで感涙した「Island of Hope and Tears」も再び聴くことができました。この編成にも関わらず、力強いアンサンブルでアンコール前の最後の曲として盛り上がりました。
このメンバーでのステージ、これからも機会があれば聴きたいですね。そして、いつかこのメンバーでの遊佐未森さんのセルフカヴァー・アルバムを録音して欲しいと切に思います。

0
1 | 《前のページ | 次のページ》