
「もーもたろさん、ももたろさん・・・」 井島を越え豊島に向かうと右手に段々大きくなるのは鬼が島。本当に鬼が島かどうかはともかく、そう信じて何百年もたつとそれなりの重みが宿る。少なくとも私はそう信じている。
始めは豊島に上陸しようかと思っていたが特にそう疲れもない。そこで豊島の少し沖合いから最短ルートになるようにして一気に男木島へ向かうことにした。

(奥に見えるのが男木島だ)
この豊島と男木島の間が高松に寄らずに東西に行く船の航路となっている。航路は全体的にみてかなり男木島寄り。割と交通量も多く常にどちらかに行き来する船が見える。はじめは順調に通り抜けていたが東から2隻で来る貨物船がどうやら避けられない感じ、そこで少し距離をとって海上で停止。続いて3隻目もきていたがかなり距離もあったので素早くダッシュ、実際そこまで接近もしなかったけどやはり緊張します。でもそんなこんなで無事男木島へ。

(男木島のフェリー乗り場と家並み)
島にはほとんど車も見かけず家々が並んでいる。カピさんと普段の生活はどうやってるんだろうと話し合いながら進んでいく。男木島から女木島に高圧線が見える。女木島までは高松から地下ケーブルなんだろうか?こういう島々で当たり前のように生活してるのは大阪の人間には想像しにくい。やはり日本は広い。

そして男木島を離れいよいよ女木島/鬼が島に到着。ちょうど浜辺に小さな穴が開いた岩を見つけそこで上陸。水がとってもきれいで海中をユラユラと海草が揺れているのが見える。ここが鬼が島かあ・・・思わず口ずさむ桃太郎の唄。
ここで軽く昼食、熱いコーヒーを飲みたくて持ってきたジェットボイルでお湯を沸かす。なんとコップを忘れてきたのだがペットボトルを半分にきって乾杯!HappyBirthday・・カピさんとは同い年になったのでもうお互い50歳が見えてきた。でもまだまだ遊びましょうね。

しばし穏やかな時を過ごし出発。海岸線を漕いでいると変わった波の音。すぐ上の写真がそうなんだが実は岩の中が侵食されて繋がっている。元々瀬戸内海は洞窟も少ないところ。この島は山の上にも洞窟があるしそういう侵食されやすい岩質なんだろう。なるほどそれで鬼が島かあ。やはり鬼が住むのは洞窟というイメージだ。実際きてみないとわからないもんだ。楽しいなあ・・
そして鬼が島のもう一つの特徴、鳥のさえずりが凄い。ちょっとした動物園並みの密集度。不思議なハーモニーは鬼が島の名前に似つかわしくない雰囲気をかもしだす。ほんと楽しいなあ・・

(香東川の河口のテトラ、ここから上陸した)
そして今度は女木島から高松へ。ここの船舶が密集しているところだ。相も変わらずダッシュしたり止まってやり過ごしたり・・さすがにカピさんもかなり慣れて順調に横断。まあ順調に行くために船のまだ少ない時間考えて早めに渡ったんだけど。
そして香東川の河口の右岸に上がれそうなテトラを発見。この港の近くは案外あがるところがない。幸い上がった上も広いしひと気も少ない。そこで苦労して艇を引っ張り上げ上陸、うんいいツアーだった。

(奥に見えるのが鬼が島、手前は延々と海苔の養殖)
できれば15:30のジャンボフェリーに乗ろうと手早く着替え必死の撤収。しかし港まで歩くうちに道に迷ったり行き止まりにはいったり・・・ちょっと間に合いそうにないのでコンビニを探してファルトを宅急便で配送依頼。ヤマト便で1790円でした!
そこからは手軽になって市バスで高松駅までいって阪急バス。そこからなんばまでは3時間、実は荷物送ったのは初めてだけどだいぶ楽ですね。7:00になんばについて混んでる時間に御堂筋線、京阪電車はファルトをもっては正直きつかった。でもこういうツアーはやっぱりファルトが便利だなあ。さあ次は何処に行こうかな!

(コンビニで発送の手配、少し湿ってた。ゴメンナサイ)

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