『八王子城攻城戦』
ウォーゲーム日本史の新作。一応「城マニア」の端くれでもありますので、戦国の攻城戦がどのように表現されているか、期待していたゲームです。
今回は初プレイなので、基本ルールのみで。かみさんが城方:北条方を担当。私が攻め手の豊臣方を担当しました。時代は違いますが、隣の卓ではやはり北条が城方の「河越城」の戦いが展開されています・・。

豊臣方は、大道寺、依田、真田、上杉、前田の順で各大名家の1スタックを活性化させるのが基本。それに対して北条方は豊臣方のそれぞれの手番の後に任意の1スタックを活性化することができます。ですので、北条方は条件が許せば射撃力のあるユニット(鉄砲隊など)である目標エリアに対して1ターン中に最大5回攻撃することも可能です。
当方、プレイするためのルール理解は充分だったのですが、ソロプレイする時間なく攻城戦開始となってしまいました。結果、近年評価が高い北条氏流の築城術にさんざん悩まされました。今回はとりあえずセットアップをゲーム誌の裏表紙準拠?で配置しましたが、この辺りは事前計画がかなり重要と思われます。

第5ターンの盤面。大手側ではアシダ曲輪、搦め手側の稜線上では高丸にそれぞれ配置された北条方の鉄砲隊銃撃が強力。豊臣方の各大名家は、移動終了後はその場に1ターンじっとしていなければなりませんから、不用意に北条方鉄砲の射界に入ると連続射撃でどんどん損耗していきます。これを多少でも分散させるためには、大手・搦め手でバランスよく進撃する必要がありますね。
大手側、特にアシダ曲輪およびその上部の梅の木谷には精鋭部隊を集中投入し、+2〜+3修正での白兵戦をかけて突破を図りますが、武運なく3連敗。史実での山中城大手のような惨状。

最後は上杉軍精鋭部隊の3陣目でなんとか勝利も、北条方は「撤退せず全滅」を選択。この場合勝利側も敗北側の半数(端数切り上げ)の部隊除去のため上杉軍4ユニットも全滅!!。上杉軍の精鋭部隊はほとんど消失し、攻撃力をほぼ消失(アシダ曲輪から御主殿の前の虎口には精鋭部隊しか通過できないため)。(ちなみに白兵戦で敗北した場合、敗北側半数除去で撤退、勝者は損害なし、を選択することが可能です。)
このルールを利用すれば、両軍とも1ユニット(だけ)を突入させての白兵戦なら確実に相手の1ユニットと相打ち除去が可能です。全体のユニット数に勝る豊臣方は、特に序盤は組織的に「相打ち戦術」を行うのも一案かと思いました。特に地形からスタック制限が厳しい搦め手側では必須のテクニックかも。今回は気がつくのが遅かった・・・。その際は部隊(大名)のローテーション(攻撃・後詰)もよく考えておく必要がありますね。この辺り極地法での高所登山を彷彿とさせます・・・実際山登りだから当然か。

ゲーム終了時。山上の本丸、山下の御主殿ともに落せず敗北。
かみさんの対戦記は
こちら。
当方の準備不足もありますが、北条流築城の手強さを実感できました。あえて注文をつければ、豊臣方の鉄砲隊を「射撃」で使える場面がほぼ皆無な点でしょうか。私の攻め方が悪いのかもしれませんが。
汎用性がありそうなシステムですので、「山中城攻防戦」「小谷城攻防戦」あたりは縄張図があれば作成できるかも。
選択ルールを用いると、両軍の手番がチット引きのランダムシークエンスとなります。また同一エリアでの白兵戦がターン最後にまとめて行われるので、突入側のスタック制限が緩和される結果となり、かなりゲーム展開が変わりそうです。
『U-Boat Leader』

最近流行?のソリティアゲーム。
合間でかみさんがプレイされてました。
これもかみさんのブログに
記事が。
『箱館湾海戦』

かみさんをお誘いして、練習シナリオ的な「阿波沖海戦」をお試しプレイ。
これもかみさんのブログに
記事あり。
船の数が多いシナリオならば面白くなるのかも。
『EKIDEN』
aoさんがゲームマーケットで購入されたゲーム。

箱根駅伝がモチーフとなっています。
これもかみさんの
記事。
『源平合戦−寿永の乱−』

こまいふさん、喜多川さんの対戦。フルオプションのルールでのプレイだったそうです。
『傭兵隊長』

5人プレイ。最後はy.nakanoさんが勝利。
以上が第26回茨城会報告です。
次回は12月22日の予定です。

0