
今週は実は鳴門海峡をいこうと思ってたけど残念ながら中止。そこで今回から3回で大阪湾までを思い出して・・
元々私は生まれも育ちも大阪。生まれて小学校4年までいたのが守口の滝井。(京阪電車滝井の北です)小さい頃から小学校の郊外学習でよくいったのが淀川の川原。
その当時はまだ内環状線はなくただの田んぼのあぜ道。(小学校1年から工事がはじまり4年の時の大阪万博で完成)国道1号線にはまだ路面電車。
そして淀川には平田の渡し!
この頃は淀川は鳥飼と長柄の間には橋はなし。そこで対岸に渡るには渡し舟でいくしかなかったんです。
結局これが自分にとってのカヌーの一番の根っこの部分。カヌーを始めて20年近くたち、木津川もいったし四万十川、四国吉野川、長良川もいった。ワイルドウォーターで大阪代表にもなった。琵琶湖を日本海を太平洋をいった。淡路島も渡ったし、沖縄も伊豆もいった。
でもそのどれにも負けないほど淀川をくだって、自分の力で対岸までいったのは大きいんです。人はこんなに汚いところというし、瀬もないとこ漕いでというけれど、子供の頃あこがれたのが自分でできるというのはどんなに嬉しかったか。この気持ちはいまでも強いです。淀川はいままでで150回ぐらいいきました。でも始めの思い出はいまでも全然薄れないです。
また自分の住んでる所で川や海がある。いままではたんなる景色だったのが、一旦水の上からみてみるとそこはもう自分のフィールドになるんです。橋の下の水がわかる。その時のことが思い起こされる。大阪は水の街です。一度みんな水の上から自分の街をみてほしいなあ・・と思うんですね。
で、前置きが長くなってしまったけど今回は京阪電車宇治線の観月橋駅から香里園まで。

ちょっと以前の写真がないので色が違うけど、使ったのは初めて買ったファルトクイーングース。
さて出発は今はなき寝屋川の香里園のダイエー。ここに車を置いて同行のMさんと京阪/香里園駅へ。電車で中書島までいって宇治線乗換えで観月橋駅。とにかくここが駅から川まで近い。・・というか駅の下が川。ただ出艇はちょっとしんどい。
この電車でつくまでまわりを眺めている時がファルトの一番ワクワクする時。さて川原で組み立てていざ出発。多分11時過ぎだったと思う。
宇治川で瀬があるのは観月橋の上流なのでここからはのんびちカヌー。時々土手の上から手を振ってくれる人がとっても嬉しい。・・・しかし、八幡の三川合流(宇治川、木津川、桂川の合流地点)までは予想以上に遠くもうかなりばて気味。
やっと見えた八幡の御幸橋(ゴコウバシ)は輝くばかり。川で橋が見えるのは嬉しいものです。いつもしたから橋を見上げて、こんな風景見れるのはカヌーだけやなあ・・と感動してます。
この八幡の近くで幼稚園の頃泳いだ記憶あるんですね。浅くて父親のお腹の上でしがみついてた覚えが。場所は八幡としかおぼえてない。木津川かなあ。
と思い出にひたりながらやってきました合流地点。まず宇治川と木津川が、そして桂川が合流します。この川の合流は感動物ですねえ。よくぞこんなものが自然でできたなあといつも感慨深いです。
ここで休憩・・・寒くなったのでジャケットを着ようとおもったらナイ。買ったばかりのモンベルのジャケット!ナント、ファルト組むとき川原において忘れてきた。とはいうもののいまとりにいく手段なし。でかなり気落ちしていよいよ樟葉。
まあこの樟葉のゴルフ場の裏が鳥の糞で凄い。始めは草が白いのかとおもったら全部が糞で真っ白になってるんですね。これにはビックリ。ここまで凄いのはここと琵琶湖の竹生島の北側です。
でこのへんまったく回りが見えない。どこ漕いでるかわからない。けっこう辛かったです。でもこの辛さがあったから御殿山の辺で枚方パークの大観覧車がみえたときの嬉しかったこと。思わずリンドバークの気分で「カヌーよ!あれがヒラパーだ」という気持ちでした。
ここからはかなり気持ちが楽。しってるビルも多いし、なにより大観覧車がいい目印。
しかしこの辺が6年後のなみはや国体のカヌーコースになるとも夢にも思わず、まして自分自身がワイルドウォーターにのってその前年の国体のリハーサル大会(ジャパンカップ)に出るともおもわなかったです。
さて枚方大橋を越えれば夕陽が反射しだしてきれいな景色。でもこのときは風がでてきて少し波立ってきたのが怖かったです。
太間公園でゴールして興奮した気持ちを鎮めながら香里園のダイエーへ。本当にお疲れ様。
で!家に帰ってご飯食べてあきらめきれずに観月橋まで車でいきました。そこにありましたモンベルのパドジャケくん。おお、ありがたや。ありがたや。
モンベルのジャケット。あの時拾ってまだ今でも時々使ってます。ちょっ破れたけど充分使えますね。

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