ツーリングではカヤックのスターンに認識旗を付けるようにしている。認識旗をするメリットは漁船に対してカヤックがいることを知らせることができることだ。例えば、カヤックに座っていると頭のとっぺんは90cm〜1m程度だが、写真の認識旗だと1.9mの高さだから、その差は1mもある。
二つの高さの差を、例えば静水で、カヤックを3mの目線で見るという条件で視達距離を計算すると、漁船からカヤックが見える距離は「高さ0.9mで10km」、「高さ1.9mで12km」だからそれほど差がないように見える。しかし1mほどのうねりの中で進むシーカヤックを考えると歴然とした差がでてくるものだ。実際、陸に上がった後、猟師さんから旗が見えたので注意したという話をよく聞くし、漁船に見えるように立てていると話すと多くの漁師さんが好意の目で見てくれる。この認識旗は、九州ではよく見かけるが他の地域ではあまり見かけない。そもそもこの旗を最初に始めたのは九十九島のカヤッカークラブだと聞いたことがある。事実は良くわからないが、私自身長期ツーリングの必需品としている。

旗を作る素材はほとんど百均で買える。取り付け用のペグは通販で買った。

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