
先日、琵琶湖大橋から南郷まで漕いで着々とすすむ私の一筆書きツアー!琵琶湖から淀川につなげたいけどその前に立ちふさがる宇治の天ヶ瀬ダム。
大津市の外畑から10km近くに渡って流れのないバックウォーターが続き、両側は切り立った壁。昔、何も知らない私の知り合いがくだっていって上がるところなく必死で崖這い上がって帰ったというのを聞いてついつい遠慮していたところ。
しかし!しかし!ここをいかなければいつまでたっても琵琶湖に水路を続けることができない!これななにがなんでもいかなくてはならない。
まず計画はタンデムで。崖のぼりは一人がカヌーを支えてサポート。たためる艇のほうが上げやすいのでダッキーを使用。トロ場ばかりなのでトムキャットのような流水用ではなく直進性がまだましなやつ。ほんとはレイカータンデムがいいけどないからエアーヘッドTK-2(レイカーは前のほうが前の幅が狭いので直進性がいい、でも海ではエアーヘッドのほうが幅が狭いので風の抵抗がまし、セビラーは実はボトムが平面なので遅い)。相棒は和歌山-淡路、長良川、光明池と私とタンデム経験も多く山育ちで崖のぼりを期待するOさん!

集合は京阪宇治駅。私は電車、Oさんは車。ここから平等院までいって駐車場に車を入れる。そこからタクシーで南郷まで。
タクシーの運転手さんといろいろ話ながら宇治川ラインを上がる。話を聞いて面白がってくれて、川沿いはできるだけ徐行で走ってくれる。この宇治川ラインは大学のとき(24年前)SUZUKI GS400Eではしっていてこけて6kmほど押して歩いた。嗚呼、懐かしい。
始めは南郷から下るつもりだったけどあまりに流れがなく、かなり時間がかかりそう。そこで急遽外畑のバス停でおろしてもらう。バス停といってもなにもないところ。運転手さんもほんとにここでいいのかおもわず確認。まあこんな客おらんわなあ。
外畑はワイルドウォーターの国体ブロック大会のゴール。バス停の奥から川におりれるけど川からは見えない。まああまり漕ぐ人もいないけど・・・
漕ぎ出してまあ進まないこと。流れはないし、景色は変わらん。うーんここはどこ?
あまり距離をかんがえずにのんびり漕ぐならいいけど、ダッキーで黙々と漕ぐのはちょっと変?
とはいうものの少しづつカヌーは進む。いつの間にか川沿いの道路も右側から左側に変わってる。あっちゃんとすすんでるんだ。大体ここ電波状態が悪く携帯はおろかGPSが電波届かない。

そうこうするうちに喜撰山ダムの横を通過。ここは行きにタクシーの運転手さんが教えてくれたんだけど、山ん中くりぬいてダムつくってるそうな・・ 川と平行にあるのでダムの横を漕いでいくのも始めての経験。途中に多分戦争中に使ってたと思われるレールがあったり、やはり漕いでみないとわからないなあ。
景色も意外にきれいだけどやっぱりあがるところはない。
そうこうするうちに田原川との合流点/宵待橋までたどりつく。タクシーの運転手さん推薦ここが一番あがれるところ。まだ天ヶ瀬ダムまでは1km以上あるけど、上がれるなら上がりたい。
ここで山に慣れた先発隊Oさんが急斜面をよじ登る。この日の装備は10mロープ2本に20mロープ1本。Oさんにはロープをもっていってもらって上までいけたらロープで確保してもらう。なんとか上まであがってガードレールにロープをまいて降りてきてくれたOさん。うーんアドベンチャーだなあ。滑る斜面でなんとかダッキーをたたみ、背中にしょってさあ出発。
先行するのはOさん。パドルやら荷物を抱えてのクライミング。後を追う私は手をかけた木が折れてあやうく川の中。3分の2ほどあがったところでようやくガードレールにかけたロープをつかむ。

まさに溺れるものはわらをもつかむ心境。ようやくはいあがって二人でガッツポーズ。もー二度とやらん。
上がったところが歩道のない国道。私のルールでは漕げないところは横を歩く。(せめて自転車)さあ天ヶ瀬ダムまであるこうじゃないか!車がくるたびガードレールに身を寄せてやりすごし一歩一歩と近づく二人。
ついに天ヶ瀬ダムに到着。これが北大阪の水ガメ琵琶湖の出口。やっとやっとたどりついたぞ。(後半の宇治川編に続く)

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