テレビを見ながら気づいたことは番組の途中にCMが入らないことだ。授業中に先生が、韓国ではテレビドラマの途中にCMが入らない。CMが入れば先が待ち遠しい視聴者が、怒り出してしまう。韓国人のせっかちさをこのように説明した。
街を歩いていて人とぶつかる。謝ろうと思い振り向くと相手は先をスタスタと歩いている。肩が当たることなど全く気にする風もない。後ろ姿はどうみても二十歳前後の女性、軽いカルチャーショックを受ける。
食堂で注文してからまず五分以内に食べ物が出てくる。その前に副菜が出てくるので注文とともに食べ物が並ぶ。出前でも五分で作り五分で配達するとトンジン君が言う。続けて、二十分経っても注文したものが来なければ、客は大声で罵って出て行ってしまう。三十分ならテーブルをひっくり返すと語った。
どうしてそんなにせっかちなのかと聞くと、小さいときから周りが皆せっかちだから自然とならざるを得ないと言う。彼はもちろん東京では人が食事待っている光景を知っている。彼にとって不思議な世界の話だろう。
性急な話とは関係ないが、韓国の食事は量が多い。これはカボチャのお粥で、丼いっぱいだから全部食べたら腹がもたれてしまった。ここは女性客が断然多い店なのにだ。


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