『芷江作戦』
私が日本軍、水戸爺さんが中国軍を担当です。

先月も準備はしていたのですが、タイミング合わずプレイできず。今回改めて水戸爺さんに挑戦です。
CMJ掲載のリプレイ記事、先々月の水戸爺さんとにしさんの対戦、aoさんからの伝聞情報、そして自分のソロプレイを総合すると、日本軍には(史実どおり)厳しいプレイバランス。特に中国軍の経験値が高まるとシステム的にも処置がなさそうです。しかし、yagiさん達のプレイテストでこれで大丈夫、との判断なら、何か日本軍にも策がある筈。ない知恵を絞って、幾つか考えました。
・奇襲:日本軍の主力、第47師団には1部隊、快速の騎兵大隊があります。もしも中国軍がセットアップを誤ったり、その後の対応が疎かな場合、この部隊を全力で前進させると第3ターンの中国軍増援、第18軍の出現へクス3611を封鎖することが可能です。まあ、中国軍は航空阻止で対応すれば良いのですが、知ってるかどうかは違いが出てくると思います。
因みに水戸爺さんはこの策をすでに承知しており、セットアップ時点で対応済でした。
・中盤は包囲による部隊拘束を優先し、なるべく戦闘を回避する。
このゲーム、日本軍が攻撃側の場合、1:2と6:1以外の比率では必ずEX(DO含む)が存在します。日本軍ユニット損失は全て減点対象ですから、無理な戦闘は避けるべきです。また、7:1以上の初期比率でも、航空支援などの修正は6:1からのシフトとなり、結果5:1以下での解決となり安心できません。
また一般中国軍は除去されても3個単位で再編復活があります。例えば、ある中国軍ターン開始時に6個再編ボックスにあれば、そのターンに2部隊、次のターンに1部隊復活ですから、下手に潰滅させるよりは(主戦線から離れた)盤上に拘束しておいたほうが良いかもしれません。
また、あらかじめ低戦力攻撃で正体を明らかにしておき、意図的に弱小部隊のみを潰滅すれば、それらでの復活悪循環に持ち込めるかもしれません。
芷江以外の盤上都市、町は19点、これに司令部除去を1〜2個加え、EXでの失点をできるだけ抑えれば・・・。日本軍勝利条件は15点以上。でも最後中国軍のEX狙い多発でジリ貧になりそう。
やはりチャンスと見れば、サドンデス狙いも有りうるか・・・。
セットアップ

北部。

中部。

南部。
第1ターン。

北部で2箇所戦闘。両方に航空支援がつきましたが、5:1DE、2:1包囲DRで幸いそれぞれ除去に成功。
中部は接敵のみとしましたが、低比率(1枚のみ)でとりあえず攻撃すべきだったかな。1:2でもDRが出れば、次回に包囲しやすくなるので・・・。
第2ターン。

北部の開始時盤面。1ターンの移動、中国軍司令部は逃げ切れないと判断し、前方での居残りを選択。

中部〜南部。2つの司令部連携で戦線維持。そのかわり南部は空けておく方針のようです。
日本軍は北で中国軍司令部を包囲攻撃除去、一般部隊は包囲拘束。中部の司令部スタックは5戦力部隊と判明。南部は粛々と前進。

中国軍、慎重に戦線構築を考慮中。
第3ターン。

開始時北部。

開始時中南部。

日本軍戦闘宣言。各所で低戦力の偵察攻撃。

戦闘後の状態。

北部では第47師団主力が前進。

中国軍は今回も慎重に戦線構築。北部で包囲下にあった中国軍部隊は自滅覚悟のARで除去。これで次のターンに1枚は再編登場予定に。
第4ターン。

開始時盤面。さて、主力の第47師団を西に進めるか、南方旋回するか、しばし迷いました。

今回は南に進め、敵2個軍包囲を目指すことに。

安江ポケットを成立に向けて、一部部隊はあえて突出(ヘクス2311)。
中国軍、ここは勝負どころと戦力を集め、包囲反撃。航空支援と援助物資の2コラムシフトで3:1。2個大隊が潰滅の危機でしたが、なんとかEXで1部隊損失で凌ぎました。
第5ターン。

開始時盤面。包囲網を完成させるべく、南北から挟撃。

日本軍攻撃後、安江付近で1個司令部と6個師団を包囲。
更に、包囲の中には6戦力が2個、5戦力が1個、4戦力が1個と、一般中国軍の精鋭部隊。ということは芷江側の中国軍部隊は相対的に弱小の筈。これはサドンデス勝ち狙えるかも、と一瞬思えました。
しかし、さすがに水戸爺さん、その強力な戦力で包囲網の弱点を的確に攻撃。南西側、幸江方面への連続攻撃が決まり、日本軍の3個大隊が潰滅。リスク管理が出来ていませんでした。
これで日本軍損失は4ユニットで減点4。芷江以外の盤上勝利得点は19点。司令部除去の上乗せも困難で、後半の中国軍反撃を考えると点数的に日本軍勝利は危うい状況に。一気に形勢逆転です。
第6ターン

開始時盤面。
こうなると、もう日本軍勝利はサドンデス勝ち狙いしかありません。第8ターンまで、中国軍は再編以外の増援は無いので、可能性にかけるしかないです。

芷江前面で3箇所攻撃。

確か2箇所並んでで0戦力が出たように記憶しています。
第7ターン。

開始時盤面。中国軍もなんとか戦線維持。

芷江の前面2ヘクスでの戦闘、5:1だったのですが、結果は痛恨のEX。ここで1ヘクス進めなかったのは残念。
第8ターン。

開始時盤面。

芷江へあと2ヘクス。しかし中国軍には米式部隊が到着し、まず南側で反撃。増援出現ポイントの安全を確保。
第9ターン。

開始時盤面。

戦闘後。ついに先鋒部隊は芷江に隣接。
第10ターン。

開始時盤面。芷江付近。

開始時盤面広域。
いよいよ最終決戦。芷江の北東へクスへの包囲攻撃1:1、芷江へはなんとか1:2が成立。天佑を確信し突入すべし。両方に勝てば・・・でしたが、そんなうまくいく筈もなく、結果はどちらもAR。退路ない部隊が更に潰滅。

日本軍は完全に攻勢能力を損失。投了終局となりました。

この後、日本軍に史実以上につらい撤退戦が待っているはず・・・。
指揮官の無能、お詫びするしかなく・・・。

一応計算すると、この時点で拠点占領19点、中国軍司令部除去2点、日本軍減点16点、計3点です。(勝利条件は15点。)
〜中国軍プレイヤーを翻弄すれば、史実で求められたような迅速なシ江占領も不可能ではありません。(
CMJ公式HPより)
まだまだ修行が足りませんが、少しだけ可能性は見えた気もします。(今回で言えば1/18ですけど。)
水戸爺さん、この日は一日中対戦ありがとうございました。
次回はもう少し精度を上げて挑戦したく思います。
以上、第61回茨城会報告でした。

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