このところほぼ毎日、沈脱後の再乗艇の練習をしています。ロールで完璧に戻れればそれでOKなのですが、いろんな引き出しを持っていることも大切でしょう。ロール以外の再乗艇の方法としてはパドルフロートレスキューを最初に練習し、次に馬乗り式を学ぶようです。
ところで馬乗り式ですが、実際に沈するような海況で可能かと言うと?マークが付くと思います。デッキの上に乗って徐々にコクピットに近付いて座る前に次の波が来てひっくり返される可能性が極めて高いからです。静水ではうまくいっても、沈されるような状況ではうまくいかない。実際問題として、実践の場面でこの方法が上手くいったことはありません。デッキに腰掛けてからコクピットに座りパドルを構えるまでに時間がかかりすぎる。練習を重ねても押し寄せる波の周期内にできそうにないのです。
ところで5年ほど前に天草で開催されたシーカヤックアカデミーで実践的と思える再乗艇の方法を教えてもらったことがあります。これは2つのステップをとる方法で、最初のステップはコクピットに胸と腹を乗せて、次に来る波をかわして一気にお尻をコクピットシートに乗せてそれから両足を中に入れてパドルを構えるやり方です。これならば練習を重ねれば、波と波の周期の間にできそうです。この方法を教えてくれたのはチュラネシアの八幡暁さんです。
実は、馬乗り式もそうですが八幡式もけっこう体力を消耗します。10回も続ければくたくたになってしまいます。練習を重ねれば省エネとなるのか?しばらく続けてみます。

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