
嵯峨ノ島・男岳に沈む夕日。
五島・嵯峨ノ島へは先日のツーリングで2度目の訪問だ。前回は15年ほど前のことで、この時は日帰りの予定が3泊となってしまった。渡海船で渡ったのだが3時間ほど島内見物していざ帰ろうとしたら、天候が急変し、時化により欠航と言う事になった。空を見ると雲一つない青空なのに、福江島側を見るとウサギが大きく跳ねている。急遽、民宿にとめさせてもらいその日は美味しい刺身に満足した。しかし翌日、天気は相変わらず良いが海況はさらに悪くなった。仕事があるので漁船は出ないかと聞くと、昨日ならともかく今日はだめだという。その日から、福江島との間の白波を眺め、真っ青な青空をうらめしく思いながら3日間の停滞となった。職場に欠勤の連絡をするときの情けなさはどうしようもなかった。民宿にも物が入ってこなくなり料理が単調になってくる。島の名所も繰り返し訪問した。女岳の断崖も上から2度眺めたし、千畳敷へは何度も訪れた。
今回海から眺めた景色がはじめての光景のように思えたのは、見る場所の違いからか、はるか昔のことだからか、それとも関心の違いによるものか・・・。シーカヤックを漕いで、海から間近に島を眺めるとき、島の美しさを実感できるものだ。

嵯峨ノ島・男岳側の断崖。

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