
箕形→芋埼→鋸割岩→黒瀬→金田城→箕形 行程距離19km。
”北東の風やや強い”の予報があり、外海でなく浅茅湾(あそうわん)に初日の行程を変更しました。写真は芋崎付近。後方は浅茅湾の西側の出入り口・大口です。

芋崎は、1861年にロシアの軍艦・ポサドニック号は約半年間もの間、不当に占拠したところでその名を歴史に残しています。芋崎の浜ある”文久元年 露寇之跡”と記された碑”。

ポサドニック号側は当初、損傷した船の修理をしたいと対馬藩に申し入れし、さらに木材・牛・鶏・卵・野菜などの差し入れを要求。その後、浜に上陸して居住用の小屋や牛舎などを立て井戸(写真のロシア人井戸)を掘り公然と居座り始めました。ポサドニック号が退去したのは半年後のこと。イギリス軍艦が現れて、双方が立ち退くことで交渉が成立したようです。

風がやや吹き始めました。浅茅湾といえども芋崎付近では波が立ち始めています。

国の特別史跡・金田城(かねたのき)一の城戸跡。663年、大和朝廷軍は朝鮮の白村江の戦いで新羅・唐の連合軍に大敗。中大兄皇子は新羅軍の日本への侵攻に備え、各地に城を築き防人を配置しました。金田城は667年に築かれた防人の城の一つで当時の石垣が今なお残っています。

金田城のある入り江の入口・細り口に屹立する鋸割岩(のこわきいわ)。高さ40mもの石英斑岩の巨岩です。
箕形発の1日コースは穏やかながらも無人島あり、断崖あり、歴史と文化の香りを満喫できるツアーコースです。

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