『The Island Too Far』
「
しゅみのしみゅれーしょんげーむ」のtakobaさんデザイン。、
先日の「ゲームマーケット2013大阪」から頒布が開始された鈴木さん@札幌の
同人誌「
The Last Stand第6号」に収録されたもののパイロット版です。(正式版は『A Island Too Far』と改題されたようです。)
千葉会一門棟梁のyagiさんにまずテストプレイの依頼があり、
そこから千葉会系列メンバーで海戦モノ好きであれば・・・ということで、こまいふさんに渡り、今回茨城会で結果的に最終テストプレイとなったのでした。
私が日本軍、こまいふさんが連合軍を担当。

両軍初期配置。
手前に2枚見えるのが、日本軍の命令チット。
1つは「打撃2」。2ユニットまでで編成した艦隊に打撃任務を割り当て可能の意味。もう1つは「夜間移動1」。1ユニット編成のみとなります。
第1ターンの日本軍は、この2種類の命令で固定のため、ガ島に増援を送ることは出来ません。
このゲームは、ソロモン戦のキャンペーンゲームの中では珍しく、米軍のガ島上陸前から開始されます。

米軍の反攻開始を察知した日本軍は、米海兵隊の上陸阻止のため、ラバウルから重巡部隊(三川艦隊ですね)を夜間移動で、トラックからは高速戦艦4隻の打撃部隊を編成しガ島へ送ります。
実はここでルールを間違えてしまい、移動直後に戦闘を解決してしまいました。
1ターンは6回のインパルスに分かれており、イニシアチブ側は各インパルス毎に先攻後攻を選択し、お互いに基本1スタックずつ命令を実行解決していきます。本当は移動まででこの手番は終了で、戦闘は次の手番で命令が正しいのですが。なにぶん初プレイだったことと、(事前に準備して)この後に対戦した「ガダルカナル戦記」のルールと混ざってしまったのが原因です。
さて結果は(ルール間違いもあり)、日本軍打撃部隊は米軍戦艦を撃破し、輸送船1ユニットも沈める大戦果。これにて米軍上陸部隊は半減し、ガ島(飛行場)の支配権は日本軍が維持する結果となりました。
第2ターンの日本軍命令。

「空母3」なら機動部隊を最大空母3ユニットで編成できるの意味。この場合、空母ユニットは単艦ではなく、一定数の護衛艦も含めた戦隊を表現していると考えるのが妥当です。ユニット表記下段左は航空攻撃時の修正、左は水上戦時の修正値だったかな。
第3ターンの命令。

確か「夜間移動」は優先で手元に残しておけるルールがあった筈。
その他はランダムで選択されるため、前線(連合艦隊司令部)がやりたい作戦が
大本営の指示で出来ない場合もある訳です。
第4ターン

「打撃部隊」命令が来てくれたので、第一戦隊(大和・陸奥)をトラックから出港。ガ島に来るなら迎撃するぞ・・・と牽制。
第5ターン

日本軍はネズミ輸送でなんとかガ島守備隊への補給を維持。

第2ターン以降の米軍再上陸を許さず逃げ切りました。
(第1ターンのルール間違いがなければ、逆の展開=史実どおりになったと思います。)
お互い真剣にぎりぎり睨み合いが続いて結果的に機動部隊同士の直接対決は発生せず・・・。

私はその場で初めて、ルール初見でのプレイでしたが、凡そ2時間強のプレイ時間でした。
MAのほうで、こまいふさんの日記にぶらさがりで感想を書かせてもらいましたが、デザイナーの、このテーマに対する解釈・主張が明確な良作だと思います。
ルールで気がついたのが一点、両軍潜水艦の扱いで明確化を御願いしたところ、すぐに御回答戴けました。
加えて光栄にも「テストプレイヤー」としてこまいふさんと私を
クレジットに追加して戴けることになりました。
ショップでの通販やイベントでの頒布などもありますので、興味の湧いた方は是非入手されてプレイしてみて下さい。
『ガダルカナル戦記』
こまいふさんとガダルカナルキャンペーンものの連戦です。
これも同人扱いになりますが、デザイナーはコマンドマガジン編集長の中黒さんです。
まだ在庫があるようで、こちらから入手可能かと。

陣営を入れ替えて、私が米軍を担当。
第1ターン

第二次ソロモン海戦初日?が発生。
軽空母「龍驤」対「サラトガ」「エンタープライズ」。
空母戦の解決でCAP迎撃できるのは日本軍のみという潔さ。
(米軍のCAP能力は対空射撃に含まれているという処理でしょう。)

結果「龍驤」沈没、「エンタープライズ」損傷帰還。
第二次ソロモン海戦二日目?

「翔鶴」「瑞鶴」参戦。「サラトガ」沈没。
第二次ソロモン海戦三日目?

早くも「ワスプ」まで喪失!!。
でもその裏でガ島への補給はこそこそっと成功させてVPを稼ぎました。
第2ターン
このターン、米軍空母は「ホーネット」1隻のみ。
ガ島「ヘンダーソン基地」航空隊を可能な限り増強。鉄底海峡に警戒水上部隊を配置し、
日本軍輸送部隊の阻止をなんとか図ります。
(水上戦を行った部隊は「完全勝利」をしなければ強制帰還となり、輸送船があっても揚陸できません。)
で、どうにかやり繰りして損害出しつつも日本軍輸送船は阻止。

第3ターン開始時の盤面。
「エンプラ」復帰で空母2隻体制に。
米軍艦隊の利点はなんといっても強力な対空火力。
そこで一案。米軍機動部隊を半ばおとりとして日本軍機動部隊に空襲させ、
対空戦闘で日本軍空母航空戦力の減滅を図る事に。
結果ホーネットは損傷退場となりましたが、それ以上に日本軍の航空戦力を
減らす事に成功。史実の南太平洋海戦と似た展開に。
ガ島に艦砲射撃などを受けますが、米軍VP優勢で最終ターンへ。
第4ターン。

残存艦艇数の違いを利して、日本軍は最後の輸送船揚陸で逆転を図りますが、
米軍はなんとかその阻止に成功。

艦砲射撃、空襲による得点はターンごとに上限設定があるため、僅差で米軍勝利となりました。
この戦役で、日本軍沈没は軽空母「龍驤」と輸送船3ユニット。
日本陸軍主力揚陸を阻止できたのが勝因ですね。

米軍の損害は空母「サラトガ」「ワスプ」
CA2ユニット、DD3ユニット。
『本能寺への道』

閉会までまだ2時間弱ありましたので、私とこまいふさん、水戸爺さんの3人で定番のお手軽戦国マルチ。
私が柴田、こまいふさんが明智、水戸爺さんが羽柴を担当。
3人戦の場合、動かせる敵方大大名の関係で、(史実どおり)羽柴が有利。

知力アップのカードが引けたので、これで羽柴の後ろ、毛利を使って・・・と考えていましたが、あっさり阻止されました。

地力に勝る羽柴が順当に勝利。
以上、第29回茨城会の報告でした。
次回、第30回は3月23日(土)になります。

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