
(久々にコスタモールに止まったカヌーの車、懐かしい風景だ)
平成20年1月27日、バイエルン二色の浜店の最終営業日だ。あれから1年、本当に過ぎてしまえばあっという間だった。そしてちょうど1年たった平成21年の1月27日いろんな思いを込めて1年ぶりに二色の浜から関西空港連絡橋のツアーをすることとなった。平日の火曜日なのに6人の方が参加、まずは懐かしいコスタモールへ。

コスタモールは現在営業してるのはオークワと虹の湯だけ。当然駐車場はガラガラ、前に駐車場から海に出た通路は板でふさがれているがまだオークワ側から出ることはできる。一声知り合いの施設の人に声かけて浜辺へ。
この日は快晴で穏やかな日和、メモリアルツアーにふさわしいお天気だ。海岸に出ると流石は1月の平日で誰もいない。この二色の浜海岸で今まで565回の、ある時はカヌースクール、ある時はツアー、ある時は試乗会、そして個人練習をやってきた。すべて私がやったわけではないがそれでもかなりの数になる。よくやったものだ。

川は木津川で覚えた。競技は瀬田川や淀川で練習した。しかし海はほとんど漕いだことがなく、この二色の浜で少しずつ覚えていった。実は初めて今回の関空連絡橋までのコースを行ったのが平成13年6月5日の事。コースの下見で川流河童さんと二人でいったものだ。まだ沖にでるのが怖くて岸にへばりつくように漕いでいった。
記録を見ると行きが1時間5分/帰りが44分で行きは向かい風で泉佐野から波となっている。

さて二色の浜を出て沖の一文字を目指す。10分ほど漕ぐと関空連絡橋が見えてくる。でも橋が見えてもまだまだ距離がある。
一文字を抜けるとすぐ泉佐野港なんだが、当初はここから淡路島の津名に大阪湾フェリーが出ていた。港の出口をビクビクしながら通ったものだ。そのフェリーも2007年に休航(実質廃航)、橋の向こうのりんくうパパラは閉鎖で変わりに今はシークルというショッピングセンターになっている。

いろんな事を考えているうちに橋が近づいてきた。最近見慣れた川の橋と違い、海にかかってる橋はとにかくでかい。写真でみてもでかいけど、やはり実物は圧巻だ。流れ橋でも書いたがやはり橋というのは特別、間違いなくこの橋も深く思い出に刻まれた特別な橋なんです。
この辺りになると飛行機の発進するエンジン音、電車が橋を通過するサウンドが響く。そうだった、これが泉佐野の海の音だった。ずっと忘れていたんだなあ。

しばしいろんな思いにひたって今度は二色の浜へ。行きは一文字の内側を通ったので今度は外側を通る。この一文字はまっすぐな岸壁、テトラブロックと違いこういうまっすぐな岸壁に反射波はきつい。横の地形や構造物が波に与える影響は凄く大きい。この日はほとんど風もなかったからあえて真横を通ったが、風がきつかったら300-500mは離れないと怖い。でも8年前はこんなこともしらなかったなあ・・・

(懐かしい一文字、通称赤灯台。ここにはよくきたもんです)
そして一文字を越えると二色の浜、何度となく見た海岸のマストの横でゴール!こうやって思い出を漕ぐのはカヌーだけでなくいろんな事を考える。また来年もこれるだろうか? いろんなことがあったけどやはりここは私の海のふるさとですね。

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