この日は所用あり、私は一旦会場を離れ、17時過ぎに会場に戻りました。
『日本機動部隊』(珊瑚海海戦)
「日本機動部隊」は第2戦目。司令官は交替となり、日本軍はエンジョウさんと喜多川さん、
米軍をこまいふさんとbultoroさんとなっていました。

丁度「珊瑚海海戦」はクライマックスの2日目朝。ここで大事件が発生。
夜間の移動結果、両軍の艦隊マーカーは、近いところで間1へクスとなっておりました。
ルール上、ダミーの艦隊マーカーは、自分から敵軍ZOCに進入できませんし、また「本物」の機動部隊であれば、普通は水上戦になる危険をおかして敵軍に隣接することは考えません。
このターン(第16ターン)は米軍の先手移動でした。
bultoro提督指揮の米軍機動部隊(レキシントン)は日本軍マーカーが近接していましたが、それはダミーと考え隣接してこれないし、また「本物」であればなおさら隣接する移動はしない筈と考え、米軍艦隊はあえて移動せず、その場に留まりました。
対する日本軍、エンジョウ司令は、当然本物の艦隊であれば接敵の可能性を避ける移動をする筈が、そうしないのはダミーによるブラフであると考え、あえて艦隊マーカーが「本物」と判明するリスクは承知で前進しました。
その結果・・・・、

珊瑚海で、日米機動部隊同士による史上初の「水上戦」が発生したのです!!!!。
昼間水上戦なので、砲撃可能なのは両軍のCA(重巡)のみ。錬度差もあり、日本軍6隻、米軍3隻とその差は一見圧倒的とも思われましたが・・・。
両軍空母(日本軍は3隻)の飛行甲板上には発艦準備なった攻撃隊がずらり・・・。
それぞれ至近弾(1打撃)でももらえば、確率50%で誘爆の可能性があります。
当然ながら、米軍巡洋艦はそれぞれ1ユニットずつで日本軍空母を砲撃します・・・。
はっきり言って、米軍の砲撃は3隻とも低調で、直撃弾(小破以上の打撃)を与えることはできませんでしたが、とりあえず至近弾を与えることは成功。後は運命の誘爆判定。
日本軍空母は、やや強運なことに3隻中2隻で誘爆を回避。
判定に失敗した「瑞鶴」も、元々の米軍砲撃打撃が「1」だったこともあり、ギリギリ「大破」で沈没は免れました。戦闘能力は完全にを失いましたが。
日本軍の砲撃は、順当。空母レキシントンと重巡1隻が沈没。
しかし、日本軍の危機は続きます。
続く爆撃フェイズは日本軍先攻となりました。
残った翔鶴、祥鳳の攻撃隊をどの様に用いるか・・・。
先手を打って、残るヨークタウンを攻撃するか・・・(前ターンの索敵で、「敵機動部隊発見」の報告あり)。
または、現在交戦中の敵艦隊を攻撃すべきか。

次のターン、艦隊移動は日本軍先行なので、交戦中の米艦隊残存重巡2隻に再度空母を砲撃されるのは確実です。
そうなれば、まず確実に翔鶴に集中して12火力を投入するでしょう。確率2/3で中破以上(1/3は沈没)となり航空戦力喪失の可能性はきわめて高い・・・。
日本軍は発艦可能な戦闘機を全て上空直援に配備してヨークタウンからの攻撃に備え、攻撃隊は目前の米重巡に差し向けました。

そして攻撃の結果、米重巡は2隻とも大破となり、攻撃力を喪失。日本軍は脅威のひとつを排除できました。
対する米軍は、日本軍の上空直援の強固さ(零戦2.5ユニット、96艦戦1ユニット)を見て、
このターンの攻撃隊発進を自重しました。
続く第17ターン、日本軍の危機はまだ続きます。今回の爆撃フェイズで日本軍が先攻になれば、前ターンに上空に上がった戦闘機隊は一旦全て着艦しなければなりません。
そうなれば、上空ががら空きとなったところをヨークタウンのドーントレスが降ってくる・・・。
順番判定ダイスは、3回目で決着が。運命の神様は今回も日本軍に微笑みました。
先攻は米軍となったため、日本軍の戦闘機隊は上空に居残り。この状態での米軍攻撃は戦果を殆ど期待できません。今回も米軍は攻撃隊発進を見合さねばなりませんでした。
ただ結果論では、この時米軍は幸運を期待して攻撃隊を出すべきだったかもしれません。
第18ターン、今度は日本軍が爆撃フェイズ先攻。翔鶴、祥鳳からの攻撃隊はF4Fの迎撃、強力な対空砲火をかいくぐってヨークタウンを攻撃し、これを大破させました。
完全に航空戦力を喪失した米軍プレイヤーはここで投了。珊瑚海海戦は戦術・戦略的ともに日本軍の勝利となりました。
ただし、経過をみればお解かりのように、日本軍にとって不運、米軍にとっての幸運がもう少しあれば、日本軍空母3隻全滅もありえた展開でした。
両軍プレイヤーの皆さん、熱戦お疲れ様。見ごたえのある対戦でした。
次回はミッドウェー海戦ですね。
『湾岸戦争』
閉会まで2時間弱あったので、「日本機動部隊」終了組に私が加わって、前回好評だった「湾岸戦争」を一戦。
特にエンジョウさん、VG「Cold War」に似たアクションカードプレイと言っただけでシステム概略を理解されてしまうのは流石。
序盤、バブル期日本カード2枚で大量(最大12金のところを11金)の資金援助を受けてイラクを担当して独走かと思われましたが、一旦守勢に回ると難しいのは他国の真ん中に位置するため。
その後は各5名とも、それぞれ勝利条件(国家威信16)達成寸前までいったところを妨害にあって後退するという展開。
初期山札が消費され、各プレイヤー手番後の1/6終了判定に持ち込まれ、運よくその時先頭だったイラン(私が担当)が勝利しました。
今後も比較的短時間で何か多人数ゲーム、といった際には重宝するアイテムですね。
以上、ちょっと遅くなりましたが、第19回茨城会報告です。
次回は、5月26日(土曜日)、同じく土浦市生涯学習館です。

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