『秀吉怒涛の天下統一』
MCさんがvassalモジュール(現時点では未公開)を作成されまして、それを用いてネット対戦(数えると12戦)ほどしておりまして。MCさんは水戸爺さんとも10戦以上されているから、実地対戦を含めると30戦以上されている筈。
それで、MCさんがまた強力な序盤作戦を開発されまして。
カード文面解釈で公式回答待ちの部分があるのですが、、時間的に丁度だったので御意見を伺いたく、半ば無理やり?mitsuさんに御相手戴きました。
第0ターン、秀吉側はカード3枚を自由に選べます。
このうち1枚は「清須会議」でまず固定と思われますが、他2枚をどうするか。
ヒストリカル?準拠だと、羽柴方は1枚目に反秀吉側カードを用いて京に移動可能な19部隊を集結。そこに明智(6部隊)の攻撃があり、期待値で損害4部隊。2手番目で「大返し」、最小13〜最大19部隊の2行動分の攻撃で明智を排除、3手番目で清須会議発動、が基本線と思われます。
疑似乱数での計算ですが、明智の攻撃が期待値どおりだとすると、残存15部隊で「大返し」の1回目で明智6部隊全滅が38%程。その場合、2回目の行動(恐らく伊勢に移動)が可能になります。
逆に、2回の行動でも明智を打ち漏らし、京が支配できない可能性は3.5%程ありまして、これが時々発生するのです。
不運は重なるもので、京の支配に失敗して迎えた第1ターン、反秀吉側に「伊賀忍者」を発動されて万事窮すという経験も。
そこで秀吉側は第0ターン「伊賀忍者」を初手の通常移動に用いて、カードデッキ1巡目は相手に回らないようにするのが一案なのですが、MCさんは更に知恵を働かされまして。
秀吉側初期手札3枚は「伊賀忍者」「伏兵」「清須会議」を選択。

1手番目「伊賀忍者」をイベント使用。反秀吉側3枚全て確認の上、1枚を強奪。当然、反秀吉側は手番が2回に減少します。当然パス(が可能かも返答待ち)。
2手番目、秀吉側は奪ったカードで京に19部隊移動。手番終了時に明智の攻撃を受けますが、ここで(可能なら)「伏兵」を発動。明智の攻撃をブロックしたうえで実質1手番分の攻撃。約65%で明智軍全滅となります。
反秀吉側は当然外交のみ。
3手番目は当然「清須会議」という具合です。
秀吉側は、35%程度京の支配に失敗しますが、反秀吉側の外交を1手番分減らせるので、必ずしも悪い取引ではない。また、カードデッキ1巡目の中に「大返し」が残る可能性が高くなる。その「大返し」や「七本槍」「鉄砲隊」など強力なイベントを阻止する「伏兵」をデッキ1巡目は気にしなくて良くなるなど、考察すると利点が多い手順です。

さて、実際の対戦ですが、懸念された明智打ち漏らしは発生せず、秀吉側は順調な滑り出し。

部隊数が維持できたので、柴田、徳川の攻勢もなんとか凌げました。

カード枚数で終始優位に立てたのに加え、カード引き良く(反秀吉側には不運)「伊賀忍者」を「北野大茶会」で再利用の荒業もあり、第3ターンで秀吉側勝利となりました。

mitsuさんの対戦記事は
コチラ。
感想戦でもmitsuさんに指摘されたのですが、「伏兵」が対明智に使えるかは灰色で、MCさんが質問されているので公式回答待ちです。また第0ターンに反秀吉側が主体的に「パス」が可能かも質問中です。
今回の結果だけだと、明智に「伏兵」はNGかとも思ったのですが、排除失敗35%を考えると即決は難しいかなと。
一応、公式Q&Aは
コチラ。
「信長包囲戦」と比較すると、カードを共通デッキとしている為か、イベント等の効果で結果が極端に振れる印象があります。序盤はひたすら外交戦でもある程度戦える反秀吉側が基本的に有利に思われますが、はまると今回のように秀吉側の電車道になることも。
「伊賀忍者」は、劣勢側が逆転打を打つには良いのですが、共通デッキなので優位側の手にわたって差が広がる率のほうが高いのが問題かなと。
選択ルールが幾つか準備されていますが、裏を返せば出版までに充分なバランス調整は困難だった、ということかもしれません。ルールの疑義解釈など出版後のユーザーフィードバックを受けて、走りながら直していくのが現実なんでしょうね。

回復などで、支配エリア数のカウントが必要なのですが、エリア毎にマーカーを作成して、支配中は手元に置いておくと管理が楽です。
以上、遅れましたが第95回茨城会の報告でした。

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