先日、漁師さんからシーカヤックが突然視界に現れてびっくりすることがあるといわれました。シーカヤックは漁船からどのように見えるか、海面での最大視達距離の計算は次のようになります。
最大視達距離km=3.848×(√海面上の眼高m+√目的物の標高m)
船長の目線を2.5m、シーカヤッカーの頭の高さを1mとすると、漁船からカヤックが見える距離は約10kmです。これだとずいぶんと遠くから見えることになります。その漁師さんがとくに言われるには波が高い時にはほとんど見えないし、レーダーにも映らないので怖いということでした。確かにシーカヤックの特長である目線の低さは、逆に波高が1mを越すと見えたり見えなかったり欠点となるのです。
リスク管理の面からいえば、シーカヤッカーは漁船からは見えないと考えることが大切なようです。高さ2mの認識旗をたてても波高がより高い場合は同じような問題が起きます。
漁船からはジーカヤックは見えないという前提で、漁船が見えたりその進路をとらえること、エンジン音が聞こえたら漁船の位置を確認すること、グループで行動する場合は、漁船の通り道では一緒に一気に渡るなどリスク管理上きちんとすべきことに留意したいものです。

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