2002/6/9 幸崎〜中ノ島〜祖父祖母崎〜幸崎 11km
対馬島の属島には有人島が5つあるが、そのうちの3つをぐるっと回ることにした。駐車スペースのあるジャリ浜から出艇し対馬島〜沖島間にかかる住吉橋を通過すると、すぐに海に向かって立つ住吉神社につく。神社に向かい柏手を打って、パドリングの安全を祈る。
しばらく漕ぐと対馬海峡に出る。若干のうねりはあるが絶好のカヤッキング日和だ。右手に黒島を見つつ東に進路を向け竹崎を目指す。ここの高台にも砲台跡が残っているはずだが、見当たらない。ここから北上するとミョウジ鼻・白浜崎など岩壁が続き、まもなく沖島と赤島をつなぐアーチ型の赤島大橋が見えてきた。ここから10分足らずで中ノ島に着き昼食とする。
中ノ島を出ると西側に対州層の岩肌がむき出しになった岩壁が続く。祖父祖母崎に近づくにつれ波が高くなる。荒天時には大変だろうなと思いつつ、横転しないよう懸命に漕ぐ。やっとの思いで岬を回り込むと波も突然おさまり、緊張感がほぐれ気持も落ち着いてくる。岬越えの醍醐味を初めて味わう。
今は埋め立てにより赤島と陸続きになっている泊島を過ぎ、岩肌が露出しているタタミ崎から進路を南に向け芦浦に入る。幅250m前後の川のような水路をのんびりと漕ぐと、30分ほどで幸崎に着いた。

本ノ島と中ノ島そして赤島に囲まれたゲレンデはとても穏やかだ。正面の左手に白く見えるのは赤島の砂浜。中ノ島の岩盤に登って眺めた対馬海峡が群青色に輝いていた。

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