
(スタート地点は穏やかな流れ、静かな山間部の雰囲気)
紀ノ川(奈良吉野川)、高見川、櫛田川を使って紀伊半島横断を目指している私にとって現在最大の難関は高見川の上流部。一応、櫛田川は高見山トンネルから7km地点の波瀬からいくことで一応の目処がついた。まあ高見川も同じくらいのところから行きたい。トンネルから7kmぐらいというと国道166号線のトンネルの手前の下垣内の辺り。このあたりはデーターがないのでいけるかどうかは行ってみないとわからない。当然、水は少ないから雨のあとがいいがそんなことをいってるといつまでも前にすすまない。それにこのあたりも11月になると猟が解禁になるので間違えて撃たれたらどうしよう!まあ2週続けて土曜日に雨が降ったので割りと水がでている。というわけで10/31、いざ高見川へ出撃だ!

(途中でおりて地図の確認、これがまた楽しい時間)
今回はサンダーバード方式で、リード90を軽に積んでいくことになった。これなら動きやすいし、どこで降ろすかなど相談しやすい。相棒は川流れ河童こと武内さん、まさか本当に川流れするとは思いもせず・・・艇は私がESKIMOのサルト、もちろんクリークボートだ。武内さんはESKIMOのナノ、引っかからなければいいですが。

全回の高見川のスタート地点の出逢橋にバイクを置いた我々は一路166号線を目指して山をのぼっていく。国道166号線まで上がってちょっとウロウロ、何とか入川道を見つけてそこをスタート地点に決定。車はちょっと離れた広場に移動。そこから出逢橋までは約11km、コース考えるとちょっと遠いが川沿いを道が通ってることもあり、最悪歩くつもりでいけるところまでいってみよう!
この日、ドライを着るか悩んだが、川が谷底になって日差しがほとんど入らないこと、帰りがバイクで身体が冷えることもあってドライに決定。今年初めてなんで首がくるっしい。二人の装備はロープ3本、救急パック、予備の3分割パドル、地図、GPS、それに私はパドルもブレード周りがアルミで囲われた剛性の高いもの。よし、出発。

まずはスタートしてすぐの瀬(上の写真)、二人とも水のきれいさに心奪われながら楽しくはしゃいでいる。しかし・・・国道166号線を離れ山間部に入って景色は一変。岩また岩、とにかくトロ場が少ない。瀬にはいるともう行くしかない。

(ある時は傾き・・)

(またある時は後ろを食われてたったり・・)
やはりクリークボートとの性能差は大きく苦労する武内さん。そのうち前方の杉林が漕いでいる我々の目線に見え出す。これって凄く落差があるんじゃない?と警戒する二人。

(途中に岩あるね。・・・そうですね、じゃさきいきますね。)

(何度も引っかかって下の方まで真面目にスカウティング)
そのうち曲がりくねっての連続した落ち込みで先がみえないところへ。スカウティングしたら何とかいけそう。そこでまず私が先行、入り口で引っかかるもなんとかクリア。さすがはサルトや! 次に武内さん、入り口はクリアしてそのしたでピンディング。スターンが岩にささって身体は必死で前傾、まあようするに二つ折りでなんとか息してる状態。ついに意を決して脱。うまく艇も水がはいって流れてくる。下にきて本人曰く、サイコー!ああここにも壊れた人が!さあ先へ進もうかあ。

(よく見ると裏返った艇が!写真とる前に助けないと)

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