12/7は久々のバイエルンの友が島ツアー。ご存知の方も多いと思うが友が島は潮流がきつい海の難所、当然行く日程も潮目で決める。今回は週末からの冬型の気圧配置で一時はツアーを断念、しかしみんなの祈りが通じたのか日曜日はだいぶ好転する予報となった。正直かなり悩んだけど参加者のレベルも高いし催行に決定、よし頑張るぞ!

当日朝8:30ぐらいに集合場所に到着。なんともう2人きている。今回の参加者はお馴染みサイ&ヌーコンビ、つい先日のナラヨシでも一緒だった先生、唯一の女性シーカヤッカーえりち、ベテランラフトガイドでもあるゆきぼん、そして私の師匠のサングラスが怪しいTP1Kさんだ。
準備してると釣りのおっちゃん達が声をかけてくる。どこいくんや?気いつけや!・・・わかってます。十分どんなとこかしってます。今回は7人中5人までは友が島にいったことがある。まあそうでないとちょっとましになったとはいえ風のある日には行けません。まっとにかくいきますか!

(遠くに見えるのは淡路島、さあ出発だ)
スタートして岬を越えるとすぐに地の島が見える。まあしかし波が高い。三角波がたって漕ぎにくい。そのうち南から貨物船があがってくる。そこで漁船群の近くによって貨物船をやり過ごすことに。ウーン前途多難だ。
まあなにはともあれ無事加太の瀬戸を通過して地の島へ。まずは第一関門突破だ。そこからしばらくはゆっくり漕いでいく。風が強いせいで視界が良く明石大橋がきれいにみえる。改めてこの視界の中の大阪湾全部漕いだんだなあと実感。

(沖の島が見えてくる。さあ中ノ瀬戸へ突入だ!)
そんな平和な日々も終わり次の難関中の瀬戸、地の島と沖の島の間で一番潮の早いところ。この中の瀬戸を南流と北流で2回通る予定。近づくにつれ返し波がきつくなっていく。海なのに川のように流れている不思議な景色、どちらかというと地の島よりの東側が流れがきつい。ここはある程度西側によって一気に行こう!
先頭は笑いながら入っていく先生、そしてえりちが続く。サイさんは無難に外側の安全ルート、うーん手堅い!そして追い波好きのヌーさんの笑い声、危ないメンツだ。他の人も無難に通過して沖の島の南側へ進む。

(北側に向かう所の岩場、いい感じでしょ)
ここからは一番岩場がきれいなところ。岩の間を流れていく波、こういう狭いところが大好きな私はポリ艇ということもあって果敢に突っ込んでいく。まあ誰もついてきてくれない。寂しいなあ(笑)
しばらく行くと前方に島、なんと沼島だ。あまりに視界が良すぎて沼島がクッキリ見える。淡路島など目の前の感じだ。そこから由良の瀬戸に面した西側へ。旧日本陸軍の砲台跡が見える。太平洋戦争の時、ここから由良の瀬戸を通る船に砲撃をかけようとしたのだなあ。

(今は崩れた旧日本軍の砲台跡)
まあそこで昼食、ミリタリーマニアのTP1Kさんは早速砲台跡を見に行く。他のみんなは淡路島を見ながら食事、相変わらず淡路島との間の由良の瀬戸は船舶の航行が多い。かなりの大型船が通るのをみてるととても渡れそうな気がしない。でも私以外に唯一淡路島に渡ったサイさんはこんなん楽勝やといいたげに見ている、さすがだ!
食事も終わり今度は沖ノ島の北側を通過、途中神島の入り江に入る。この辺は水がきれい。しばしの平和なパドリングだ。

(由良の瀬戸を通る巨大コンテナを見ながら!)
そしていよいよ2回目の中の瀬戸、潮目が変わって今後は北流なので瀬戸を漕ぎ上りになる。相変わらず先頭で突っ込む先生、しかし今度の波はかなりきつい。追い波のようだが後ろに流される。短い波形なのに肩や時折頭近い波が連続して崩れてくる。
波との戦いの中ゆきぼんとえりちが遅れだす。正直私も他人を助ける余裕はないのだが一番遅れだしたえりちの横へ。なんでも既に1回沈してロールしたとのこと、ようこんな波でロールするわ!

(あたり一面の白波、中の瀬戸に入る。)
そこから前後の体重のかけ方を説明しながら必死で体勢キープ、波に乗る時は前傾だが波を逃がす時は後傾になる。まあそれで安定はしてきたものの流れから出れない。やむなく一旦右のエディラインに入るよう指示(海なのにちゃんとエディーラインがあります)、そして本流から出てようやくみんなの下へ。そんな私を迎える先生の暖かいお言葉・・いやあ一人波のって遊んでると思ってました!・・
まあ実はみんなで漕いでるとき、モーターボートがつっこんできたり、別のボートが入ろうとして流されたりしてました。さすが中の瀬戸、侮れない。

(一応、海の真ん中です。潮流って凄いね)
そこからは地の島の南側にまわって平和に進む。そして最後の難関加太の瀬戸、地の島と本土の間だ。船舶から視認されやすいようにある程度みんな固まって一気に渡る。運良く貨物船もこなくて無事通過。もうここまできたら大丈夫、あとは海岸沿いにスタートの大川峠へ。しかしまあしんどいツアーでした。このメンツでなければ中止してたでしょう。でも思い出に残る内容、まあ無事怪我なくてよかったです!

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