
実は昭和55年、夏に一週間ほど高知から阿南まで歩いたことがある。コースもはっきりおぼえてないがその阿南市が目の前に見える。
伊島で40分ほど休憩してからさあ出発。まだ10時過ぎで一日はこれから。体調もいいし、テンションも高い!
伊島から蒲生田岬を目指す。このあたりは凄い漁船の群れ。
相変わらず風も波もなくうねりだけの不思議な風景。
約1時間ほどで蒲生田岬に。静かな湾内を椿泊に向いて進む。ここは阿波水軍の遺跡があるところ。いかにも水軍が潜むところの多い小島がいっぱい。

椿泊には上がらず舞子島の方へ。そこから野々島へと・・・
なんか瀬戸内にいてるような錯覚を感じながら野々島の東側を抜け北上。
実はこの日、シーカヤックなのでファルトのようにたためない。(あたりまえか)そこで無理いってYさんに回送をお願いした。でもできれば徳島までいってフェリーで帰りたい。連絡のタイムリミットは二時。少しでも北への思いにも駆られてどこにも上陸せず。
湾内を追い潮にのって通過して淡島付近で小さな島が点在。1時頃岡川に。
その先は徳島では吉野川についで有名な那賀川。私は四国は吉野川と四万十川しかいったことないけど、くしくも那賀川の河口に到着。
気が付けば腹筋が痛くて身体がおきて来ない。まだ1時半というもののもう7時間漕いでる。流石に疲れて河口で休憩。あと徳島のフェリー乗り場まで20km弱。もう駄目ギブアップ。Yさんに迎えにきてもらうことに・・
やはりここにきて寝不足が応える。その時点でGPSデーターで距離が45.4km。やはり50km漕いで終わりたい。海で小松島を回るか、川を行くか迷ったけど、ここは那賀川を漕いで見たいという誘惑&淡水でゴールすると洗うのが楽という利便性で那賀川に決定。

散々海を漕いできて、最後に川は贅沢だなあと感じながら溯上。平和な景色に疲れた身体も心地よい。途中で急に水温が冷たくなる。ああ、海水と混ざっていたのが淡水だけになったなあと実感。
河口から3つ目の橋がちょうど50km。そこでゴール!50km以上漕いだのは実に平成7年10月15日以来。しかもこの時は川でワイルド艇。シーカヤックではもちろん初めてです。
総行程50.2km 移動時間8時間9分 停止時間(地図確認、水のみなど)12分02秒 移動平均速度6.2km/h 全体平均速度6.0km/h
思えば遠くにきたもんです。けっこう後半も速いペースで漕いでたんだなあ。ほとんど前半と同じぐらい。
川原でゆっくり着替え、淡水でシーカヤック(特にラダー部)を洗う。
そこからカートに積んでテクテクテク。わかりやすい合流地点を探して、結局5kmほど歩きました。シーカヤック引いて歩いている姿はさぞや奇異に映ったでしょう!(青線参照)

今回、ラッシュガードをきていたにもかかわらず腕が水ぶくれ。やはりあまりに暑過ぎた。このコース来月も潮目がいい日はあるが、はっきりいって気温が高すぎると辛い。
日帰りパドラーの私は近場漕ぎばかりでこういった遠出はしんどい。(この日も当然翌日は仕事)でもYさん始めみんなが助けてくださったお陰。感謝感謝です。あとはいろんな障害(艇、スキル、天候、同行者、休日etc)があっても自分がどれだけやりたいかですね。
しかし単に家に近くの淀川を、寝屋川から河口にいきたかっただけがこんなところまできてしまった。始めた頃は思いもしなかったこと。
本当にカヌーって面白い。 次回は久々過去編/大阪市内劇流ツアー
※本当にこのツアーは私のカヤック人生を変えました。もっとも怖くもっとも印象に残るツアーです。現在でもあの時、一人でわたった紀伊水道が思い出されます。またいつか行くことはあるのでしょうか? しかしこの最初にいった印象は生涯変わらず持ち続けるでしょう。

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