
(正面は雑賀崎、あの向こうは磯ノ浦〜加太に繋がる)
さて浜の宮までついて海にでると視界が一気に広がる。北は雑賀崎から南は有田、マリーナシティなどが一望に望める。とはいうものの波がきつくなってきてゆっくり見ている余裕もない。まっしばし波を楽しんだあとはUターン、再び片男波の横を漕いで戻っていく。
単調な片男波の横を漕ぎ海水浴場の辺りまで帰ってきた。前方にアーチ型の橋が見えてきた。こういう所はくぐらずにはいられない。こういうのが楽しいんですね。

この橋は新しいのはあしべ橋といって片男波に入るための橋、そして古いのが不老橋で今から150年前の江戸時代にできた橋で非常に趣がある。現在地元で保存のことをいろいろ話し合われているらしい。この不老橋の横には石段が水面まであって簡単に上陸できる。(もちろん出艇も)

この不老橋のまん前にあるのは鹽竈神社(しおがまじんじゃ)で少し向こうにあるのが前編で名前が出てきた玉津島神社だ。正直、和歌山のこの辺はあまり詳しくなかったので史跡の連続にびっくり。まあ和歌の浦といえばたしか万葉集にも読まれた1500年ぐらい前からの名所、うーん凄い。

そして不老橋から御手洗池の方に進んでいくと片側が変わった石組みをしている。なんか謂れがあるらしいのだがわからない。とにかく不思議な感じだ。
とにかく水路を回ったり神社におまいりしたりして楽しく過ごす。でもまだ終わらない。

続いてこちらは三断橋、変わった名前だ。こちらも石組みの橋でかろうじてカヤックが通れる幅、ちょうど妹背山の裏にあたる。
さっそく三断橋の下をくぐる。

ちょっとわかりにくいが橋の下は石組みが見えるのがわかるだろうか?また橋脚も浸食されてなんともいえない雰囲気だ。この橋脚いがいは鉄板を巻いて補強していたがかなり錆がひどい。こんな風貌の橋はちょっとみたことがない。

しかもその橋の右から観海閣なのだが、根っこがむき出しになった木々と斜めの断層、もうたまらない気分だ。
ここまで史跡をみて感動してる我々も潮が引いてきて段々浅くなってきたのであわてて戻る。いやほんと楽しかった。ちょっとしたツーリングも歴史散策にもいい。片男波海水浴場から出てぐるっと周って不老橋の辺でゴールしても車まで5分もかからない。これはまたきてみたいもんだ。

そしてこの日のゴールはダイエー横の和田川であがる。上陸したところからカヌーを畳みやすいところまで国道沿いを抱えて歩く。これが恥ずかしい人はアーバンは大変ですよ。とにかく実り多い一日だった。

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